小説以外の本で、これほど貪り読んだものは初めてかも知れない。
本の名前は、『嫌われる勇気』
結果が出ないことで必要以上に落ち込む自分がいて、「どうしてなんだろう?」と思うことがあった。
帯にある「なぜ、あなたはいつまでも変われないのか?」という文言に惹かれて買ってみた。
まさか、ここまでハマるとは思ってもいなかった。
この本に書かれているのは、“アドラー心理学”だ。
哲人と青年の対話で物語は、すすんでいく。
はっきり言って、僕はこの本を読んだことによって、これから人間関係は劇的に変わると思う。
今まで言えなかったことが言え、必要以上に悩むことも減るだろう。
この本は、劇薬かも知れない。
そう思えるくらい、この本の威力は凄まじい。
今まで、悩んでいる人や大切な友人にあげる本は『君たちはどう生きるか?』だった。
しかし、これからはこの本にしようと思う。
間違いなく、これから人生のバイブルになる。
気になるかたは、ぜひ読んで欲しい。
承認欲求なんていらない
アドラー心理学では、承認欲求を否定する。
あなたは、他者の期待を満たすために生きているのではない
たとえば目の前に「勉強する」という課題があったとき、アドラー心理学では「これは誰の課題なのか?」という観点から考えをすすめる。
子どもが勉強するかしないのか。
これは、子どもの課題であって、親の課題ではない。
親が「勉強しなさい」と命じるのは、他者の課題に対して、いわば土足で踏み込むような行為。
われわれは「これは誰の課題なのか?」という視点から、自分の課題と他者の課題とを分離していく必要がある。
アドラー心理学は、放任を推奨するものではない。
いつでも勉強の援助することを伝えるけれど、子どもの課題に土足で踏み込むことはしない。
相手を信じることは、あなたの課題。
しかし、その期待に対して動くかどうかは相手の課題。
アドラー心理学は、どんな人とでも一定の距離を保つことをすすめている。
それは、我が子に関しても同じ。
人は、自分の思い通りにならないとイライラしてしまうことがある。
けれど、それはあくまでも“他者の課題”なのだ。
勉強するかどうかは、子どもの課題であって、親の課題ではない。
『馬を水辺に連れて行くことはできるが、水を呑ませることはできない」ということわざが本書では紹介されている。
我が子も同じ。
最終的に、勉強するかどうかは本人次第。
具体的にどうしていけばいいのか。
どんな考え方が良いのか。
それは、ぜひぜひぜひ本書を読んでもらいたい。
僕自身も、何度も何度も読み直しながら考えているところだ。
本の内容を理解するのに、まず時間を要する。
そして、それ以上に実践するのが難しい。
どれだけ、他者の課題だとわかっていても、やっぱり介入したくなるのが人の性だ。
まとめ
アドラーは、『人間の悩みは、すべて対人関係の悩みである』と断定している。
これは、まさに真理をついている。
たとえば、「仕事がうまくいかない」という悩み。
これも、考えてみると「人にどう思われるだろう?」「あの人よりも劣っているんじゃないか?」という誰かの目を気にしていることが問題になっている。
“劣等感がある”、“苦手な人がいる”、”人前では、素の自分を出せない”
こんな人には、ぜひ読んでもらいたい!
超絶にオススメの一冊だ。
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