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2014年2月28日金曜日

社会起業家としてドライブをかける3つのポイント



NPO法人化して、もうすぐ2年。
なにもわからないままこの世界へ飛び込み、学びながら進んできた。

昨日は、社会を変えたいと思って立ち上げたにもかかわらず、社会を変えられないことをやっているというギャップで悶々としていたことを書いた。

今日は、ブレークスルーに至ったいくつかのキッカケについて。

これから、NPOを作ろうと思っている人、NPOを立ち上げた人は、これからあげることをすればなにか突破口が見つかるはず。

僕たちは、ここに時間がかかってしまったけど、もっと早く見つけることは出来ると思う。


少し話は脱線するけれど、諸先輩に学ぶことはすっごく大切。

正直、僕は出来ていなかった。

あまりにもスゴすぎて、目標が遠く遠く感じてしまい、無力感が漂うためだ。

それでも、やっぱり事例や方法は徹底的に学ぶべき。

今は、TTP(徹底的にパクる)を意識して、なにか迷ったりしたら他の団体がどういう風にしているかを参考にさせていただいている。

事例を真似ることで、自分達がなにを出来ていないのか差が見えるし、なにをすべきかが明確になる。

僕たちは、社会を変えようと活動している。

社会を変えていくためには、言葉は悪いけれど自分達のプライドや想いなんてどうでもいい。

困っている人、苦しんでいる人は待ってくれない。

少しでも早く社会課題を解決するのは、僕たちに課された大事な使命だ。




話はそれたけれど、ブレークスルーの話。

結論を先に言うと、社会を変える計画を立てられるようになった。

どうしたらいいかわからなくて、先延ばしにしていた課題に今取り組むことが出来ている。

なぜ、ずっと取り組めていなかったことが出来るようになったのか?


現場で仮説を実証する!



こどもしゅっぱん社で毎週、子ども達と顔を合わして授業をしてきた。

どうすれば、うまくいくのか。

どんなことが自信を高める上で効果的なのか。

トライ&エラーを繰り返しながら最適な手段を探していった。

仮説を元に、実際やってみることで成果が実感でき、それが自信につながった。

最適な打ち手を思いついた場合には、それを現場でおこなってみる。

やってみないと効果が見えないし、ないより自分たちがそのサービス(商品)に自信が持てない。

僕たちは、週に1回のサイクルを繰り返していた。

けれど、もっとスピード感をもってサイクルを回すことは可能だし、そうすべきだと思う。


リアルな声を集める



本当に困っている人、解決したいと思っている社会課題に直面している人を知らないと本当の意味でのドライブはかからない。

100人の統計より、1人のリアル。

エビデンスのためには統計データは必要だけど、困っている人を知らないと心から「解決したい」という気持ちは湧いてこない。

去年の終わり、改めてヒヤリングをおこなった。

小学生の親御さんがどういう想いを持っていて、どんなことで困っているのか。

デプスインタビューという手法を使い、1対1で1時間以上話を聞いた。

そのお陰で、僕たちがなにをすべきなのかが明確になった。

法人化して、このヒヤリングをおろそかにしていた。

やらないといけないのはわかっていたけど、手間などを考えておこなわず。

これは、ぜっっっったいにやったほうがいい。

というか、やらずにニーズを知ることは不可能。

ヒヤリングは、避けては通れない道。

地味だし、人脈もなかったりすると困難だけれど、やるとやらないとでは団体の成長スピードが全く違う。


仲間を見つける



NPOの業界は、ニッチだ。

たとえば、僕たちが取り組んでいる"自尊感情”という課題に正面から取り組んでいる専門の団体はほぼない。

自分たちがやっていることが本当に合っているのか、本当に必要なのか。

不安になることもある。

そんなときに、必要なのが仲間だ。

同じ想いを持っているNPOと知り合うことは、すごく大切。

10年以上活動している団体でも、同じ時期に立ち上げた団体でもいい。

NPO特有の悩みを相談したり、いろんな取り組みのシェアは、参考になるし、刺激にもなる。

団体は違えど、同じ業界の仲間。

いるのといないのでは、全く違う。

僕は、去年の7月からETIC主催の『アメックス・サービスアカデミー』に参加させていただくことで、多くの出会いがあった。

ここでの出会いは、本当に財産。

今まで抱えていた不安や悩みなんかも吹き飛ぶくらい、ここでの出会いは大きかった。

諸先輩がたに連絡して会っていただくのも手だし、社会起業塾のような場に参加するのでも良い。

仲間がいることで、どんな航海もへっちゃらだ。



(つづく)









2014年2月26日水曜日

社会起業家になりたいと思ってた僕がぶち当たった壁




僕が『社会起業家』という言葉を知ったのは、大学生のとき。

「未来を変える80人 僕らが出会った社会起業家」を読んだときだった。

でも、そこに掲載されていたのは海外の人ばかり。(日本人は1人だけ)

羨ましいとは思ったけど、そんな仕事が日本で出来るとは思わなかった。

そこから数年がたち、週刊ダイヤモンドで『社会起業家』特集の雑誌をたまたま本屋で見かけた。



掲載されていた中で、大学生が高校生と語り合うカタリバという活動を見て、「これがやりたいんだよっ!」と思って、次の日に会社を辞めた。




今の団体を立ち上げてもうすぐ5年。

日々、もがきながら新しい発見に一喜一憂する日々だ。

今年に入り、団体としてとても大きなブレークスルーを経験したのでそのことについて書きたい。


社会を変えたいのか?社会によさそうなことをしたいのか?



社会起業塾やNPOの中間支援組織をサポートしている川北秀人さんの口癖。

僕は「社会を変えたい」と思って、この世界に入った。

けれど、社会を変えるのは簡単じゃなかった。(当たり前...)

学生のときにこの団体を立ち上げた。

そのときに、真っ先にぶつかった壁は「なにをしたいのかわからない」だった。

夢を持てない社会。夢を否定する大人。

そんなのがイヤで、「子どもたちみんなが夢を持てればどんなステキな社会になるだろう」なんて思ってたけど、「どうして、夢が必要なの?」「夢が叶わないときはどうするの?」と聞かれると、答えに窮した。

そのときの僕たちは、" Want "で動いていた。

自分たちがやりたいことをしたいだけだった。

それはただの自己満足で、" Want "を " Needs "にしていかないと、社会を変えられる組織には到底なれない。

「社会にとって、僕たちの団体はどうして必要なのか?」
「僕たちは、なにに問題意識を抱いているのか?」

考え、話し、統計を調べ、ヒヤリングをし、仮説を立て、また考える。

この繰り返し。

その中でピンと来たのが、自尊感情(自己肯定感)だった。

自分に自信を持てていないことにより、ドロップアウトしたり、がんばりたくても頑張れなくて苦しんでいる子がいる。

この問題に取り組もうと思い、法人化を視野に入れて動いていった。


どうやって解決するのか?




自尊感情というのは、主観。

たとえばアンケートで「自分のことが好きですか?」という問いを課して、その結果をみて自尊感情をはかる。

けれど、前日に友達とケンカしたとか、テストの点数が悪かったとかいう外部要因で簡単にこの数字は上下する。

どうやって、自尊感情を高めていくのか、どのように事業としていくのかをずっと考えていた。

調べていく中で、自尊感情を高めることに効果的な手段は2つだと気がついた。

出来たという「成功体験」と、自分のことを認めてくれる人がいる「承認空間」だ。

これらを満たす方法をいろいろ考え、こどもしゅっぱん社という事業に行き着いた。

雑誌を作る過程でいろいろな大人に出会い、小さな出来たを重ねていく教室。

そろそろ2年がたつ。

思っていた以上に子どもたちは成長している。

けれど、僕の中にはずっとモヤモヤがあった。

「社会を変えたい」と思って、団体を立ち上げた。

しかし、こどもしゅっぱん社では社会を変えることはほぼ不可能。

収益面、コスト面から判断しても、この事業を拡大することは厳しいし、手間がかかりすぎるので、多くの子どもたちに届けることが出来ない。

どうやって社会を変えていくのかがわからず、ただただ目の前にある仕事に取り組むことで考えることから逃げていた。

そんなときに、大きな転機がやってきた。   (つづく)








2014年2月25日火曜日

習慣を身につけるために大切なただ1つのこと


昨日、習慣化に関するセミナーをおこなった。

その中で伝えたことをいくつか抜粋して紹介しよう。

僕自身、昔からなにをやっても続かない人だった。

進研ゼミは7回くらいやったり辞めたりを繰り返し、習いごともすぐに辞めた。

良い習慣を聞くと、「やってみよう」と思うけど、結局長続きしない。

失敗するたびに自信を無くし、いつしか「自分は継続出来ない人なんだ。。」と思うようになった。

けれど、本を読み、セミナーを受け、自分で工夫するようになってやっと習慣化が出来るようになってきた。

習慣が根付くようになって、自分は大きな間違いをしていることに気がついた。


習慣化に必要なのは、意志のチカラではない


僕は、習慣化出来ている人を見ると「なんて意志の強い人なんだ!」と思っていた。

自分は意志が弱く、周りに流されるダメなやつ。。。。

そんな風に落ち込むこともあった。

しかし、実は大切なのは意志のチカラではなかった。

習慣化出来ている人は、みんなうまい仕掛けが出来ている。

意志ではなく、仕組み化することで継続出来るようにしているのだ。


未来の自分に期待しない




計画を立てる自分と実行する自分は他人だ。

「こんなことがしたい」と思うときは、さも自分がスーパーマンのように計画を立てる。

でも、実際におこなうときになると「こんなんできるかーー!」となってしまう。

人は、未来の自分に期待してしまう傾向がある。

「今日は出来ないけど、明日ならきっと出来る気がする」と思って先送りするように。

未来になっても、おこなうのは自分だ。

寒かったらジョギングへ行きたくないし、甘いものがあったら我慢できずに食べてしまう。


失敗を分析する



習慣化がうまくいくコツは、"出来ない自分”を認め、必要以上に自分を信用しないこと。

どこでつまづくのかを事前に想定する。

ジョギングを習慣化したいのなら、「雨のときはどうするか?」「飲み会の日は?」と、うまくいかなくなることを予想し、対策を立てる。

まぁ、だいたいの人は対策を立てても、失敗する。

けれど、落ち込むことはない。

失敗は、貴重なデータになる。

大切なのは、失敗を分析すること。

「どうして、うまくいかなかったのか?」「なにが問題だったのか?」を分析し、今後の計画・対策に反映させる。

そうやって失敗と改善を繰り返していくと、自然に仕組みが出来てくる。


まとめ

いきなり、仕組みを作るのは難しい。

まずは、習慣化したいものを決めて、それに取り組む。

失敗を想定し、対策を立て、失敗をする中で改善をおこなう。

習慣化にチャレンジしながら、自分にフィットする仕組みをつくっていく。

そうすると、失敗が楽しくなってくる。

「ああ、こういうところで自分はうまくいかなくなるんだな」と思う。

自分をより知る機会になる。

このように考えると、失敗しても自信を喪失することはないし、習慣化もそれほど難しいものではなくなる。

なにごとも意志のチカラでなんとかしようとしても限界がある。

対策と失敗、改善を繰り返すことでどんなことでも出来るようになる。

さぁ、あなたはどんな習慣を身につける?






2014年2月8日土曜日

小学校で、叶わなかった夢の話をしてきた



先日、栗東市にある小学校へ講演に行ってきた。

小学校で授業をおこなうのはあるけれど、話す機会は久しぶり。

尺は、30分。

テーマは、「お金」。

小学4年生、100人ほどへ話しをしてきた。

なにを話そうか



4年生に対して、どういうことを話そうかかなり悩んだ。

今やっている仕事のことを詳しく話してそれほどおもしろくないはず。

もちろんテーマはお金だから、どうやって稼いでいるかについては話す。

でも、そこは簡単でいい。

彼らに伝えたいことは多くある。

限られた時間の中で、なにを伝えるか。

いろいろ考えた末、自分のストーリーを話すことにした。


夢がやぶれたときの話



今回は、夢教育の一環でお話をさせていただいた。

せっかくだし、僕の失敗経験を話そうと思った。

子どもたちは、基本的にうまくいったことしか聞かない。

夢破れた人の話を聞く機会は、ほとんどない。

夢を形にしている人しか知らないし、どうして失敗するかもよくわからないと思う。

反面教師というか、まぁ自分の経験を話すことは必要かも知れないと思って、そのことについて話した。

野球選手に憧れて、でも挫折した話を子ども達には伝えた。

どこまで届くかはわからなかったけど、出来るだけ赤裸々に、ホンネで。


まとめ


たったの1回話しただけで、子どもの人生が変わるなんて思っていない。

僕の話は、誰1人、届いていないかも知れない。

でも、将来なにかのときにでも思い出すようなことがあってくれれば。

僕が話したことが、人生のボディブローになればいいなという願いも込めて話をした。

誰か1人にでも届いていればいいな。