40人近くの方々が集まり、まちづくりについて話し合った。
そのときの内容と僕が思うことを書こう。
円卓会議ってなに?
地域の人たち(誰でも)が参加して、地域について考え、プロジェクトを実行するための会議。
まちの政策というのは、行政やNPOなどが主体的になっておこなっている。
市民の人は、「こんなことを地域でしたい」という思いや不平・不満などがあっても、なかなか政策へと反映させることは難しい。
だからこそ、円卓会議で地域の人たちが思っていることや、考えなどを話し合って実行することで、よりよいまちづくりをおこなっていこうというのが基本コンセプト。
第1回目の会議
今回は、今年1回目の会議であったので、ざっくりしたテーマで話し合いをした。
形式は、ワールドカフェ。
30分ほど班で話し合い、1人だけがオーナーとして残って他の人たちは違う人たちと班を組み、再度話し合いをおこなうという手法。
オーナーがさっきまでその班で話し合われていたことを模造紙に書かれているメモを見ながら説明をすることで、より深く、広く議論が出来るのが特徴。
テーマ 『まちづくりとは?』
参加者は、自営業の方や地域の人たち、スポーツ振興をされている年配の方、行政職員の人たち、NPO関係者、学生など多岐に渡っていた。
都市開発が進むことで起きている弊害を述べる地元の方やスポーツ振興に関わるおじさん、ダンスを通して地域の繋がりを作ろうと考えている人たちなどなど多様な人たちと、まちづくりに関して話し合いをおこなった。
多くの人たちと話し合った中で出てきた意見は、「草津の特徴やシンボルがほとんどない」ということ。
よく「温泉があるところですよね?」と言われるが、それは群馬県。
滋賀県の草津には、スーパー銭湯しかない。
目玉のようなものを作って観光客を増やす、琵琶湖を使ってなにかする、そんな意見なども出た。
僕が思うまちづくり
今回は、なにかを決めるってよりも座談会のような雰囲気だった。
みんなが好き勝手に思うことを話し合う会。
そのため、出来るだけ聞き役に回り、市民の人たちがどんなことに困っており、どういうことを望んでいるのかを聞かせてもらった。
あえて自分の意見は、述べないようにしていた。
では、僕が思うまちづくりとは?
僕は、シンボルやウリを作ってもそれは一過性でしかなく、あまり意味がないと思っている。
世界遺産で多くのメディアに取り上げられたところも、数年後には閑古鳥が鳴いている。
モノは、飽きられる。
すぐに他のものに取って変わられる。
僕が注目しているのは、住んでいる人だ。
モノは別のところにも同じものがあったとしても、人は一人だけだ。
「あの人に会いたい」「おもしろい人がいるみたい」
そんな感想を持ってもらって、人が集まったり、地域の人たちが自分のまちに誇りを持てるようなまちづくりがしたい。
そうすれば、何年たっても子ども達はこのまちに愛着を感じ、大学で上京したとしてもきっと帰ってくる。
さいごに
どうしてもまちづくりというと観光をメインにしたり、なにか名物を作ることに走ってしまう。
けれど、それよりも大切にすべきことは今住んでいる人が、5年後も10年後もずっとその地域に残ってくれること。
子ども達が大きくなってもちゃんと帰ってきてくれることだ。
特に草津は、今はバブルで人が増えている。
しかし、5年後はどうなっているかわからない。
便利さと安さだけが魅力でこの地へ来た人は、他によりよい条件の場所があれば簡単に移ってしまう。
そのためにどうするかを考えるのが、今おこなっているまちづくりの目的だ。
これから、毎月この円卓会議はおこなわれる。
市民の人たち、行政やNPOなどみんなで協働して、よりよい草津もまちを作っていきたい。
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