子どもだけでフリーペーパーを作る”フリペ塾”を滋賀の草津市でやろうと思い、今はプログラムや価格設定などを考えております。
今日は、この事業で僕がやりたいことや、その意図などを書きたいと思います。
子どもの自尊感情(自信)を高める
この”自尊感情”というものが僕たちD.Live(ドライブ)の中でずっとテーマでした。
「どうすれば子どもたちが自分に自信を持つのか?」
それをこの3年間、考え続けました。
その結果わかったことは、”承認空間”と”成功体験”でした。
承認空間とは、その人のあるがままを認めてもらえる場所です。
「君は君のままでいいよ」と言ってもらえるような空間、言ってくれる人がいる場所です。
ちびまるこちゃんで言えば、おじいちゃん(友蔵)のところがそれにあたります。
成功体験は、「やった!出来た!」という経験です。
勉強もスポーツも出来ない子どもは、褒められる経験が圧倒的に少ない。
活躍出来る場所もありません。
そうなると、「俺なんか、頭悪いし、運動もでけへんからあかんねん」となってしまいます。
彼ら一人一人を、「そんなことないで。できるで。大丈夫やで」と暖かく見守れる環境があり、誰もが楽しんで取り組めるものがあればきっと自信になる。
そう思い、フリペ塾をしようと考えました。
地域で子どもを育むまちにする
フリーペーパーは、全てにおけるキッカケに過ぎません。
子どもたちが、「頑張るって素敵やん」となるキッカケ。
商店街のおっちゃんに取材するキッカケ。
地域を探索するキッカケ。
フリーペーパーという媒体を使って、子どもたちと地域を繋げたいと思っています。
学校で商店街の人たちに話しを聞いたり、地域のイベントに参加したとしてもその場限りで終わってしまうことが多いです。
そんな点ではなく、線になり、面になるようにしたい。
今まで知らなかった商店街のおっちゃんが、「おはよ。今日もいってらっしゃ」と声をかけてくれる。
「おかえり。今日、テスト出来た?」
そんな繋がりを作りたいと思っています。
親でも先生でもない、ナナメの関係。
その繋がりは、まさしく承認空間だと思います。
近所のおっちゃんにしたら、子どものテストの点数なんて関係なくて、ただただその子たちが元気に挨拶してくれたらいいし、勉強が出来る出来ないなんて関係ない。
その子のあるがままを見てくれる。
そういう人が地域にたくさんいたら、子どもたちもきっと自分に自信を持てるはず。
子どもが主役になれるまち
子どもがもっともっと活躍できる場を作りたい。
僕は、感覚が常に子どものところがあります。
「自分がおもしろいと思うことがしたい」という感覚は、子どもに負けていないと思っています。
”子どもだまし”は、子どもには簡単にばれてしまいます。
「子どもだから、こんなもんでいいかな」
そんなものだと、すぐに子どもにはそっぽを向かれてます。
僕は、子どもたちの可能性を信じているので、どんどん無茶なことをさせたいです。
「これ、出来るかな?」という少しだけ高い壁を作り、それを乗り越える姿を見ていたい。
子どもたちの懸命な姿を見たい。
もっともっとおもしろい、ワクワクするような課題をあげたい。
地域で、子どもたちがチャレンジできる機会を多く作りたい。
フリーペーパーはその取っかかりに過ぎません。
運動も出来ない。スポーツも出来ない。絵もうまくない。
でも、レポートはすごくうまい。
そんな学校では発揮できない才能を見つけ出したい。
そして、それを伸ばす環境をまちの中に作りたいと思っています。
子どもたちの”得意”を地域で発揮でき、子どもたちが主役になれる場所をまちに作りたいと思っています。
子どもたちを中心にして、地域を活性化させる。
子どもを利用してまちを作るのではなく、子どもたちがまちを利用して成長する。
それが僕が考えているイノベーションです。
さいごに
就活生や社会人のかたたちが”人生のキッカケや転機”について語るときがあります。
そんな場合の多くが、”人との出会い”です。
「大学のときに、出会った恩師が。。。」
「入社したときの上司が。。。」
僕は、草津市で育った子どもたちが将来、
「俺な、人生の転機ってか、キッカケって草津に生まれたことやと思うねん。うちのまち、めっちゃおもろかってん。いろんなことできた。努力するって教えてくれたんが、まちやって地域やった。商店街のおっちゃんとか、近所のおばちゃんとか、誰に出会って変わったとか特定できひん。まるごと、この地域があったかかった。どんな失敗も笑って許してくれる雰囲気が俺のとこにはあってん。」
そんな風に言ってくれるような、そんなまちにしたい。
それが僕の夢です。
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