今日は、こどもしゅっぱん社の授業。
先週、取材へ行ってきたので今回は記事作成。
ただ、取材不足の班は引き続き取材をするためにまちへ出た。
USJに取材へ行きたい
女子の中で、「USJへ行きたい!」とずっと言っている子がいた。
「そこまで言うんなら、それを元に企画を考えたらどう?」と提案をして、『タダでUSJヘ取材に行きたい!』という企画を立ち上げた。
先週は、「タダで行きたいんですけど、なんかアイデアないですか?知り合いとかいませんか?」と道行く人にインタビューをして回っていた。
男の人を中心に聞いていて「なんで?」と聞くと、「だって働いている人やったら仕事関係で知り合いおるかも知れへんやん」とのこと。
おっしゃる通り。
なかなか良いアイデア(回答)がもらえなかったので、彼女たちは今日も引き続き取材へ出かけた。
けれど、結局思ってた結果は出なかったみたいだ。
社長に電話する!
取材から帰ってきて、教室へ来るなりこう言った。
「もう、USJに電話する!!!」
直接アタックしたほうが早いという結論に至ったらしい。
子どもたちでUSJのHPを見て電話番号を調べ、自分たちで電話をしていた。
「あの〜、こどもしゅっぱん社といって小学生で雑誌を作っているんですけど、USJのおもしろさを滋賀の子どもたちに伝えたいので、ぜひ取材させていただけませんか?」
おそるべし小5。(簡単にレクチャーはしたけど、まさかここまでしっかり話せるとは思ってもいなかった)
けれど、オペレーターの人ということもあって「いたしかねます〜」と丁寧に断られてしまった。
僕たち大人スタッフが、「やっぱり、もっとえらい人に言ったほうがいいかもね」と言うと、またおもむろに検索をしだした。
なんて検索しているのだろうと思うと、『社長 USJ 電話番号』と調べていた。
「社長に電話する〜。社長に会うんやー」と叫びながら。
子どもたちが活躍する機会を作る
この事業をはじめた原動力にもなっているんだけれど、僕は子どもたちが与えられる機会の少なさに不平を感じている。
僕は、子どもたちの可能性を信じている。
やればできると思っている。
けど、どうしても大人は子どもを子どもとして扱ってしまう。
「子どもやからこのくらい」なんて思って、子どもだましみたいなことをする。
はじめから大人が子どもたちの可能性を見ないで、限度を決めつけてしまっては、伸びる才能も伸びない。
僕は、小学生のときにゲームクリエーターになりたかった。
自分でソフトの企画書を作ったこともある。
企画を持ち込みたい!と思ったこともあったけど、どうしたらいいのかわからなかった。
今、子どもたちになにかを教えるという立場になって強く思うことは、『多くの機会を作りたい』ということ。
機会さえ作れば、USJへ行きたい女の子のように勝手に自分から行動していく。
彼女もはじめから行動力があったわけではなくて、取材を通してうまくいかなかったから電話するという行動へ至った。
僕から提案したときには、「タダで取材とか絶対無理」と言ってた。
けれど、こうやって機会を作れば大人が驚くほどの行動やアイデアを子どもたちは見せてくれる。
まとめ
子どもたちの「あんなことしたい」「こんなことしたい」をできるだけ多く叶える場にしたいといつも思っている。
ただし、僕たちが与えるのは『挑戦する場』のみ。
テレビ番組で有名人に会う企画のように、すべてのお膳立てを僕たちがするわけじゃない。
僕たちがするのは、ただただ子どもたちをけしかけるだけ。
「やったらいいやん」「できるって」と言い、やり方や方法に関するアドバイスだけをする。
そうやって、それぞれの子どもたちがチャレンジしていっていろんな失敗をしながら成長する姿を見たい。
子どもたちの成長を見るのが、この仕事をやっていて一番嬉しいとき。
USJ企画、今後どうなっていくのかすごく楽しみだ。