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2011年10月29日土曜日

「第一回 とりあえず、社会変えてみよっか」イベント報告







お昼の中之島公園で、4人で楽しく議論しました。
2時間という尺でしたが、全然話し足らない感じでした。

当初は、バーチャルボードミーティングをしようかなと思っていたのですが、
一つのネタでじっくり話そうと言うことで、その話に関してみんなで話し合いました。


「社会問題に関するフリーペーパーを作るのはどうだろう?」









学生団体でフリーペーパーを作っている子の発言から端を発し、
みんなで話しをしました。



”ターゲットはどうする?”

→(アイデア)「あまり社会問題に関心のない大学生はどうだろう?」


【問い】
『あまり関心がない人に、どういうものを作れば見てもらえるだろう?』


・もともと関心がないんだから、フリーペーパーとして受け取ったとしても、多分読んでもらえない。

・学生と言っても、価値観や経験による違いがあるから難しいよね。裕福な家庭で育った学生と、他の学生では興味や関心も違う。
そうなれば、そういう対象によっても内容も変わってくる。



煮詰まったので、話題転換。



”みんなの社会問題に関心を持ったキッカケは??”

・知り合いが差別を受ける立場にいた

・子どものときの原体験

・今の子どもの現状を知って(体験して)危機感を持った

・クラスに貧困で苦しんでいる友達がいた



→原体験や身近な人が困っていて(当事者)というパターンが多いみたい。


反対に、自分たちがあまり関心無い社会問題を考えてみると、
「他人感が強い」と判明。

困っている人に実際に会ったこともないし、
現状は知っていても、共感まで至らない。

また、たとえ見学やボランティアなどで当事者に会ったとしても
そこまで問題意識を持てないこともある。

「たいへんだなぁ」という同情に近い感覚で終わる。

所詮は、他人と思ってしまう。



”では、どうやってそういった社会問題に興味・関心を持ってもらうのか?”


→(アイデア)「ストーリー」ではないかな?

浮浪者の人を見ても、「大変だ」くらいにしか思わないけど、
その人がどういう生い立ちで、なぜ今の状態になっているのかというストーリーがわかると共感を呼ぶ。

そうすると、関心を持つようになるし、行動も変わるかもしれない。



<まとめ>


”社会問題”だけに特化して記事にするのはおもしろそう。
知りたい、勉強したいというニーズもあると思う。

ただ、具体的なコンセプトやターゲットを決めないと
意味があるものには出来ないかも。







”少人数で楽しく話す”という感じでやりたかったので、
目標を達成出来たかなと思います。
「こんなんしたい!」という具体的なアイデアも出て、おもしろかったです。

これから、ゆるい感じで定期的にやっていきたいなと思っています。
また、興味ある人がいればご連絡ください!

2011年10月28日金曜日

草津市で実現したい僕のイノベーション







子どもだけでフリーペーパーを作る”フリペ塾”を滋賀の草津市でやろうと思い、今はプログラムや価格設定などを考えております。

今日は、この事業で僕がやりたいことや、その意図などを書きたいと思います。




子どもの自尊感情(自信)を高める














この”自尊感情”というものが僕たちD.Live(ドライブ)の中でずっとテーマでした。

「どうすれば子どもたちが自分に自信を持つのか?」

それをこの3年間、考え続けました。
その結果わかったことは、”承認空間”と”成功体験”でした。

承認空間とは、その人のあるがままを認めてもらえる場所です。
「君は君のままでいいよ」と言ってもらえるような空間、言ってくれる人がいる場所です。

ちびまるこちゃんで言えば、おじいちゃん(友蔵)のところがそれにあたります。

成功体験は、「やった!出来た!」という経験です。

勉強もスポーツも出来ない子どもは、褒められる経験が圧倒的に少ない。
活躍出来る場所もありません。
そうなると、「俺なんか、頭悪いし、運動もでけへんからあかんねん」となってしまいます。

彼ら一人一人を、「そんなことないで。できるで。大丈夫やで」と暖かく見守れる環境があり、誰もが楽しんで取り組めるものがあればきっと自信になる。

そう思い、フリペ塾をしようと考えました。




地域で子どもを育むまちにする





フリーペーパーは、全てにおけるキッカケに過ぎません。
子どもたちが、「頑張るって素敵やん」となるキッカケ。
商店街のおっちゃんに取材するキッカケ。
地域を探索するキッカケ。


フリーペーパーという媒体を使って、子どもたちと地域を繋げたいと思っています。


学校で商店街の人たちに話しを聞いたり、地域のイベントに参加したとしてもその場限りで終わってしまうことが多いです。
そんな点ではなく、線になり、面になるようにしたい。

今まで知らなかった商店街のおっちゃんが、「おはよ。今日もいってらっしゃ」と声をかけてくれる。

「おかえり。今日、テスト出来た?」

そんな繋がりを作りたいと思っています。

親でも先生でもない、ナナメの関係。
その繋がりは、まさしく承認空間だと思います。


近所のおっちゃんにしたら、子どものテストの点数なんて関係なくて、ただただその子たちが元気に挨拶してくれたらいいし、勉強が出来る出来ないなんて関係ない。

その子のあるがままを見てくれる。

そういう人が地域にたくさんいたら、子どもたちもきっと自分に自信を持てるはず。



子どもが主役になれるまち







子どもがもっともっと活躍できる場を作りたい。

僕は、感覚が常に子どものところがあります。
「自分がおもしろいと思うことがしたい」という感覚は、子どもに負けていないと思っています。

”子どもだまし”は、子どもには簡単にばれてしまいます。

「子どもだから、こんなもんでいいかな」

そんなものだと、すぐに子どもにはそっぽを向かれてます。

僕は、子どもたちの可能性を信じているので、どんどん無茶なことをさせたいです。

「これ、出来るかな?」という少しだけ高い壁を作り、それを乗り越える姿を見ていたい。

子どもたちの懸命な姿を見たい。

もっともっとおもしろい、ワクワクするような課題をあげたい。
地域で、子どもたちがチャレンジできる機会を多く作りたい。

フリーペーパーはその取っかかりに過ぎません。

運動も出来ない。スポーツも出来ない。絵もうまくない。
でも、レポートはすごくうまい。

そんな学校では発揮できない才能を見つけ出したい。

そして、それを伸ばす環境をまちの中に作りたいと思っています。


子どもたちの”得意”を地域で発揮でき、子どもたちが主役になれる場所をまちに作りたいと思っています。

子どもたちを中心にして、地域を活性化させる。
子どもを利用してまちを作るのではなく、子どもたちがまちを利用して成長する。


それが僕が考えているイノベーションです。



さいごに






就活生や社会人のかたたちが”人生のキッカケや転機”について語るときがあります。
そんな場合の多くが、”人との出会い”です。

「大学のときに、出会った恩師が。。。」

「入社したときの上司が。。。」


僕は、草津市で育った子どもたちが将来、


「俺な、人生の転機ってか、キッカケって草津に生まれたことやと思うねん。うちのまち、めっちゃおもろかってん。いろんなことできた。努力するって教えてくれたんが、まちやって地域やった。商店街のおっちゃんとか、近所のおばちゃんとか、誰に出会って変わったとか特定できひん。まるごと、この地域があったかかった。どんな失敗も笑って許してくれる雰囲気が俺のとこにはあってん。」


そんな風に言ってくれるような、そんなまちにしたい。


それが僕の夢です。

2011年10月26日水曜日

アイデアを実現するためにするべき3つのこと



今、”フリペ塾”というものをしようと動いています。

以前は、”ガクカフェ”という学童とカフェを融合した子どもたちの居場所を考えていたのですが、子どもを預ける場所でご飯を食べさせたいというニーズがないために断念しました。

また、保護者のかたへのメリットがわかりにくいということもあり、それに変わるような企画を考えてきました。


子どもたちが、挑戦することを応援する場所を作りたいという想いから、”フリペ塾”というアイデアが生まれました。

「これをやろう」と思ったのが9月の末なので、まだ1ヶ月たっていません。

しかし、プログラムの枠組み、3カ年の計画、財務計画など(途中ではありますが)着々と準備は出来てきました。


”アイデアが浮かんで、その後の行動をどうするか”を参考にしていただければと思い、ここになにをしたのかを書きたいと思います。



高橋プレゼンで企画書を作る





山崎亮さんの『コミュニティデザイン』に、
”解決すべき社会的な課題を見つけたら、すぐに企画書を書くこと”とあるように、なにかのアイデアが浮かべば、すぐにそれを文字にすることが必要だと思います。

僕の場合だと、高橋プレゼンで簡単に概要がわかるようなスライドを作り、それをslideshareで共有。Facebook、Twitterなどにもアップして、多くの人に見てもらえるようにしました。

高橋プレゼンとは、写真などを使わず、大きな文字でスライドに内容を書く手法で、なんといっても簡単に作れるのが利点です。

記載する内容としては、目的、事業の内容などがわかればOKです。



プレゼンテーションzenを使ってスライドを作成






高橋プレゼンで概要をまとめたら、次はもう少し詳しい企画書を作ります。
”この企画のおもしろいポイント"、”より具体的な内容”を高橋プレゼンの内容を元に肉付けしていきます。

僕の場合、資料はKeynoteで『プレゼンテーションZEN』を参考にして作成します。

シンプルでわかりやすく、美しいものを心がけて作ります。

この資料もTwitterやFacebookなどにあげて、より多くの人に見てもらいます。



師匠に謁見






企画書が出来たら、多くの人に意見をもらいましょう。
お願いするのは、主に2タイプの人。


・先輩、師匠、メンター

同じような問題意識を持っている人や、事業をするに当たって参考になることを先にされているような諸先輩。

目の肥えた人に見てもらって、事業計画などをどう思うか伺いましょう。

行動するまでに一番のポイントはここだと思います。
先輩としての冷静な目で見てもらえますので、アドバイスも明確。
問題点もしっかり指摘してもらえるので、自分のアイデアに自信を持てるようになります。
(ダメだしされまくって凹むことも覚悟しなければなりませんが。。。)



・顧客になる人

行おうと思っている企画のターゲット。
”フリペ塾”であれば、子どもであり、保護者です。
お金を出してくれるのは、顧客の人たちなのでこのかたたちの意見は非常に大事です。
(ただし主観が入ってくるぶん、意見なども分かれますのであくまで参考に)



2~3人でもメンターのような人がいれば、非常に心強いです。
僕は、そういった方々に会ったときに大事にしているのが「宿題をもらうこと」です。

自分の相談のために、先輩の方々に時間を取っていただくのは恐れ多いし、なかなか頼みにくいです。

しかし、宿題をもらっていれば、「前回ご指摘いただきました件で僕なりに考えましたので、またお時間いただけませんでしょうか?」と自然に言えます。



まとめ








アイデアは、できるだけ多くの人に見てもらいましょう。
1人で考えているだけでは見えない視点が必ずあります。

「いいな」と思ってたアイデアも、そうやって話を聞いていくと問題点が出てきます。
そういった”宿題”を多くの人からもらうことが、アイデアを思いついたときには大事です。

”宿題”さえもらえば、あとはそれを解決するためにどうすればいいかをひたすら考えます。
アイデア(解決法)が浮かんだら、また相談。

そんなサイクルをまわしていくと、自然に応援してくれる人も増えますし、企画内容もブラッシュアップされていきます。

アイデアは頭の中にあるだけでは誰にも伝わりません。
文字にしたり、絵に描いたりして他の人に伝えられるようにしましょう。
そうすれば、きっと思いもよらない発想やアドバイス、応援がもらえます。


2011年10月9日日曜日

【完成版】子どもフリペ塾企画書

【プレゼン資料】子どもフリペ塾
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【ご意見募集】

この企画に関する、ご意見ご感想をいただければすごく喜びます。
「ここはどうなの?」「このアイデアは?」「だれが行くの?」
なんでも良いです。
ぜひ、企画の参考にさせていただきます。



【スタッフ募集】
運営を手伝っていただけるスタッフを募集しています。
教育に関心がある。社会起業家になりたい!
そんな学生さん、ぜひぜひご連絡ください!!

2011年10月6日木曜日

スティーブ・ジョブズが教えてくれたこと





朝起きて、なにげなくTwitterを見ていたら
「ジョブズ。。。」というTweetが流れてきた。


まさかと思って、調べてみたら

【スティーブ・ジョブズ死去】の文字。



遠くない日に、この日は訪れるとは思っていました。
ここ数年は、ガリガリに痩せていたし
あまり体調が良くないということも報道で知っていました。


でも、まさかこんなに早いとは。。。

ティム・クックがCEOになって前線から離れたものの、ジョブズの支配下にある限り、appleは大丈夫だと思っていました。


ほんとに、ギリギリの状態でずっと戦っていたのでしょう。。。

訃報を聞き、改めてスタンフォード大学でのジョブズのスピーチを聞きました。


「もし今日が自分の人生最後の日だとしたら、今日やる予定のことを私は本当にやりたいだろうか?」


今日ほどこの言葉が胸に突き刺さることはありません。


会ったこともないし、話したこともない遠く海を越えた向こうにいる人の死が
これほど悲しくなるなんて思いませんでした。

喪失感。

大きなものがぽっかりなくなってしまったような気がします。

「イノベーション」という言葉を僕は彼から学びました。

どれだけドラッカーの本を読んでも、よくわからなかった「イノベーション」という言葉が彼を見てたらすんなりと入って来ました。


”1人の力でも、世界を変えることができる”

それを教えてくれる人でした。


appleを追い出されたことからもわかるように、彼の人生は順風満帆ではなかったと思います。
それにも関わらず、これほどのインパクトを社会に与えました。

どんな苦労があっても、挫折があっても、決して無駄ではないし、いつか報われる日が来る。

彼のスピーチ、生き様を見ていると、それが確信できました。



僕がはじめてappleと”出会った”のは、iPod(第四世代)でした。
肌触り、シンプルさ、美しさ、全てに心を奪われました。

それから、iBook、iPod mini、MacBook、iPodnano、iPod classic、Mac Book Air、iPad、ipod touchと当然のようにappleに引き込まれていきました。

あれだけマイノリティだったapple(Mac)が今では、多くの人がiPhoneを持っています。

iPadのない生活、iPhoneのない生活なんて今では考えられません。

ジョブズは亡くなりましたが、彼の想いを引き継ぐ人は世界中にいるでしょう。


僕も、分野は違えど、教育というフィールドで社会にインパクトを与えられるようなイノベーションをおこすために、これからも"Stay hungry,Stay foolish”で毎日を過ごしたいと思います。


ジョブズさん
ほんとに、どうもありがとうございました。
新製品の発表は、いつもワクワクしました。
この文章をMacBook Airで書いていることが本当に感慨深いです。
出来れば生き返ってもらいたいのですが、難しいと思うのでどうぞ安らかにお休みください。
新しいイノベーションを雲の上から見守りください。

2011年10月2日日曜日

【企画書】子どもフリペ塾

(D.live)子どもフリペ塾
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自尊感情が低くなっている日本の教育において、
それらを解決するための事業をしようと思っています。

応援、批評、懸念、問題など思いつくことがあればご指摘いただければありがたいです。
どうぞよろしくお願いいたします。

「社会起業研修」で学んだ3つのこと





200人ほどが参加した社会起業関連の研修に参加してきました。
参加者の中には、学生さんから70歳になる人まで全国から来られていました。
みんなそれぞれに想いがあり、聞いているだけでも刺激的でした。


そんな中で、学んだことを書きたいと思います。




・行動、行動、行動



同じ関西から来られているかたで年配のかたたち5人組がいらっしゃいました。
聞くと、堺で廃油をバイオディーゼル燃料にする事業をされているとのことでした。
実際に市へ事業提案されたり、アンケートをとったりとすごくアクティブに活動されていました。

そうやって活動する中で、マスコミの取材を受け、それを見て興味を持った人が手伝ってくれる。
そんな好循環を生み出し、日々活動をされているそうです。

当たり前のことですが、行動しないとなにも変わりません。
どれだけいいアイデアも、どれだけおもしろい商品でもだれにも知られないとなににもなりません。

完璧でなくてもいいから、とにかく動くこと。
頭で考えるだけでなく、足を動かすこと。

いつも反省なんですが、もっとアクティブにならないとなと60歳を超えたかたたちを見ていて思いました。



パッション



いろいろな人の話を聞いていて共感できたのは、どれだけ想いが詰まっているかどうかでした。

想いがある人がやろうとしていることには、出来るだけ協力したくなるし、応援したくなります。

以前、僕は泣きながらプレゼンをしたことがあります。
想いを込めすぎて、感極まってのことでした。
途中くらいからなにが言いたいのかまとまりのない内容になってしまいました。
しかし、多くの人はこのときのプレゼンをすごく褒めてくださいました。

内容も大切だけれども、それ以上にその人の想いは大切です。

特に、社会起業と呼ばれるものは利益を出すことが目的ではなく、よりよい社会を創ることが目的です。

「自分は、どんな社会を創りたいのか?」
「どんな社会問題に関して懸念を持っているのか?」

そこにどれほどの想いがあるのか。


周りの人たちに伝えることももちろんですが、その想いこそが自分を突き動かしてくれる原動力になるはずです。




・巻き込み力


通常のビジネスとソーシャルビジネスの一番の違いは、”共感”だと思います。
ビジネスでは、利益をあげることが目的ですが
ソーシャルビジネスは、社会を変えることが目的です。
だからこそ、多くの人の協力が必要です。


研修で行った静岡の三島では、20もの団体で川を綺麗にしたり、公園を作っているそうです。
「変えよう」と数人が立ち上がり、多くの人たちを巻き込んで地域を変えていったのです。


自分の夢をどれだけ多くの人と一緒に見ることができるか。
そこに事業の成功は隠されているのではないかなと感じました。

社会は、1人では変えることはできない。
けど、1人が動かないとなにも変わらない。


自分がやろうと思っていることを多くの人へ伝え、
巻き込み、一緒にやっていくことが大切だなと思いました。





・まとめ



この研修で一番うれしかったのは、いろんな社会問題に関してそれぞれの人がなにかしようと考えていたことです。

まだまだ”社会起業”というのは、ニッチな分野で、取り組んでいる人も少数です。
だからこそ、多くの同志に巡り会えたことがすごく大きな財産になりました。

そんな方々と一緒に、少しでもこの社会が良くなるように活動していこうと思います。