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2012年6月30日土曜日

「社長に会わせろ!」と叫ぶ小学生





今日は、こどもしゅっぱん社の授業。

先週、取材へ行ってきたので今回は記事作成。

ただ、取材不足の班は引き続き取材をするためにまちへ出た。



USJに取材へ行きたい


女子の中で、「USJへ行きたい!」とずっと言っている子がいた。

「そこまで言うんなら、それを元に企画を考えたらどう?」と提案をして、『タダでUSJヘ取材に行きたい!』という企画を立ち上げた。


先週は、「タダで行きたいんですけど、なんかアイデアないですか?知り合いとかいませんか?」と道行く人にインタビューをして回っていた。

男の人を中心に聞いていて「なんで?」と聞くと、「だって働いている人やったら仕事関係で知り合いおるかも知れへんやん」とのこと。

おっしゃる通り。


なかなか良いアイデア(回答)がもらえなかったので、彼女たちは今日も引き続き取材へ出かけた。

けれど、結局思ってた結果は出なかったみたいだ。



社長に電話する!


取材から帰ってきて、教室へ来るなりこう言った。


「もう、USJに電話する!!!」

直接アタックしたほうが早いという結論に至ったらしい。


子どもたちでUSJのHPを見て電話番号を調べ、自分たちで電話をしていた。


「あの〜、こどもしゅっぱん社といって小学生で雑誌を作っているんですけど、USJのおもしろさを滋賀の子どもたちに伝えたいので、ぜひ取材させていただけませんか?」

おそるべし小5。(簡単にレクチャーはしたけど、まさかここまでしっかり話せるとは思ってもいなかった)

けれど、オペレーターの人ということもあって「いたしかねます〜」と丁寧に断られてしまった。


僕たち大人スタッフが、「やっぱり、もっとえらい人に言ったほうがいいかもね」と言うと、またおもむろに検索をしだした。

なんて検索しているのだろうと思うと、『社長 USJ 電話番号』と調べていた。


「社長に電話する〜。社長に会うんやー」と叫びながら。



子どもたちが活躍する機会を作る


この事業をはじめた原動力にもなっているんだけれど、僕は子どもたちが与えられる機会の少なさに不平を感じている。

僕は、子どもたちの可能性を信じている。

やればできると思っている。

けど、どうしても大人は子どもを子どもとして扱ってしまう。

「子どもやからこのくらい」なんて思って、子どもだましみたいなことをする。

はじめから大人が子どもたちの可能性を見ないで、限度を決めつけてしまっては、伸びる才能も伸びない。


僕は、小学生のときにゲームクリエーターになりたかった。

自分でソフトの企画書を作ったこともある。

企画を持ち込みたい!と思ったこともあったけど、どうしたらいいのかわからなかった。


今、子どもたちになにかを教えるという立場になって強く思うことは、『多くの機会を作りたい』ということ。

機会さえ作れば、USJへ行きたい女の子のように勝手に自分から行動していく。


彼女もはじめから行動力があったわけではなくて、取材を通してうまくいかなかったから電話するという行動へ至った。

僕から提案したときには、「タダで取材とか絶対無理」と言ってた。

けれど、こうやって機会を作れば大人が驚くほどの行動やアイデアを子どもたちは見せてくれる。



まとめ


子どもたちの「あんなことしたい」「こんなことしたい」をできるだけ多く叶える場にしたいといつも思っている。

ただし、僕たちが与えるのは『挑戦する場』のみ。

テレビ番組で有名人に会う企画のように、すべてのお膳立てを僕たちがするわけじゃない。

僕たちがするのは、ただただ子どもたちをけしかけるだけ。

「やったらいいやん」「できるって」と言い、やり方や方法に関するアドバイスだけをする。

そうやって、それぞれの子どもたちがチャレンジしていっていろんな失敗をしながら成長する姿を見たい。

子どもたちの成長を見るのが、この仕事をやっていて一番嬉しいとき。



USJ企画、今後どうなっていくのかすごく楽しみだ。






2012年6月29日金曜日

今の仕事が未来にどう繋がるかわからないとジョブズから学んだ



今、商店街の広報誌を作らせていただいている。

地域と子どもたちの繋がりを作る上で地元の商店街さんと一緒に仕事をさせていただけるのはすごく光栄なこと。

D.Liveでは、NPO法人として子どもたちが雑誌を作る教室を運営し、商店街の雑誌も作っている。

でも、学生時代にはまさか自分がNPOをやって、雑誌を作るとは考えたこともなかった。



テレビ番組を作りたかった学生時代


学生のときには、テレビ局へ就職したいと思っていた。

マスコミ塾へ通い、作文教室にも行って、テレビ制作会社で働いていた。

当時から、社会にインパクトを与える仕事がしたくて、テレビならそれが出来ると思った。


僕の強みは、“企画力”だと信じていて、実際テレビの世界で働いて自分には向いていると感じた。


結局、「生の反応が知りたい」と思ったのと、「テレビ番組を作っても社会や人を変えることは難しいのでは?」と感じたことからテレビ業界には進まなかった。



点と点を繋げる


広報誌作成で、ここのところを商店街に加盟されている店舗さんへ取材に行っている。

この仕事は、テレビの世界でやっていたこととほとんど同じ。

当時は、テレビ業界に入りたいと思っていろいろやっていたことが、今になって繋がってきている。


スタンフォード大学のスピーチで、ジョブズが『connecting the dos(点と点を繋ぐ)』という話をしていた。

大学を中退し、潜り込んだ授業で学んだカリグラフィーが後のMacに繋がっているけれど、当時はそんなことは関係なく興味と直感のおもむくままに行動をしていたことが、後から見れば価値を持っていたという内容。






僕は、学生時代にNPOをしたいと思ったことはない。

というか、NPO自体ほとんど知らなかった。

学生時代、商店街でコミュニティカフェを運営したり、商店街活性化について学び、漠然と「商店街と関わった仕事がしたい」と考えたことはある。

けど、それは「宇宙へ行けたらいいな」くらいに漠然としたもので、仕事にしようとまでは思っていなかった。


そんな漠然と思っていたことや行動したこと全てが今の仕事に繋がっている。

子どもの教育、商店街との関わり、取材活動などなど。



まとめ


明確な目標を持って行動していたわけじゃない。

「テレビ局へ行きたい」

そんなふわふわした思いをもって制作会社で働いていた。

そのときの直感で、「やりたい!」と思ったことをやっていたら今に繋がった。

僕は、学生時代には明確な目標や計画はあまり必要ないと思っている。

いろいろなことをやってみて、経験しないとなにもわからない。

それが未来にどう繋がるかなんてわからないし、もしかしたら全く意味がないのかもしれない。

けれど、やってみないとおもしろいかどうかもわからないし、未来を考えながら行動をおこすことなんて無理。

未来にどう繋がるかなんて考える必要はない。

おもしろそうだと思うこと、なんとなくいいなと思ったこと。

そんな直感に身を任せて、そのときそのとき懸命に生きていれば、いつか未来に繋がるのだと僕は思う。



2012年6月27日水曜日

教育を変えるのではなく、地域を変えることで子どもの可能性を伸ばす







子どもたちには、無限の可能性がある。

けれど、「教育の中で子どもたちの個性がつぶされてるんじゃないのか?」

そんな風に感じていた。


学校では、出来ることよりも出来ないことに目を向けられ、個性ではなく平均的な人になるように育て上げられる。

すべてとは言わないけれど、僕が受けてきた教育はこんなイメージだった。



教育を変えてやろう


”教育を変えたい!”

そんなことを思って、今のD.Liveを立ち上げた。

『子どもたちが夢を持てるようにしたいです』

と、学校の先生にアツく語っていた。


でも、学校と関わりながら仕事をしていく中で難しいなと感じるようになった。


僕は当初、学校の先生の考え方とかやる気の問題ではないのかと思っていた。

先生が「みんな夢を持とうね〜」ってな感じであれば、全てうまくいくような気がしていた。

現場の先生と関わるようになって、そんな簡単なことではないことが嫌というほど感じた。




学校、教育の現場


先生には、やるべきことがたくさんある。

事務仕事も多いし、学習指導要領があるから授業が遅れると大変。

30人や40人もいる中で、理解させつつ、授業も進めていかないとならない。


やる気に満ちあふれている先生でも、1人1人の子どもたちに深く関わって、見てあげることはすごく難しい。


そもそもすべてを学校の先生ができるはずもない。


今までは、家庭と学校と地域が連携しながら子どもたちを育てていた。

けれど、地域の絆が希薄化し、保護者は共働き家庭が増え、サービスの一環として学校を捉えてすべてを任せる。

そうやって先生の負担がどんどん増えていっている。


先生のやる気とかいう以前に、教育のシステムや社会のあり方を考えても、学校の現場だけですべてを解決することはできないと思った。



地域を変えることに注目


そこで考えたのが、『地域で子どもを育むまちを作る』こと。


子どもたちの名前を知っている人がまちに増え、子どもたちもおじちゃんやおばちゃんのことを知っている。

登下校時に挨拶をかわし、たまには学校の愚痴を話したり、がんばっても認めてくれない親のことについて相談をしたりする。


学校の先生や両親、友達には言えない悩みってたくさんある。

少し愚痴をこぼすだけで心は軽くなるし、聞いてくれる人がいるだけで全然違う。


子どもの応援団を地域に作ることで、子どもたちも「がんばろう!」って思える。

登校しているときに「〜ちゃん、この前の算数テスト、めっちゃ良かったみたいやねー。すごいやんっ」

そんな声をかけてもらえればすごく嬉しいし、励みになる。

自分を見ていてくれるんだなぁと感じ、自分に自信が持てる。



さいごに


僕たちは、雑誌づくりで取材活動を通して、地域の人たちと子どもたちが関わるキッカケを作り、そこから知り合える環境を作っていくことで、こういった地域が繋がれるまちを作ろうと考えている。


先日、子どもたちが地域に取材へ行ったときにそんな光景が繰り広げられていた。

「ジュース買ったるよ」「どんな夢があるの?」なんて会話が大人と子どもで交わされていた。

昔は、そういった会話は普通だったかもしれないけど、今は大人が子どもに声をかけただけで防犯ブザーを鳴らされる時代。

いろいろなところで、地域の人たちと子どもたちが挨拶をし、言葉を交わせるようになれば防犯ブザーなんて自然にいらなくなる。


子どもたちの雑誌作り、取材活動を通して、このまち、この社会の子どもと大人と関わりを深め、地域の繋がりを強くする活動を僕たちはこれからもおこなっていく。








2012年6月26日火曜日

D.Liveは、NPO法人になりました!





2009年5月11日からD.Liveの活動をはじめて今年で4年目。

ようやくNPO法人に。


法人格を取ったからといってなにも変わるわけではないけれど、やっぱり嬉しい。

今までは、「NPO D.Live」とか 「NPO法人(申請中)D.Live」って感じだったのが、「NPO法人 D.Live」になった。


ようやくスタートラインに立てた感じだ。


社会的責任


これからは、社会的責任も増すので、今まで以上に気持ちを引き締めてやっていく。

税務とか会計とかまだまだわからないことだらけ。

勉強することは山ほどあって、NPOマネジメントをかじりつきながら必死に読んでいる。



感謝、感謝、感謝


いろいろな人たちの支えがあってここまできている。

設立当初関わってくれたみんなとか、今でも理事としてサポートしてくれるスタッフ。

デザインを担当してくれている今の学生スタッフもそうだし、大学のときからの友達も手伝ってくれている。


ずっと応援しててくれた人、お母さんの立場でアドバイスをくれた方などなどほんといろんな人たちに支えられてここまで来た。


大阪でずっとお世話になってたこども盆栽の方々とか、大学の先生とか、感謝の言葉をあげたらキリがない。


優しく、ときには厳しいアドバイスをいただいたからこそ、今がある。


落ち着いたら、またゆっくりお礼をしたいと思うけれど、まずはこの場を借りて。


皆さんありがとうございました!

そして、これからもNPO法人 D.Liveをよろしくお願いいたします。




2012年6月22日金曜日

仕事なんて9割はおもしろくない





理想としている自分は、もっともっと先にいて常にそれを追いかけている。

けれど、先へ先へと行かれて追うのが辛くなることもある。



みんなの活躍


同年代や周りの仲間が活躍するのは純粋に嬉しい。

刺激にもなる。

ただ、一方では悔しくもある。

自分はまだまだだなって思ってしまう。

無駄に焦る。

人は人で、自分は自分。

そんなことはわかってるけど、なかなかうまくいかない。

イノベーター公志園のときもそうだったけど、「負けたくない!」という気持ちが強く、強く出てしまう。

生産的に仕事をするために、なるたけ感情はオフにするよう心がけている。

でも、活躍している人を見ると頭をガツンと殴られた気持ちになる。



今の状況


周りから見ると、そう悲観する状況ではないと思う。

仕事は増えていて、"こどもしゅっぱん社”の評判も良い。

まだ、本格的に始めて半年で他の人から「なにゆってんねん」と言われるかも知れない。

焦る必要がないことはわかっているけど、それでも焦ってしまう。



不安や辛いことがあるから喜びがある


今、僕がやっている仕事は長年ずっとやりたかった仕事。

「こんなことでメシが食えるようになったらいいな」と思っていたことだ。

でも、「仕事が楽しい」って感覚は僕にはわからない。

ほとんどの仕事は辛いし、しんどい。

子どもたちと関わるのは楽しいけれど、体力的にしんどいし、なによりもカリキュラムを作るのは大変。

子どもは日によってモチベーションが違っていて、言葉選びも難しい。

悩むし、毎回授業の前の日は怖い。

「うまく出来るかな?」
「子どもたちついてこれるかな?」
「楽しくしてくれるかな?」

不安でたまらなくなる。


それだけ不安で、恐怖を持ってやっているからこそ、うまくいったときにはなにようにも代えがたい喜びがある。

授業がうまくいき、子どもたちの成長が見られたときなんて、トマトを投げて騒ぎたいくらい嬉しい。



仕事は、楽しいかね?


他の人たちを見て焦ったり、不安に思うこともある。

理想の自分に手を伸ばしても届かなくて、嫌気がさすときもある。

自分に全然自信が持てなくて、宇宙兄弟を見ながらテンションをあげることもある。

”仕事は、楽しい”

そんな言葉は、ウソだ。

嫌なこと、辛いこと、しんどいことがあるから喜びがある。

華やかな仕事に見えることでも、裏には何百という細かい仕事がある。

ジョブズのプレゼンにしても、あり得ないほど何回もやったリハーサルのたまもの。

好きな仕事、やりたかった仕事だから毎日が楽しいなんてことはない。


ただ言えることは、非常に充実しているし、多くの人たちの支えが有り難いと痛感するってこと。

自分が「やりたい」と思っていることをいろんな人たちが応援してくれ、手伝ってくれ、声をかけてくれる。

それはほんとに有り難くって、幸せに感じる。

もし、そういうことも全て含んで

『仕事は、楽しいかね?』

と聞かれるのであれば、僕は迷わず首を縦にふる。



さいごに


経営者1年目。

悩むことばかり。

イヤになることもある。

不安に思うことも多い。

けど、しんどいことがあればあるほど、うまくいったときの感動は言い表せれない。

多分、これは仕事でしか味わえない醍醐味。

これからも不安に思ったり、落ち込んだり、辛かったり、イヤになることもいっぱいあるだろうけど、その快感がある限り、僕はいつだって力強く前へ一歩を踏み出すことができる。



2012年6月18日月曜日

こどもしゅっぱん社について書きたいことがたくさんある





NPO D.Liveでは、小学生が雑誌を作る教室”こどもしゅっぱん社”を滋賀県の草津市で運営している。

4月から本格的に始めた事業。


今は、南草津駅前でおこなっており、11人の生徒(小学2年生〜5年生)がいる。

子どもたちは、一眼レフカメラを使い、illustratorも学ぶ。



これからは、授業の様子をこのブログでも報告を


今まで、HPのブログで授業の様子を報告していたけれど、これからはここのブログでも毎週アップしていく。

毎週子どもたちを見ていると、いろんなところが成長していて、すごく嬉しくなる。

保護者の人たちにも伝えたいのはもちろん、いろんな人に子どもたちのがんばりや成長を伝えたい。


毎回試行錯誤で、どうやったら子どもたちが成長するのか。

もっと良い方法はないのか?

そんなことをいつも考えていて、まだまだ手探り。


授業の前はいつも不安で、怖くもなるけれど、子どもたちは毎週楽しそうに来てくれる。

授業時間が延びたときも、「やったー」と喜んでくれた。

保護者の方にも、「うちの子、すごく楽しいみたいです」なんて声も頂いた。



楽しいだけではダメ


子どもたちが楽しんでくれるのは前提条件。

でも、楽しいだけではいけないと強く思っている。

生徒は、お月謝を払ってここへ来てる。

きちんと価値を提供しなければ、通わせている意味はないよねって思われてしまう。

子どもたちが成長する機会や仕組み、そんなものをこれからもっともっと作っていかないとダメだという危機感が強くある。



さいごに


子どもたちが成長することも大切だし、この事業を通して社会変革というのも考えなければならない。

社会を変えるために仕事をしているのだから、ただ”授業料をもらって運営しています”では全くもって意味がない。

「ソーシャルビジネスって難しい。。。」と痛感する。


ただ、この試みにはすごい可能性があると感じているので、しっかり考え、次に繋げていきたい。


授業の様子 - dlive Jimdoページ
今までの授業でどんなことをしていたかは、こちらでご覧ください。






〜 今週の土曜日に子どもたちが取材へ行きます〜

6月23日(土)10:30 〜 12:00 頃まで、南草津駅前で子どもたちが取材をおこないます。

一眼レフカメラをお持ちで、子どもたちの様子を撮影してくださる方を募集しています。

また、見学もしていただけます。

ご希望のかたは、info@dlive.jpまでご連絡ください。



2012年6月17日日曜日

イノベーター公志園に行って感じた自分への憤り




今日は、『イノベーター公志園』に行ってきた。

社会を変えていこうとしている人がプレゼンをして、一般の人たちやメンターが質問などをしていって7月の本番を目指す。

今回は、相互支援会。

動画を見せてもらい、プレゼンを聞いた。

夕方まであったけれど、午前中のプレゼンを聞いた段階で帰ってきた。



なぜ、自分があの場にいないんだ?












自分も同じプレーヤー。

「なんで自分があそこにいてないんだ?」っていう悔しさや、自分自身への憤りがまずあった。

登壇している人たちは、うちとはフェイズが違っていて、実際に事業をしながら結果も出している。

だから、僕がその場にいないのは当然といえば当然なんだけど、とにかく悔しかった。


ただ、行ったのはほんとよかった。

話を聞いていて、めちゃくちゃ刺激をもらった。

東京などでは、”社会起業家”のコンペとかは多いけれど、関西は少ない。

だから、実際に活躍している同年代を見ることは少ないので、良い機会だった。

プレゼン資料とかは読んでいたけど、どんな感じで事業がまわっているのか、どんな理念があるのかをリアルに聞くことができたので勉強になった。



話を聞いている場合じゃない


結果を出して、どんどんやっている人たちを見ていると、いてもたってもいれなくなった。

まだ本格的に事業をはじめて半年もたっていない。

少しずつ仕事をもらえるようにはなってきた。

けれど、まだまだ全然ダメダメ。

事業計画もできてないし、ボードメンバーも組織化できていない。

社会を変えていく具体的なプランもまだあいまい。

こどもしゅっぱん社は、子どもたちが楽しくしてくれてて成長もしているけど、それだけではいけないという危機感もある。

まだまだ、やらなければならないことが山ほどある。




社会を変えることは、夢でも願望でもない



















毎日、僕のiPhoneにはこの通知が出てくる。

そのたびに、ドキリとする。


”社会を変える”というのは、夢でも願望でもない。

必ず成し遂げなければならないミッションだ。


少しでもより良い社会にするために、子どもたちが希望あふれる社会にするために毎日活動をしている。

「なんか社会にいいことしているね」

「社会貢献すばらしいね」

そんな言葉なんていらないし、そんなことを言われるためにやってはいない。

僕たちは、具体的に、リアルに社会を変えることだけにコミットしている。

今はまだなにも成し遂げていなくて、ペラペラの状態だけど、来年や再来年には今日見た人たちと同じフェイズへ行っているように邁進していく。



さいごに


誰にも負けたくないし、「自分が一番すごいに決まってる」なんていう根拠のない自信を持っている。

人を尊敬しすぎたら追いつくことはできないし、自分を卑下しても仕方ない。

子どもたちに「やればできるんだよ」って言ってるのに、「無理。。。」とか口が裂けても言えない。

今回は、自分たちの活動を見直すいい機会だった。

「くっそーーーー」ってわめきながら走り出したい衝動に駆られたけど、焦っても仕方ない。

一歩、一歩。

コツコツ。

ここまでくるのに3年かかったし、まだ慌てるような時間じゃない。





〜NPO D.Live では、一緒に社会を変えていってくれる人を募集しています〜

「子どもの教育をしたい」
「今の教育を変えたい」
「子どもの未来のために社会を変えたい」

そんな人は、ぜひご連絡ください。


2012年6月16日土曜日

【連載】第3回 はじめてのミーティングとD.Liveに込められた意味




前回の続き〜

(教育に関することをしたかったけど、どうすればいいかわからず人に相談したところ「イベントすれば」というアドバイスをもらって、人を集めることにした。
そして、はじめての会議)



イノベーションがモチベーション: NPO法人の認証がおりた日に思い出したこと(前編)

ここまで来るのに3年かかった。長かったのか短かったのかわからない。

イノベーションがモチベーション: NPO法人の認証がおりた日に思い出したこと (後編)を書こうとしたけど、連載としてすることにした
仕事を辞めると決めたものの、僕は教育学部出身でもない。





今、NPO法人登記中のD.Live。


この団体の初ミーティング(2009年5月)が、そのときだった。


教育なんてほとんど勉強していなかったけど、情熱だけはあった。




ただ、想いをぶつける



環境とか能力じゃなくて、子どもたちの可能性を伸ばせる機会を作りたかった。


就職活動で、「きみはなにがしたいの?」と聞くけど、今までそんなことを考える機会は教育現場にはなかった。


高校も大学も行くのが当然くらいになっていて、先生は「どこの大学に行く?」と聞いてくる。


僕は、最初の質問は「今後、どうする?」だと思っている。




みんなが大学行くから行くじゃなくて、どういう人生を歩むのか。


自分はどんなことをしたいのか。そんなことを考えることが大事。




そういう機会が少ないから、就活のときにみんな悩むし、苦しむ。


「子どものときから、もっと将来について考える機会とか、夢を見つけるキッカケとかあればいいのに....」


なんてことを思っていて、会議のときに話した。




ただ、自分の想いを語った。




なにをやるかなんて全然考えてなくて、人が集まればなにかが動き出すと信じていた。


僕がやるべきことは、「なぜ、こうして集まっているのか?どうしたいのか?」


それをただただ、ひたすらに語ること。




会議に出席してくれたメンバーは、それぞれ参加した動機や想いを語ってくれた。




”子どもたちが夢を見つけるキッカケを作ろう”




団体のコンセプトを決めて、会議は終わった。


そのあとは、毎週会議をおこない夏頃に実施しようと考えていたイベントの打ち合わせをしていった。






D.Liveに込めた想い


メンバーも少しずつ集まりだし、団体名もみんなで決めて「D.Live(ドライブ)」となった。


今は、団体の副理事長をしてくれている子がアイデアを出してくれて、みんなで決めた。


”D"は、Dream(夢)の頭文字。


"Live"には、『より良く生きる』『イキイキと生きる』という意味がある。




「夢に向かって、イキイキと生きる」




僕たちと一緒に、子どもたちが夢に向かって生きる。


夢に向かってドライブ(疾走)する。


そんな想いを込めて団体名をつけた。






2012年6月15日金曜日

政治不信、世の中への憤りが”社会を変えたい”と思う原点






「この世の中イヤやな」

そんなことを思うようになったのは高校生くらいのとき。

政治家の賄賂とか汚職、嫌な事件。

自分の力ではどうにもできないことを知っては、無力感でいっぱいだった。



就職活動のときに感じたモヤモヤ


『就職して、昇進して給料をいっぱいもらって幸せな家庭を築いて、一生を終える』


そういう人生を思い浮かべても、全く興奮しなかった。


たとえば、メーカーでの商品開発。


すごい商品を作って、たくさんの人たちに使ってもらう。

そんな成功イメージを持ってみても、僕は気持ちが奮い立たなかった。


昇進したり、商品を開発したりすることは多くの人にとってモチベーションになる得るものだと思うし、そのことを否定するつもりはない。

ただ、僕はそこに価値を見いだすことが出来なかった。

漠然と、「社会を変えたい」と思っていた。



社会を変えるを仕事にする


今、僕は社会を変えられる仕事をしている。

本気で、今の日本を変えていこうと思っている。

変えられなければ、今やっている仕事は全て意味がないとすら考える。


子どもたちが、「日本に生まれてよかった」と言える国にしていきたい。

年間に3万人以上が自殺をし、小学生が鬱で苦しむ。

180万人以上がフリーターで、就職活動で辛くなって自ら命を絶つ学生たち。

経済的には非常に恵まれた国。

水が普通に飲めて、饑餓で苦しむ人はほとんどいない。

にもかかわらず、多くの社会問題がある。


これらの問題を全て政府だけで解決できるはずがない。




さいごに


学生時代、どうすれば社会を変えられるかを考えて、政治の世界やテレビ局へ飛び込んだ。

けれど、具体的に社会を変えられる方法は見つからなかった。

数年経って、”社会起業”という言葉を知った。

”ビジネスの力で社会を変えていく手法”

「そんなことが出来るのか!?」

知ったときは心が躍った。

あれから4年。

まだ、なにも成し遂げられていない。

僕たちが届けないといけない人たちへ届けるためにも、この歩みを止めるわけにはいけない。



2012年6月14日木曜日

滋賀県草津市でシェアハウス作りを一緒にしませんか?



今度、滋賀の草津市でシェアハウスをしようと思ってプロジェクトを立ち上げた。


どうして、僕たちがシェアハウスをするのか?

どういうことをしたいのか?


それについて今日は書きたい。



みんながあつまる場所


僕は、ずっとやりたかったことがある。

それは、『コモンミール』


コレクティブハウスといって、いろいろな家族が一緒に住むという暮らし方があり、そこでおこなわれているもの。


いろんな家族が集まり、みんなで一緒にご飯を食べるという食事会がコモンミール。

今、地域の繋がりが少なくなってきて、隣に誰が住んでいるかもわからない。

食事に関しても、”お袋の味”というのがなくなってきている。


子どもから大人までいろいろな人が集まって、みんなでワイワイと食事を楽しむ。

そんな場所を作りたいと思っていた。



自然に繋がる場所


今の時代、昔のように強固な繋がりを作ることは難しい。

でも、みんなどこかで繋がりたいと思っている。

必要なのは、"たのしいと思える場所”。

緩い繋がり。


楽しいから、そこへ行く。

結果的に、友達が出来たり、地域の人と話すことがあったり。

”地域の繋がりを作るための場所”なんていう堅苦しいものはいらない。


みんなが自分の力を発揮できる場所。

自由に楽しめる場所。

そんな場所を作りたい。



滋賀に来て思ったこと


学生時代は、ずっと京都にいた。

滋賀へ来て思ったのは、活動する場所がほとんどないってこと。

京都は、学生のまちなので、シェアハウスがあったり、みんなで打ち合わせをするスペースなんかもいろいろなところにある。

けれど、滋賀に来てそういった場所の話をほとんど聞かない。


滋賀にも多く大学がある。

滋賀大、滋賀県立大、立命館、龍谷などなど。

そいういった大学があるにも関わらず、違う学校同士の繋がりなどもあまりなさそう。

もっと、滋賀にいている学生がみんなで集まる場所があれば、そこでイベントをしたり、新たな企画が立ち上がったりとおもしろいことになるんじゃないかなって思う。



こんなことをやりたい


<おかずの持ち寄り>

みんなでおかずを持ち寄ってコモンミール。

近所のおばちゃんが自慢料理を持ってきて、1人暮らしの学生にレシピを教えたり、子どもが今まで食べたこともないものを食べて「なんなんこれー?」とか言いながら一緒に食事。


<駄菓子屋>

1階で駄菓子屋をして、子どもたちが遊びに来るような場所にする。

おもちゃ得意なおっちゃんとかもいて、みんなで遊んだりもする。


<学生イベントスペース>

いろんなサークルがおこなうイベントも実施。

ここで子ども向けのサークルが小学生呼んでイベントをしたり、囲碁サークルが年配の人たちを集めて試合をしたり。

それぞれの団体や人たちが活躍出来る場所。

そして、そこに興味がある人たちが集う場所。


<滋賀にイノベーションをおこす人を集める>

人との繋がりを作って、地域で子どもを育むまちを作ることがD.Liveのミッション。

「滋賀をもっとおもしろくしたい!」

「地域活性化をしたい」

老若男女問わず、そんなアツい気持ちを持った人たちが集まり、夜な夜な話し合う場所。



まとめ


僕の団体(D.Live)の強みは、小学生向けに教室をしていることと、商店街さんとの繋がり。

学生の子たちは、そういった地域との繋がりはほとんどない。

ここを僕たちが間に入って繋げることで、学生が商店街に入ったり、子どもたちが学生の子たちと絡んだりすることが出来る。

草津には面白い人もたくさんいて、地域愛にあふれている人もいっぱいいる。

学生の子たちも、パワーがある子はたくさんいる。

そんな力が集まったら、すっごいおもしろい場所になるんじゃないかなって思ってワクワクしている。




〜 スタッフ募集中 〜

2012年の秋にオープン予定で、現在手伝ってくれるスタッフを絶賛募集中です!!!
また、物件の情報やシェアハウスしたことある人などのアドバイスも随時受け付けております。
ご連絡は、ytapples613@gmail.com(田中)まで。




2012年6月11日月曜日

山本繁さんに、どうやったら社会を変えられるか聞いてきた




6月6日にNPO法人 NEWVERY 山本繁さんの勉強会に参加してきた。

山本繁さんは、僕が勝手に『師匠!!』と思っている人。

たまにお話させていただいたり、勉強会へ来てもらったりしてるけれど、いつも含蓄があり勉強になる。(と同時に、自分はまだまだだなぁと痛感する)

そんな貴重なお話を2時間もみっちりも聞けるという贅沢な会。


講演テーマは、3つ。

「数ある社会課題から取り組むべきイシューをいかに選択するか?」
「ソーシャルインパクトを最大化するための事業戦略の構築」
「NPOの求心力と遠心力を高めるには」

ずっとメモしているような状況で、その中でも深く印象に残ったものを抜粋。


変容可能性を考える





山本さんの場合は、中退予防をするにあたって高校や専門学校にするか大学でやるか考えた。

そのとき、変えやすさ(変容可能性)で選んだ。

高校は、文科省が管轄しているので変えることが難しい。

大学は、それぞれが自治をおこなっているので変化させやすい。


ビジネスモデルは、最後




どこから手をつければ、一番効果が出るかを考える。

一点突破出来る場所を探す。

ビジネスモデルは、はじめから考えない。

最悪、寄付。

寄付も無理ならボランティアでする覚悟で。


Go Big

ルーム・トゥ・リードのジョン・ウッドの言葉。

『大きく考えろ!大きく行け!』


小さく考えずに、大きく考える。

山本さんも「中退者を半分にします」と言ったときにはみんな笑っていたけれど、今は笑う人はいない。

大きなイノベーション、一番成果が上がるところを狙う。

大きな社会問題、大きな挑戦のほうが応援してくれる人も増える。



求心力について


組織は、目的と目標が大切。

ここを共有出来ていないと組織はまとまらない。

そして、そこまでどうやっていくのかの方法が大切。

その方法が陳腐だと、賢い人は呆れて離れていってしまう。



まとめ




ここに書ききれないくらいのボリューム。

プレスリリースの書き方やヒヤリングについて、本の出版など内容は多岐にわたっていた。

「勉強になった」で終わらせるのではなく、1つ1つ実践していかないとダメだなと身が引き締まる思いだった。

「すごいなぁ」と感心するだけじゃなくて、自分も出来るようにしていかないと。

日々、勉強だ。

そして、実践していく!



〜小学生だけで雑誌を作る”こどもしゅっぱん社”絶賛スタッフ募集中〜


子どもたちと一緒に雑誌づくりを手伝ってくれる学生さんを募集しています!
特に、教育学部や先生になりたいと思っている人を探しています。
詳しくは、こちらまで。


6/23に南草津駅周辺で子どもたちが取材をおこないます。
見学自由です。見学希望のかたは、info@dlive.jpまでご連絡ください。

2012年6月10日日曜日

どうして、企業ではなくNPOなのか?デメリットはないのか?








「稼ぎたいです!」みたいな話をすると必ず言われることがある。

それは、


「どうしてNPOなのか?」


このことに関しては、いろいろ考えて結論を出した。



1.  教育なら断然NPO



うちの団体は、教育関係の仕事をしている。

対象は、主に小学生。

当然、小学校などとの連携する必要が出てくる。

そんなときに、”企業”だと学校に入ることは難しい。

「営利目的なんでしょ」

なんて思われて、協働することはほぼ不可能。

NPOだと、キャリア教育の依頼やビラの配布などもおこなえる可能性が高い。



2.  支援や後援などが得やすい


助成金もそうだし、寄付などもNPOの方が受けやすい。

NPOは、ステークホルダーが多いので支援してくれる人も多くいる。

ボランティアの学生さん、プロポノ、行政などなど。

お金以外にも、様々な協力を得られる。



3. NPOの認知度を高めたい


これは、僕の個人的な感情。

”社会起業家”なんて言葉が少しずつ認知されてきているけれど、まだまだNPOがなんなのかわかっている人は少ない。

「ボランティアなんでしょ?」

「お金稼いだらダメなんでしょ?」


そんな認識の人が大多数。


僕は、”NPOでも稼ぐことが出来る”という事例を作りたい。

少しずつNPOで生活出来る人が増えてきた。

それでもまだ事業型NPOは少なく、助成金や委託に頼っているところも少なくない。(助成金や委託が悪いという話ではない)

「社会を変えたい」と思う若者が、夢を持てる仕事にしたい。

そのためにも、敢えてNPOという選択をした。



NPOのデメリットは?


1. 買いたたかれる傾向

”なめられる”と言えば言葉は悪いけれど、「良いことをしているし、安くで仕事を請け負ってくれる」と思われる傾向がある。

"NPO=ボランティア”というイメージがあり、お金を取ると「なんで???」となる。


2. 宗教や税金対策を疑われる

NPOに良い印象を抱いていない人もいる。

「宗教かなんかなんじゃないか?」


「企業の税金対策だろう?」

なんてことも言われる。


3. クレジットカードが作れない!?

社会的信用度は、まだ高くない。

これは全員ではないかも知れないが、クレジットカードが作れないこともあるみたい。

実際、試したことはないのでわからないけど。

(NPO経営者はクレジットカード作れない仮説)

※ちなみに、駒崎さんは最近クレジットカードが作れたそうだ。
(苦節10年、ようやくクレジットカードが作れた件について)



さいごに


デメリットに関しては、誠実さがあれば解決する。(クレジットカードを除く)

価値を提供出来れば、相当する対価もいただける。

信頼がつけば、変な噂も言われなくなる。

要は、自分たち次第。

なので、あまりデメリットではない。(はず)

教育関係でNPOにするかどうか迷っているのであれば、僕はNPOをオススメする。





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2012年6月9日土曜日

かわいい子どもにはケガをさせよう





毎週、子どもたちと接しているといろんなことが見えてくる。

「子育てや教育って難しい」

そんなことを痛感する毎日。



とにかく我慢


こどもしゅっぱん社では、子どもたちに任せる。

まずは、やらせてみる。


一眼レフカメラも基本的な操作方法以外は一切教えない。

”どうやったら綺麗に撮れるか?”などのテクニック(技術的な)指導はしていない。

やりながら学んでいけばいい。


しかし、子どもの困っている姿を見るとどうしても手を出したくなる。

雑誌の企画を考えているときでも、「もっとこうすればいいのに!!」と思うことがよくある。


そんなときに気をつけていることが ”我慢” だ。

ギリギリのところまでは、とにかく子どもたちを見守る。



自転車に1人で乗れるために


子どもが1人で自転車に乗るために、補助輪をはずして練習をするときがある。

このときに大切なのは、こけるギリギリまでは手を出さないこと。

ずっと支えていると、いつまでたっても子どもが1人で自転車に乗ることはできない。

出来るだけ多くの時間、補助輪を使わずに1人で漕ぐことで次第に慣れていく。


どんなことでも同じ。

失敗をする前に支えてあげればケガはしないかも知れない。

けれど、いつまでたっても自分で考え、自分で行動することは出来ない。

そのためには、多少ケガをしてでもいいから我慢して見守る。


ケガはさせたくないし、子どもたちはかわいい。

つい手を出してあげたくなる。

アドバイスしたくなる。

口を出しそうになる。


それでも我慢をする。



まとめ


見守ることを続けていけば、だんだんとタイミングがわかってくる。


「ここは、まだ出来そう」


「ここ、ちょっと口出したほうがいいかな」


お互いにケガをしながら覚えていける。

はじめからケガを恐れると、どこで転ぶかわからないので全てに手を出さないといけなくなる。


我慢することは、難しい。

すごく難しい。

まだまだ出来ていないことのほうが多い。

けれど、毎日毎日「我慢、我慢、我慢。。。」と呪文のように唱えていると、ひとこと目をとめることができる。

そうしていけば、徐々に子どもを見守るという感覚がわかってくる。

子どもは大人が思っているよりも賢い。

吸収力もある。

任せたら任せた分だけ成長する。

ケガをした分だけ強くなる。


子どもを信じ、ただただひたすら我慢。





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2012年6月8日金曜日

大阪人の僕が、滋賀でNPOをすることに決めた理由




今、滋賀へ来て事業をしている。

事務所を構えて、半年。

実は、今まで滋賀県にはなんの縁もなかった。



場所の選定が大事


『ソーシャルビジネスをする上で場所の選定は、非常に重要になってくる』

そういう話をメンターからずっと言われてきた。


社会起業家と言われている人たちは、”なぜその場所ではじめたのか?”という理由が明確にある場合が多い。

うちの団体の場合、実際にどうやって場所を選ぶかわからなくて結局、2年くらい悩んだ。


なぜ、滋賀なのか?草津なのか?


1. 15歳未満の人口比率

僕たちの主な顧客は、小学生。

そこで、”15歳未満の人口比率”というのを調べた。

いくつか候補がある中で、大阪や奈良などで4つくらいに絞った。

その中で滋賀を選んだのは、”人口が増えている”ことや、昔から住んでいる人も多くいるという点。

ベッドタウンだと新住民ばかりなので、地域の人たちを繋げるという僕たちがやりたいことが出来ない。

でも、草津にはいい感じで新旧の人たちがいて、僕たちが橋渡しになれるはずだと思った。


2. 近くに大学がある


大学には、「人・物・カネ・情報」の全てが集まる。

学生のボランティアなども大学が近くにあるほうが集めやすい。

草津周辺でも、立命館、龍谷、滋賀大などがある。

しかも、僕は立命館出身(京都キャンパス)で知り合いの先生がいるという強みもあった。


3. 商店街がある

草津駅前には、昔からある商店街がある。

話を聞けば、商店街に新たに店舗を作れば市から補助金が出るらしい。

つまり、”地域活性化”に対してなにかをする必要があること。

ここの点でも、僕たちが活躍出来るチャンスがあると思った。


4. 競合がいない

”キャリア教育”や”地域活性化”という点でほとんど競合がいなかった。

大阪や京都がなじみがあってやりやすいとも思ったけれど、もうやっているところがあったので避けることにした。


5. 地方のほうが抜きんでやすい

大阪だとNPOを多くあるし、ニュースもたくさんある。

地方のほうが目立てば一気に認知度が上がると踏んだ。



さいごに


ずっと言われてた場所選定。

ほんとにここをじっくり考えていて良かったと思う。

今のところ予想通り、いや予想以上にうまくいっている。

商店街にも関わらせていただいているし、ローカル局などで取り上げていただくことも増えている。

場所を選ぶのは地味でおもしろくない作業ではあるけれど、ここを間違えてしまうと命取りになってしまう。

僕からも言わせてもらう。

『場所の選定は、めちゃくちゃ大事だ!』





2012年6月7日木曜日

NPOで年収1,000万円稼ぐ





今は、まだまだアルバイトで食べている状況。

滋賀へ来たのが去年の12月末。

やっと、本格的に始動して半年くらい。

事業として始まったのは、4月からなのでそこまで時間はたっていない。

なんとか、秋くらいにはアルバイトを辞めてギリギリ生活出来るようになるかなといったところ。


年収1,000万円稼ぎます


そんな立場で良く言えたものだとは思うけど、僕は最近いろんなところで「年収1,000万円稼ぐようになります」と言うようにしている。

別にお金を稼ぐためにNPOをしているわけではない。

一番大事なのは、”社会を変える”こと。

でも、やっぱり結婚もしたいし、子どもは2人くらい欲しい。

ある程度、自由な生活もしたい。


NPO法人の平均年収は300万円〜400万円ほど。

男性は、30歳になると辞めていってしまう。

なぜなら、その収入では結婚して家庭を持つことができないから。



NPOに新卒で就職できる社会に


社会起業家とか言われているけど、まだまだNPOで食べていくことは難しい。

僕は、もっともっとNPOに参画してくれる人が増えて欲しい。

プロボノとかも増えているけど、やっぱり若手が必要。

まだ、NPOは就職活動のときに選択肢には入っていない。

ここを変えていきたい。


今の時点では、ほとんど新卒でNPOに入ることなんて出来ない。

もっと多くの若者がこの世界へ入ってくれれば、もっと社会は良くなっていく。



さいごに


アメリカでは、年収1,000万円を超えるCEOなどがNPOにいる。

日本も近い将来、こんな人たちが増える社会になっていくようにしたい。

僕が稼ぐことによって、「あっ、NPOでもお金稼ぐこと出来るんだ」というロールモデルになりたい。


今の自分がこんなことを言うのはおこがまし過ぎて、あまり言いたくないんだけど、社会を変えるスピードを上げるためにはこれが必要。

NPOをキチンとビジネスとして回して、お金を稼ぐ。

そして、働きやすい環境を作る。

そのために、僕は年収1,000万円稼げるNPOの人になる。







2012年6月6日水曜日

僕が飲み会に参加しない理由(ワケ)





勉強会などに参加すると、大抵の場合は飲み会や懇親会がある。

しかし、僕は基本的に参加しないことにしている。

結論から言うと、疲れるから。



人が苦手


僕は、基本的に人が苦手。

人が嫌いなわけではないけれど、コミュニケーションを取ることが苦手。

人見知りだし、自分から声をかけることも出来ない。


いつも「意外ですね」と言われるけれど、簡単なことでそれはテクニックを使っているから。

芸人が普段は暗かったりするように、話すときには完全にスイッチをオンにしている。

けど、どうしてもそうやっていると疲れる。



がんばることにつかれた


学生時代は、「積極的にいかないと!」なんて思って、自分からどんどんアピールしたり、名刺交換しにいったりしていた。


”Just Say Yesキャンペーン”と言って、誘われたものは全て行くなんてこともしていた。


けれど、もう疲れた。


人が持っているエネルギーには限りがある。

人と話したりすると、僕の場合は多量のエネルギーを消費する。

飲み会などに参加して、翌日ぐったりするなんてことがしょっちゅうあった。

そんなこともあったので、もう無理をすることはやめた。



飲み会に参加するメリットは大きい(はず)


飲み会に参加すれば、いろいろな話しをするし繋がりもできると思う。

特に、うちみたいな立ち上げのNPOなんかはどんどんアピールしていくべきなのかも知れない。

”飲みにケーション”なんて言葉もある。

けど、無理して参加することで、疲れて仕事に支障が出るのであれば参加しなくてもいいんじゃないかと思うようになった。


仕事は人との繋がりでやってくることが多い。


頭ではわかっているけど、苦手なものは仕方がない。

飲み会などに参加しない分、事業へコミットをして、より成果を上げることに注力しようと最近は思うようになった。



まとめ


例外はあって、いくつか参加することはある。


・自分が主役になれる
・少人数
・話しを聞きたい人がいる


これらの場合には参加することもたまにはある。

けれど、基本的には”Just say No キャンペーン”をしているので、参加しない。


飲み会に積極的に行ったり、どんどん名刺交換している人を見ていると「すごいなぁ」と心の底から思う。

ただ、そんな風に自分はなれないので、割り切るようにした。

仕方がない。

その分、圧倒的な成果をあげれば良いだけ。

人見知りとか、人と会うと疲れるのを克服したいと思っていたこともあったけれど、今は受け入れている。

自分に出来ることだけをやる。

それでいいじゃないか。





2012年6月5日火曜日

「my home town わたしのマチオモイ帖」に行ってきた。






昨日は、大阪のメビック扇町でおこなわれている「my home town わたしのマチオモイ帖」に行ってきた。


日本国内のクリエイター約340組が、自分にとって大切な、ふるさとの町、学生時代を過ごした町や今暮らす町など、
それぞれの思いや出来事が詰まった町を、手の中に入るくらいの冊子や映像にして届けます。


いろいろなクリエーターの人たちが、様々な形の冊子を作っていて、すごくおもしろかった。



行った理由




うちの団体は、雑誌を通して地域を繋げる”こどもしゅっぱん社”をおこなっている。

今のところは、子どもたちが取材に行って、雑誌を作成することが主になっており、”地域を繋げる”というレベルまでは到達できていない。

「なにかヒントをもらいたい」

そんな気持ちで参加してきた。



”おもしろいもの”と”おもしろくない”ものとの差




ワンフロアだけの展示だったけど、2時間くらいいてかなり楽しめた。

いろんなアイデアをもらい、メモをいっぱいした。


その中でも、非常に参考になったのは、”おもしろいもの”と”おもしろくない”ものとの差に関して。

クリエーターの人たちの主観がたっぷりなものは、すごくおもしろかった。

全然知らない人だけど、共感できた。


一方、地域の人たちのインタビューなどはあまりおもしろくなかった。

「大学卒業して、フランスへ留学しました」

そんなこと言われても、『知らんがなっ!』という世界。



事実には、余白が必要




事実を長々と語られたとしても、僕は共感出来ない。

有名人が語る分にはおもしろいのだけれど、知らない人のことにはあまり興味がない。

”りんご作り36年”と書かれていて、おばあちゃんがめっちゃ笑っている写真のほうが何倍もインパクトがあり、おもしろかった。

事実は、出来るだけ少ないほうがいい。

余白があれば、僕たちはその部分を想像することが出来る。

「おばあちゃんは、雨の中でりんご作りが大変だったこともあったんだろうなぁ」

そんなことを写真を見ただけで思ってしまう。

やはり、写真が持つ力は大きい。


閃いたアイデア


子どもたちが普段見ているまちの姿を写真に撮るのは良いかもしれない。

登下校のときに見ているまちを写真におさめ、そこにコメントをいれる。

「鬼頭さん。怖そうな名前。どんな人が住んでるんだろう?」

みたいな感じ。

普段、子どもたちがどんな目線でまちを見ているのかは興味がある。

いつもはいかないまちあるきもいいけど、いつも通るところで行うまちあるきもきっとおもしろい。




さいごに

お世話になっている”よたねっと”のもあった!


子どもたちで、こういう作品を作って展示会がしたいなぁって思った。

いろいろな地域で”こどもしゅっぱん社”をやって、いつかは展示会を行うのもいいな。

そんなときが来るのが、今から楽しみ。


2012年6月3日日曜日

第5回ダイアログBAR京都へ行ってきた




5/29に第5回ダイアログBAR京都へ行ってきた。

ずっと行きたいなと思っていたけど、なかなか予定が合わず。


今回、ゲストに issue+designプロジェクトの筧裕介さんが来られるということで、スケジュールを変更してまで行くことにした。

筧さんは、『地域を変えるデザイン』という本を山崎亮さんなどと共に書かれている。





ここに載っている事例はおもしろいことばかりで、「ぜひ話しが聞きたい!」と思ってイベントへ参加した。




たのしく社会を変える






筧さんのお話は、1時間くらい。

「日本は、課題先進国です」という言葉が一番心に刺さった。


日本には、たくさんの問題がある。

平和なのに、これだけ自ら命を落とす人がいることは異常だ。

しかし、筧さんのように”たのしく社会を変えていく”姿は素敵だなと感じた。





「社会を変えるぞ!」と肩肘張って意気込むよりも、「いっちょ!社会変えてみよっかな」と腕まくりするくらいの気軽さで取り組むほうがいい。


少ない人数の人たちが100%の力を出すよりも、多くの人たちが少しだけ社会を変えたいなって気持ちを持つ方が、結果的に社会は良くなる。



神戸で今度、ワークショップがあるそうなので、日程に都合つく人はぜひ!

絶対楽しいはず。

[超高齢社会+design WORKSHOP@神戸]



みんなではなす














筧さんの話が終われば、みんなでダイアローグ(対話)の時間。

参加者8人が、「こんなことについて話したい!」という発表をして、グループに分かれてみんなで話をした。

せっかくなので、こどもしゅっぱん社に関してのアイデアをみんなに募った。

学生、社会人、NPOの人たちなど多様な人がいて、年齢もバラバラ。


おもしろいアイデアがたくさん出た。

「これはぜひやりたい!!」

そんなアイデアをいっぱいもらった。

このアイデアだけでも、ほんとに参加して良かった。



・子ども電話相談室の路上バージョン。子どもたちが路上で質問をして答えてもらう。そして、答えてくれた人に、相談役になってもらい、定期的にいろいろ相談へいく

・テレフォンショッキングのような感じで、取材させてくれる人を紹介してもらう

・会社の食堂など普段入ることのできないところを取材。



などなど、楽しい企画をたくさん考えてもらった。

1つ1つ、これから実施していきたい。