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2012年4月26日木曜日

なにかしてみたいと思っている学生の君へ伝えたい3つのこと





今日は、1年ぶりくらいに母校へ行った。

去年、教育の授業でゲスト講師と呼んでもらって以来の久しぶりの訪問。

歩きながら、学生時代のことをいろいろ思い出していた。


来月に、大学1回生の子たちに話す機会もいただいたところなので、僕が学生の人たちに伝えたいことを今日は書きたい。



語れるストーリーを持つ


大切なのは、学生時代に語れるストーリーを持つこと。

コンビニのバイトでも、海外旅行でもサークルでもいい。

人に語れるストーリーを持とう。


学生の子たちがよく「学生時代にやっとけばよかったことは?」と聞くけれど、僕はなにをしたっていいと思う。

海外へ行きたいなら行ったらいいし、お金を貯めて買いたいものがあるのなら必死になってバイトをすればいい。


生き方に模範解答を望むのはナンセンス。

大切なのは、なにをすればいいかではなく、なにがしたいかだ。



今、出来ることをする


僕は、努力する力というのは筋肉のようなものだと思う。

"10"の努力ができる人は、違うことでもそのくらいの力を発揮できる。


受験勉強のメリットの一つは、努力する力を身につけることができること。

高学歴と言われている人は、受験というタフな状況を乗り切っている分、その力がついている。

体育会系の人たちもそう。

企業が体育会系を好むのは、縦社会を経験(理解)していることと、努力する力がついていることが大きい。


筋肉をつけるには、負荷をかけることが必要。

しかし、負荷が大きすぎるとケガをする。

まずは、出来ることからチャレンジしていく。


必要なのは、大きな決断や清水の舞台から飛び降りるような勇気ではない。

小さな行動だ。

出来ることから始めたらいい。

すごい人を見て、「すごいなぁ」と思う時間があるならば、今の自分が出来ることをやろう。


僕が思うに、あまり”すごい人”を見ないほうがいい。

自分と比べて差がありすぎると立ち向かう気力がなくなってしまう。


出来ていないこと、出来ないことを考えても仕方がない。

どんなことでもいいから、自分が今できることを考えよう。

海外へ行ってみたいなら、「いくらかかるか調べる」といった簡単なことからはじめたらいい。



どうやってやりたいことを見つけるのか


”やりたいことが見つからない”という声を良く聞く。

でも、やりたいことを見つけるのは簡単だ。

将来の夢とか人生の目標とか考えるから難しく感じるだけ。

行きたい場所、食べてみたい料理、泊まってみたいホテル。

どんなことでもいい。

めんどくさいとか、少し勇気がいるとかそんなものが丁度いい。


そんな”いつかやりたいこと”をこなすことで、努力する力と成功体験を積むことができる。

そうやって小さなチャレンジを繰り返せば、きっと筋肉はついてくる。

すると、今までどう考えても出来そうもなかったことが、出来るように思えてくる。



さいごに


僕は、臆病者だ。

失敗はできればしたくない。

でも、失敗をせずに前に進み続けることは無理。


失敗から逃げていては、なにも得られないし、なにも達成できない。

だから、小さくチャレンジをして小さく失敗をするようにしている。


思い切りや、イチかバチかといったそんなチャレンジは必要ない。



傷が増えれば耐性もできる。

しかし、1度もケガしたこともない人がこけたら大変だ。


どんなことでもいい。

小さな、小さな一歩を踏み出そう。

今、できることを!

できないことを考えても仕方がない。

どんな大きなことも、誰かの小さな一歩からはじまっている。

さぁ、はじめの一歩を踏み出そう。


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<編集後記>

NPO D.Live(滋賀県草津市)では、
"こどもしゅっぱん社”を手伝ってくれる学生さんを募集しています!


「社会を変えたい」

「子どもが好き」

「雑誌を作ってみたい」

そんな人は、こちらまで!


2012年4月25日水曜日

世界を変えたい僕の背中を押してくれた5曲





今日は、@ttachiさんの企画に沿って簡単に過去を振り返りながら僕の背中を押してくれた「パワーソング」を5曲選んだ。





モチベーションをぐおおおーーーっと上げてくれる「パワーソング」ベスト5を紹介したい! #5PowerSongs | No Second Life





Def Tech   "Canción de la Expansión"   





学校へも行かず、どうしたらいいかもわからず悶々としていたときにずっと聞いていた曲。

”世界を変えたい”という気持ちを後押ししてくれた。


We look, we don't see 見て見ないフリ
Much hypocrisy, how can this all be...


世界には、いろんな問題がある。困っている人がたくさんいる。

それを見て見ぬふりをするのか?

自分になにが出来るのか?

なにかをしないとだめじゃないのか?

聞く度にそんなことを思い、行動へと駆り立ててくれた。


”社会を変えるためになにかしたい”


そう思っていた学生時代をこの曲はいつも思い出させてくれる。

僕に取っては、この仕事の原点になっている曲。



SEAMO " Fly Away"




レストランで働いていた当時、ずっと聞いていた。

いろんなプレッシャーや、仕事が出来ない自分へのいらだち。

職場へ行くのが怖くて仕方がなかった。

いつも自転車で職場へ行くとき、この曲を聴きながら道路を疾走していた。


一番のライバルは自分自身 自分に負けず上れこの道
地味に足を地に付けてきてこそ 変わる いずれ肉と血に
ジリジリ迫る恐怖に 飾らず真っ向勝負し
恥かいてもいい 羽ばたいて行き そこに飛び込むことが大事
傷つく事は慣れてる これは一生かけて解き明かすミッション
誰でも崖から 飛び降りるの怖いに決まってんだ
そんな心の不安材料 逆に変えろ金銀財宝
再度チャレンジ何度でも 世界は逃げないから飛べよ!


誰よりも、自分に負けたら終わりだと思い、苦しみながらもペダルをこいだ。

今考えると、ずっと空回りしていたけど、それでも当時の自分ができることはやったと思う。

とにかく、少しでも前へ進む。

そんな勇気をくれた曲。



コブクロ "コンパス"




”社会起業家”という言葉を聞いて、この世界で一生やっていこうと決めた。

次の日には、仕事を辞める決意をしていた。


まわりはみんな就職をしていて、誰もが知っている企業に入っているやつもいた。

それに比べて、自分は他の人たちと比べたらフラフラしているように見えたと思う。


正直、会わせる顔がなかった。

まだ、なにも成し遂げていない。なにも持っていない。

周りの目を気にしていたとき、この曲が僕を励ましてくれた。


夢見た大人に 近づき始めたとき 何も知らない 誰かさんに笑われた
ひとにはワカラナイ でも もう迷わない 心の船は もう進み出してるから



コブクロの小淵くんは、元々はサラリーマン。

辞めて歌手になると言ったとき、みんなに反対されたらしい。

でも、自分で決めて仕事を辞めた。

そんな中、路上で歌っていたら全然知らない人に笑われたという。

それがこの歌詞。


僕も誰になんと言われようと、進んでいこうと思った。

理解されようと思っても仕方ない。

”どうせわかってもらえないだろう”と開き直った。

やっていけば、いつかわかってもらえるはず。

周りの人の目を気にするよりも、自分の信念を貫こう!

そう決意出来た曲。



KREVA "アグレッシ部"




今までとは全く違う教育分野へ進み、どうしていいかわからなかった。

なにを目指すのか、どこを進めばいいのか。

そんな不安の中、毎日毎日エンドレスリピートで聞き続けた。


今日は俺が俺の味方
広い世界 ただ一人になろうが
オレは決めた
そうだ アグレッシブ
この気持ち 嘘じゃない
誰がなんと言おうと 動かない
あつくなっても曇らない視界
目 そらさない 先長い未来
でも やらなきゃ今
他の誰でもない オレがキーマン


頼る人もいなかった。

自分で決めた道。

どうなるかなんてわかんなかったけど、”やってやろう”と決めて仕事を辞めて一歩を踏み出した。


『社会にインパクトのある仕事をする』


そう決めた気持ちは嘘じゃない。

自分に味方してくれる人とか、頼れる人がいなくても、自分自身が最高の味方になろう!と決めた。

人とか環境とか、そんなんじゃなくて、自分がキーマンなんだぞ!!!と強い気持ちを持ってどんなことにも挑むことが出来たのは、この曲のお陰。



Sunset Swish  "マイペース"




やりたいことは明確にあった。

でも、それをどのような手段でやったら良いかがわからなかった。


企画を作り、ヒヤリングをして、また作り直す。

進んでいるのかどうかもわからず、いつ光が見えるのかと思いながら日々を過ごしていた。


周りを見ると、同年代が活躍していて、テレビや新聞などでも取り上げられていた。

友達がそうやってうまくいっているのを見ると、正直妬ましくもあった。

活躍を素直にたたえることができなかった。

そんな自分が嫌だった。


自分を言い聞かせる思いを込め、この曲を聴いていた。


他の人たちと比べることなく、自分は自分のペースでやっていこう。

そう思うことができた。

出口が全く見えず、泣きながら「オーーーフェーーーーーンス」と叫んだのは良い思い出。



さいごに


苦しいとき。辛いとき。

支えてくれたのは、いつも音楽だった。

その曲を聴いていると当時のことが思い出される。


3年やってきて、やっと今スタート地点に立てた。

これからも、タフな場面はたくさんあると思う。


そんなときは、また新しいパワーソングを手に入れて、音楽とともに強く生きていきたい。





2012年4月24日火曜日

教育をする上で学んだ3つのたいせつなこと





園田先生の勉強会に参加して、園田先生の言葉を聞いているうちに大事なことがわかってきた。

そして、園田先生の凄さも感じてた。

多くのことを学んでいる中で、いくつかをまとめてみた。



面白くなければ、授業じゃない


園田先生は、口癖のように「面白いことをしよう」と言う。

僕は、学校の先生って真面目な人が多いなというイメージだった。
園田先生は、その真逆。

とにかく、楽しく、面白くやろうとする。その追求が半端ないなと思う。

子どものような好奇心、探求心。そして、実践。

悩んでいる教員が、園田先生のアイデアを聞くと「早速試してみます」と目をキラキラさせる。

「教師が楽しそうにしないと、子どもが楽しく感じるわけがない」というのは園田先生の言葉。

先生とか、大人とかそんな制約をつけずに、自由に子どもたちを楽しませること。

それが先生には大切なんだと思う。



子どもたちに語る



子どもたちにとって先生は、(親を除けば)一番近い大人。


子どもたちが楽しめる学級作り、企画、取り組みが大切。

そして、先生の人間性を全面に出すことも必要なんだと思う。


先生の想い出とか失敗談とか、そんな1つ1つが子どもたちの未来へボディブローのように聞いてくる。


僕は、今でも中学校の先生がキャビンアテンダントを目指していたという話しを事細かに覚えている。


先生だから。。。よりも、もっと人間くさくてもいい。



子どもたちの声を聞く


子どもたちはしゃべるために学校へ来ている。

みんな自分のことをもっと見て欲しいし、聞いて欲しい。

でも、教師はついしゃべり過ぎてしまう。

自分がしゃべっていると子どもたちの声を聞くことができない。

出来るだけ話さない。

子どもたちが話をする環境をつくること。



さいごに


ほんとに園田先生のアイデアはおもしろい。

いっぱい出てくる。

なによりも、、そういうアイデアを実践してきていることがすごい。

なかでも僕が好きなのは、学級新聞のはなし。



学級通信に架空のキャラを登場させ、言いたいことを代弁してもらう。


子どもたちを叱りたいなと思うけど、なかなか言いにくい。


そんなときは、キャラに言わせる。


園田先生は、ダーマッチャオーレン(だまっちゃおれん ww)というキャラを出し、彼に言わせていた。


「最近、子どもたちやる気ないぞ!」などと。


すると、園田先生が「そんなことないですよ」とフォローするというのを学級新聞に対談形式で書くというもの。





この話を聞いていて、学級新聞作りたいなぁって思うようになった。

"こどもしゅっぱん社”でも、これから発行していくことにした。


大阪で、少し遠いけど毎月行きたいと思う。

教育学部の学生さんとかも来ているので、興味ある人はぜひ。







2012年4月23日月曜日

子どものストーリーを語る勉強会はおもしろい





先週の土曜日、天王寺にある大阪教育大へ勉強会に行ってきた。

『授業文化を創る会』といって、小学校教員がおこなっている実践活動を報告し、みんなで学ぶという会。

この会を開いているのが、大阪教育大教授の園田雅春先生。





園田先生との出会い


僕が園田先生を知ったキッカケはTwitter。

うちの団体(NPO D.Live)は、『子どもの自尊感情を高める』ことを目的にしている。

けれど、”自尊感情”とは非常にあいまいで、捉えにくい概念でもある。


団体を運営していくにあたって、自尊感情や教育についてもっと勉強したいなと思いTwitterで投げかけたところ、園田先生のことを教えてもらうことができた。

どんな人なんだろうと思い、Googleで検索をしてみた。

すると、著書や講演の書きおこしなどが出てきた。



【学力を支えるもの】キーワードは「集団と自尊感情」

実践「親学」:1(園田教授)



この文章を読んだときに、『こんな人を探していた!!』と思った。

僕がやりたいと思っていたことや、問題だと思っていたことをそのものズバリ言っていた。

しかも、ただ問題点を指摘するのではなく”こんな方法がありますよ”と提示もしている。


この先生の元で勉強したいな、話を聞きたいなと思ってツテを辿って、この勉強会に参加させていただくことになった。


月1回で、半年ほど前から参加させていただいている。


他の勉強会に出たことがないから良くわからないんだけど、先生がみんな実践を話すからめちゃくちゃおもしろい。

勉強会で、先生たちが語ることは、全てストーリー。

クラスの情景が浮かぶし、見たこともないのに子どもたちの顔が見える。

園田先生は、「実践をしていると、子どもたちの様子を語ることが出来る。絵が見える。頭に思い浮かべながら話を聞くことができる」と言う。


逆に、実践をしていないと話すことは全て抽象的になってしまうので、「自分は、どんなストーリーを語ることが出来るのだ?」といつも自分に問うことにしている。




さいごに


土曜日は、"こどもしゅっぱん社”の授業がはじまってからは始めての参加だった。

今までは、「これ楽しそう」「いつかやりたい」くらいの気持ちで参加をしていた。

しかし、今は僕にも実践の場がある。

すぐにでも使いたいアイデアがいっぱいあって、大変だった。

面白いアイデア、楽しそうなアイデアをいっぱいもらってお腹いっぱいになって帰った。

詳しい内容については、また明日。


2012年4月19日木曜日

NPO法人の認証がおりた日に思い出したこと (後編)を書こうとしたけど、連載としてすることにした





仕事を辞めると決めたものの、僕は教育学部出身でもない。

文学部で人文学科なので教育人間学などは勉強していたけれど、教育が専門ではなかった。

「やりたい」とは、思ったもののどうすればいいか全くわからなかった。


”まずは決める”、”言いふらす”というのをずっと大事にしていたので、「教育に関することやりたい」と、とりあえずいっぱい言うようにした。


そうすると友達が、「知り合いを紹介してあげるよ」ということで人に会うことになった。


「どうしたらいいかわかんないんです。。。」という相談を彼にしたところ、

「イベントしたら?」とのこと。


まず、やってみる。
すると、思っていたことと違うことも見えてくる。
やってみないとわからない。
だから、やってみよう。

ということで、「イベントをします」という宣言をさせられて(?)テンションあがったまま帰った。



イベントをすると言っても、内容もどうしたらいいかわかんないし、まわりの友達は大学を卒業していて一緒にやってくれそうな人もいない。


はじめにやったのは、一緒にやってくれる人探し。
団体を作らないとイベントも出来ない。


どんなことがしたいかというアツい想いをパソコンで打ち、mixiなどにアップした。


友達にも誰かいないかと声をかけまくった。


そうすると、何人かから連絡があって1人1人会って、想いを語った。


人を集めて1ヶ月もたたないうちに初めての会議をした。


今でも覚えてる。

場所は、茶屋町のスタバ。
確か、9人くらいいたと思う。

どこで、なにを、いつやるかも決まってない。
あるのは、大きな志とアツい想いだけ。

それだけなのに、人が集まり、会議は始まった。



(編集後記)

前編・後編くらいでまとめようと思ったのですが、
書きたいことが多いので連載でシリーズ物として書いていこうと思います。
結構な分量になりそうです。
まだ、2009年の5月です。



2012年4月18日水曜日

NPO法人の認証がおりた日に思い出したこと(前編)





今日、滋賀県庁から連絡がありNPO法人の認証がおりたとのこと。

やっとここからスタートといった感じだ。



ここまで来るのに3年かかった。

長かったのか短かったのかわからない。

けど、出口が見えなくて不安になったことは何度もあったのは確か。




大学生のとき、就活をずっとしているうちに、将来なにがしたいかわからなくなった。

”やりたいことを見つけるまで”

そんな期限付きで、飲食の世界に飛び込んだ。

完全実力主義でバイトの時給も店長も多数決をしてきまるというファンキーなところ。

キツいこともあったけど、充実していて楽しかった。



アルバイトから社員になって、店長も見えてきた3年前の春。

1冊の雑誌との出会いが僕の人生を変えた。




それは、週刊ダイヤモンドの『社会起業家』特集。





そこには、自分がやりたかった仕事が載っていた。





ボロボロになってしまったけど今でも大切においてある




僕は、社会を変えるような仕事がしたかった。


子どもたちの可能性を見いだして、子どもたちが夢を目指せるような、そんなキッカケを作りたいと思っていた。


でも、そんなことはボランティアで仕事になんて出来ない。
稲盛先生や松下幸之助さんのように私塾のようなものを老後に作ろうかなと思っていた。


ダイヤモンドには、僕がやりたかったことをズバリしているところがあった。


NPOカタリバ


カタリバのかたと会ったときに、この話はしたんだけど
ほんとに衝撃だった。

「これで生活できるの?」
「これが仕事になるの?」

そう思った次のときには、『これをやろう』と思い、次の日には仕事を辞めることを決めていた。


(つづく)

2012年4月11日水曜日

人間関係で僕が大切にしている3つのこと




最近、少しずつ仕事のお話をいただいている。

まだまだ食べていけてないのが現実だけど、少しずつ進んでいる感覚はある。

滋賀に来たのが去年の12月。
2012年の1年間は、苦労するとわかっていた。

なので、想定の範囲内。


ただ、想定してたよりはかなりうまくいっている。


こどもしゅっぱん社も子どもが10人以上来てくれており、別の場所では2ヶ月の講座も今月末からおこなう。


そんな感じで、着実に進んでいる感じではあるけれど、ではどうやって仕事をいただいているかって言えば、やっぱり人間関係。


どこかで知り合っていろいろ話すなかで他の人を紹介していただいて、そこから仕事に繋がったりしている。


本当に有り難い。


人間関係について、僕なりに大切にしていることがあるので今日はそれを書きたい。



目先の利益で付き合わない


"人脈”という言葉が好きではないんだけど、利益があるから付き合うとかはしたくない。

下心が出そうになることもあるけど、そこは我慢する。

目先の利益で付き合うと、のちのちに厄介なことが起きる可能性もある。

やりなくない仕事を頼まれたり、便利屋になる危険もある。


想いが一緒だったり、人間的に尊敬できる人たちと仕事がしたいと思っているので、肩書きやブランドなどで判断しないようにしている。



どうすれば、相手の役に立つかを考える


仕事をさせて欲しいと欲しがってばかりいるのではなく、相手に取ってどんなメリットがあるのかを考える。

"貸しを作る”ではないけれど、相手のためになることをしていれば必ず返ってくると思っている。

ただし、「返ってこなくてもいいや」くらいに考えてる。


人の役立つことをしていれば、必ずそれは仕事になると僕は信じている。


自分、自分とエゴを出すのではなく、人のためになるにはがどんなことが出来るかを常に考え、提案をさせていただいている。




時間を大切にする


時間を大事にすることは、相手のことを尊重すること。

だから、打ち合わせで取ってもらった時間は出来るだけ有意義になるようにし、感謝の思いを持って接する。

僕は、人の時間を大事にすることと、相手のことを大事に思っている気持ちは比例すると思ってる。

当たり前のことだけど、時間は守る。
無駄な時間は作らない。
時間を作っていただいたことに感謝を述べる。


そういう基本が大切ではないかなと僕は思う。



まとめ


幼稚園児のときに言われたことが出来ていれば人間として合格。

そんなことを聞いたことがある。


・嘘はつかない
・約束は、守る
・挨拶をする。



ビジネスと言っても、結局大切になるのは人間関係。

人間関係で大事なのは、人間性。

当たり前を当たり前にできることが大切だし、それが本当は難しいよなといつも思う。


”時間を大切に”などと言っておきながら、僕も遅刻してしまうこともある。

だからこそ、今日は自戒の意味も込めてエントリー。

2012年4月10日火曜日

社会起業家になりたいと思ったとき、具体的にやるべきこと







”社会を変えることがしたい”そう思ってアイデアはいくつか考えた。

そんな人たちへ。

その後は具体的にどうすればいいか、僕の経験なども踏まえながら書いてみたいと思う。



企画書を作る


とにかくまずは、企画書をつくること。

「解決すべき社会的な課題を見つけたらすぐに企画書を書くこと」と山崎亮さんの本にも書かれている。

完璧なものなんていらない。
たたき台でいい。

企画書がないとどんなものか伝えにくいので、まずは作ってみること。


僕は、いつも”高橋メソッド”でたたき台を作っている。
1枚のスライドに大きな文字を写すだけの簡単な手法。


ただ、プレゼンする時間が取れないときもあるので
A4で簡単な企画書も作る。
内容は、(コンセプト),(目的),(概要)など。


どんなことをするかさえわかればいい。

とにかく作ること。

ここが全てのスタート。



応募する


社会起業関連のコンペも多くある。
関西ならedge、関東ならETICなど。

まずは、応募してみること。

未完成でもいいから出してみる。
だいたいのところは、面接があったりフィードバックをもらえる機会がある。
そうやってブラッシュアップしていけばいい。

実際に僕もコンペで落ちながらも、良いアドバイスをたくさんいただき、それが今の事業に繋がっている。



ヒヤリングをする


机上の空論と言うように、頭の中で考えているだけでは意味がない。

もしかしたら、対象者はそれほど困っていないかも知れない。
違う問題で困っているのかも知れない。


それは、ネットだけではわからないもの。

会って話をすることで、わかることがたくさんある。


仮説を立て、”こんなことで困っているだろう”ということを聞くためのアンケートを作ろう。

そして、会って話を聞く。


その人たちが"本当に困っている”とわかったら「やりたい」という気持ちから「やらなければならない」という気持ちに変わっているはず。



データを集める


世間で言われていることを鵜呑みにしてはならない。

いろいろなデータに当たろう。
そこから、問題の背景や原因を知ること。

そうやってデータを集めていくと、仮説を立てることが出来る。

人と話すことももちろん大切だが、データを知ることも同じくらい大切。

数字は、人を説得することが出来る。

「日本の子どもたちは苦しんでいます」よりも、
「日本の子どもは、3人に1人が孤独を抱えています」のほうが伝わる。


自分が状況を理解するためにも、人に伝えるためにもデータを知ることは必須。




まとめ

まずは、簡単な企画書を作って誰かに見せたり、話を聞く。

そうやっていくと、抜けている点や思っていたことと違うことがわかってくる。

PDCAサイクルを回しながら、何度も何度もブラッシュアップする。

行動しながら、その一方でデータをあたり、現状の問題点や解決方法などを考えていく。


それを繰り返していけば、見違えるような企画ができあがり、応援してくれる人なども増えているはず。

あとは、その流れのまま進んでいけばいい。

2012年4月9日月曜日

社会を変えようと決意した小6の夏





僕が、"社会を変えたい”そんなことを思いだしたのは小学6年生のとき。
キッカケは、手塚治虫先生だった。


小学4年生の頃、家にボロボロの『火の鳥』があるのを見つけた。
それが初めての手塚マンガとの出会いだった。


その前からジャングル大帝などは知ってはいたけど、読んだことはなかった。

そこから手塚マンガのおもしろさにはまって、毎週図書館へ行って読んでいた。


数ヶ月後、1週間ほど海外へ行くことになり飛行機で読む物を探すために本屋へ行った。
もちろん目当ては、手塚マンガ。


いろいろ物色した結果、デザインがカッコよかったので『ブラックジャック』を選んだ。


飛行機の中で、何度も何度も読んだ。
2冊しか買っていなかったので、ストーリーを全て覚えるくらいに繰り返し読んだ。

「世の中にこんな面白いマンガがあるのか?」そう思うくらいの衝撃だった。

帰国後は、ブラックジャックシリーズを全て読み、『七色いんこ』『ミッドナイト』と読んでいった。







小学6年生のとき。
夏休みの宿題で「偉人についての新聞を作りましょう」というのがあった。


手塚先生にどっぷりはまっていた僕は、迷わず”手塚治虫”を選んだ。


調査しなければならないので、友達と2人で2時間くらいかけて宝塚にある手塚治虫記念館へ行った。


そこで、今まではマンガだけでしか知らなかった手塚治虫という人をいろいろと知ることができた。


その後、いろいろな作品を読む中で手塚先生が伝えたいメッセージの一つを感じるようになった。


それは、”反戦”


当時、漠然と"どうして戦争は、なくならないんだろう?”と思っていた。


手塚先生は、ペン1本で”戦争反対”というのを訴えていた。
必死で。


なにかで読んだのか、それともマンガから感じたのは覚えていないけど、僕はその手塚先生のメッセージに震えた。


手塚先生は、マンガで世界を変えようとしていた。


社会に影響を与えたり、戦争をなくすことはどうしたって無理だろうと思っていたときだったので衝撃だった。

ペン1本でも世界を変えることができる。
じゃあ、僕はなにをしよう?


具体的になにをすれば良いかはわからなかったけど、どんな職業であっても世界に影響を与えられると分かり、


「俺もいつか世界を変えてやる!!」


そんな風に思うようになった。

私にはただひとつ、これだけは断じて殺されても翻せない 主義がある。
それは戦争はごめんだ、ということだ。 手塚治虫(『手塚治虫エッセイ集』より)

2012年4月5日木曜日

講演することで社会を変える





今日は、草津駅前のエストピアホテルにてロータリークラブの例会で講演をさせていただいた。

テーマは、「活動を始めたキッカケと想い」について。

そもそも講演の依頼をいただいたキッカケは、新聞。
ロータリークラブの方が新聞で我々の団体を知って、「ぜひお話を!」ということで決まった。





子どもたちのストーリーを語る


今年は、講演を多くしていきたいと思っていた矢先でのオファーだったので有り難かった。

社会を変えていくためには、まずは多くの人に問題を知ってもらうことが大切だと思ってる。


子どもたちが抱えている孤独や不安。
自信のなさなどを、エピソードを踏まえながら語らせていただいた。


数字やデータは誰でも言える。

でも、実際に子どもたちと関わって感じたことや子どもたちの声を届けることが、1つの使命と感じている。


講演の最後に、「ぜひ、いろいろなところで講演をさせてください。交通費だけでどこへでも行きます」と言わせてもらった。







僕の話を聞き、なにか行動を起こしてくれるような人が1人でもいれば、その人がまた何人かを巻き込んでいける。


そうやって、想いが行動に変わり、行動が結果に繋がり、社会を変える力を持つのだと信じている。





5月にはトークセッションや「教育に携わった仕事がしたいあなたへ」といったテーマの話も考えている。

話すことで何かを感じてもらい、行動を起こすキッカケになれば、少しずつでも社会を変えることができる。

そのためにも、これからもこういった話す機会をどんどん増やしていく。









2012年4月3日火曜日

社会起業家になりたい君へのアドバイス







・社会問題を知ろう

社会には、多くの問題がある。
日本だけでも、自殺や孤独死、ホームレスに関する問題など多種多様。
まずは、どういうことが起きているのか。
なにが問題なのかを調べてみよう。


・取り組みを知ろう

日本にも多くのNPOがあり、事業型のNPOもある。
それぞれの団体がどういう目的で事業をしているのか、どんなビジネスモデルなのか知ることで
自分の活動にも必ず活かすことができる。


・データにあたろう

日本の自殺者は、1年で何人か知っているだろうか?
年代別ではどうなっているだろう?

データを見ることで、今まで聞いていたことと違うなと思うこともある。

また、自分が問題と感じるところがわかり、どんな社会問題を解決したいか気づくことも出来る。


・活動に参加しよう

実際にNPOなどに参加してみよう。
働いていても問題ない。
“プロボノ”という形で携わることができる。
学生の人なら、ぜひインターンをしてみよう。
外から見るのと中でおこなうのでは全く違う。


・自分の過去と向き合おう

社会起業家の多くは、自分の体験が元になっている。

僕の場合は、高校時代に自信を失って学校へ行かなくなったことがキッカケ。
かなりキツイ体験だったので、子どもたちには同じ思いをしてほしくないと思って、今の事業をしている。

昔辛かった経験や不満に思ったこと、嫌だったこと。

そんな想いから取り組みたいテーマを見つけることができると思う。


・困っている人に話を聞こう


どれだけ本を読んで知識を得ても、目で見て耳で聞かないとわからない。
会って話すことでリアリティがうまれる。

事業をやるときでも、「これをすれば○○さんは喜んでくれる」と確信を持っておこなうことができる。

以前、社会起業のコンペで『ターゲット100人の名前を言えることが必要』と言われた。
困っている人は、どうして困っているのか。
なにに困っているのか。
どうすれば解決するのか。

それは頭の中だけで考えていても解けない。
本人に会い、話を聞いてはじめてわかることがある。



まとめ


僕は、知恵を生み出すのは知識だと思っている。
そのためには、本を読み、話を聞き、体験し、行動することだと思う。
とりあえず、思いつくものをざっと書いてみた。

2012年4月2日月曜日

社会起業家のモチベーションとは?





“NPOやボランティアなんて偽善”
そんなことを耳にしたので、社会起業のなにが魅力的なのかを書きたい。



社会を変えられる


ソーシャルイノベーション(社会変革)をおこすことが社会起業としての1つの目的になる。

簡単に言うと革命をおこすことができる。

今まで社会で当たり前だけど問題だったこと(たとえば、自殺の問題や孤独死など)を事業の中で解決していく。

それが社会起業としての仕事。

報酬には、お金や名声などがある。
けれど、“社会を変えることができる”ということも1つの魅力となりえると思う。

営利企業でもイノベーションをおこすことはできる。
ただ、それはかなり限られたところだけ。
”全てを陳腐化する”ような仕事をするのは難しい。

しかし、NPOなどはいろいろな人たちの力を借りながら協働してイノベーションをおこす。

「なぜそれをする必要があるのか?」が明確だから、共感を得やすい。
社会を変える仕事をしているというのは、ゾクゾクする。



困っている人が笑顔になる


社会起業とは、なにかの社会問題を事業で解決すること。

そこには困っている人がいて、その人たちが笑顔になるために解決策を実施する。

「ありがとう」の言葉が重い。
別に感謝して欲しくてやっているわけではないけれど、人に感謝してもらうのはすごく嬉しい。

ここの部分も営利企業でももちろんできる。
しかし、新製品のお茶や新製品のお菓子がでたからなんだっていうのだろう?
価値がないわけではないし、喜ぶ人もいると思う。
でも、その商品がなくても困る人は少ない。

なにもなくて困っている人に物を渡すのが社会起業の仕事。
これは、なくては困る物になる。
そうなると必然的に喜んでもらえる。



新しい仕事をクリエイトしている


今までとは違った働き方だと思う。

元来、日本ではNPOで食べていくなんていうことはできなかった。
事業型NPOもまだまだ少ない。
NPOに新卒で就職する人なんてまれ。

でも、こういう働き方を1人でも多くの人が選ぶことで新たな仕事を生み出すことができる。
新しい働き方になる。

「こんなことしたい!でも、それで生活できないよな」と思っていたのが、それで食べていけるようになる。

ある意味、そんなパイオニア的な存在なのかも知れないし、後輩のためにもこの仕事だけで収入を得ることができるようにしたいと思ってる。

ここの部分においても、やりがいに繋がっている。



まとめ


上記はどれも結果であって、それが目的ではない。

やっぱり、一番大きい想いは「社会問題を解決して、よりよい社会を創りたい」ということに尽きる。

僕たちの孫世代に引き継ぐときに、少しでもよい社会にしてバトンを渡してあげたいと思う。

ただ、それだけのためにこの仕事をしている。