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2011年12月28日水曜日

子どもたちで商店街を取材へ!






今、草津駅西口商店街活性化事業に参加させていただいており
1月28日に行われるイベントで配る冊子の作成をおこなっています。

冊子で取り上げるお店の紹介を子どもたちにしてもらおうということで
昨日、子どもたちと一緒に4つの店舗へ行き取材を行いました。



はじめに、今日の流れを説明。



アイスブレイクで、アニメやゲームのキャラを考えました。

保護者チームも必死に考える。


しかし健闘及ばず、子どもたちのほうが多く数が出ました。
(当然かな)



取材のワークシートを見ながら、今日行くところをチェック。
ワクワク。ドキドキ。



まずは、子どもたちが住んでいる近くにあるケーキ屋さんへ。
みんなここのケーキはよく食べるみたい。







1年生は、取材が難しいのでカメラマンに。
必死に一眼レフを使って撮影。
「おもくてあまりとれなかった」という感想を最後に言っていましたが、
良い写真をたくさん撮ってくれました。






話を聞いてメモメモメモ




日本で最初にクリスマスブーツを作ったところ!
「近くにこんなすごいところがあったんだ」と
子どもたちが言っていました。




最後は、お寿司屋さん。
慣れてないこともあり、子どもたちはとても緊張してました。




 帰ってきて、メモを見返して取材内容のまとめ。
みんなしっかり要点を掴んで、書いてくれました。




今日、取材に行って見たものを題材にして絵を描いてもらいました。
この絵は、イベントで配る冊子の記事に掲載予定です。
描いたあとにそのことを子どもたちに伝えると、
「えー」と言ってました。



最後は、リアルタイムドキュメンテーション。
この日に撮った写真をスライドショーにしてみんなで見ました。
「あんなことあったね」
「あそこすごかったね」
と言いながら
子どもたちはうれしそうに写真を眺めていました。





イベントが終わって


子どもたちは、大人と接することに慣れていません。
”取材”という行為も普段やったことがないため難しく、だいぶ苦労していました。
取材のときは、緊張してなかなか言葉を発することができませんでした。

冊子刊行までの時間も少なかったため今回の企画は、かなり凝縮したものとなり子どもたちも大変だったと思います。

3時間の長丁場でしんどかったと思いますが、みんな楽しそうに帰ってくれたのでほっとしました。


次回以降としては、

事前に取材の練習。
取材先の人と1度会う機会を作り、関係を構築。

そのあとに取材に行くという流れにしたいなと思います。

2011年12月6日火曜日

山埼亮さんが語る地域活性化を実施するための具体的な戦略





昨日は、「WORLD SHIFT KOBE」に参加してきました。

朝からMERRY PROJECTで新長田のまちを歩き、
昼からは、”コミュニティデザイン”でおなじみの山崎亮さんの話を聞いてきました。

「どうやって地域活性化で食べていくのか?」
「どうすれば、よそ者がその地域に入っていけるのか?」
など、聞きたいことは全て聞けたので、メモ代わりにエントリ−。






<地域を変えることは難しいことではない>


女子学生が卒業研究でダーツを投げて選んだ島を変えていった。
8000人ほどの島で”NPO"という言葉も知らず、”まちづくり”という文言も出なかったところ。
しかし、5年ほどたったら現地のおばちゃんたちがNPO法人を設立して、地域の特産品などを大阪などに卸している。

1人からでも地域は変えられる。

ダーツを投げるまでは名前すら知らなかった島へ1人の学生が行って、地域が実際に変わった。
笑顔が増え、他のところからも訪れる人が増えた。

1人からでも、World Shift は起こせる。






<どのようにして地域に入っていくか?>


相手がなにで困っているかを知ることが一番大切。

5人の地域のキーマンを見つける
そして、その人に3つのことを聞く。


1. なにをやっていますか?
2. 困っていることないですか?
3. あなたが注目しているこの地域の人を3人紹介してください。


紹介してもらった人に会いにいき、その人に上記の質問をまたする。
そうやって、まずは50人と会う。
それくらい会えば、だいたい地域のキーマンなどもみえてくる。



<アイデアの生みだしかた>


まずは、多くの事例を知ること。
事例の中から、どれが使えるかを考えていく。

山崎さんの会社では、プロジェクトに関する本を徹底的に読んでいる。
会議では、「この本のあれ使えるよね」「あれを、ちょっと変えたらどうかな?」といった会話がよく出てくる。
事例を知らないと、会議についていけない。







<いかにしてコミュニティデザインでお金を稼ぐか?>


対価が発生するということは、困っている人をラクにすること。
”働く”とは、”傍(ハタ)を楽(ラク)”にすること。
そのためには、日本の課題、地域の課題を知ること。
困っている人がいれば、それをどのようにして解決するか。
それが出来れば、喜ばれるし、感謝されるし、お米をもらったり地域の特産品をもらったりして、結果お金もいただくことができる。




【編集後記】

紹介してもらうのはいいけれど、なにを話していいのかわからなかったのですが、
「なにをしているのか?」「なにが困っているのか?」を聞くというのを教えてもらって、気軽に人へ会いに行けそうです。

2011年11月22日火曜日

具体的なフリペ塾の内容について




フリペ塾という企画を思いつき、2ヶ月。
アイデアベースだったものも、少しずつ骨格が出来てきました。

価格などに関しては、まだまだマーケティングが必要ですが、1年のスケジュールなどは決定しました。

今は、フリーペーパーの内容やプログラムの細かいところを詰める作業。

そしてスタッフの募集に力を入れてやっています。




スタッフ募集



フリペ塾では、絶賛スタッフ募集中です。
「大学時代、なにかしたい」
「社会起業に興味がある」
「インターンをしてみたい」

そんな人はぜひ!

詳細は、こちら

2011年11月13日日曜日

フリペ塾のスタッフ&インターン生を募集します!








〜子どもだけでフリーペーパーを作る塾を


                                                    一緒に作りませんか?〜





NPO D.Liveでは、1月にNPO法人化をし、
2012年4月より『子どもフリペ塾』を草津市(滋賀)において開講いたします。

そこで、手伝ってくれるスタッフ、インターン生を募集します。

「学生のうちになにかしたい」
「子どもと関わるのが好き」
「社会起業に興味がある」
「将来、起業したい」
「イノベーションをおこしたい」

そんな想いを持った人は、ぜひご連絡ください。

我々は、この事業を通して子どもの自尊感情を高めるとともに、
地域を繋げ、”地域で子どもを育むまち”のモデルを作り、全国へ展開しようと考えています。

「自分に自信が持てない」という子どもがいなくなり、
自殺や鬱、ニートやフリーターの問題の解決へと繋げることを目指しています。



【NPO D.Liveってなに?】

”人生の転機となるキッカケをつくり、夢へと向かう情熱に火を点ける”ことをミッションとして活動している団体です。
「自分に自信が持てない」「将来に希望がない」
そんな子どもたちが自信を持ち、一歩踏み出すキッカケを作ります。


【子どもフリペ塾って?】

子どもたちだけで、フリーペーパーを作る塾です。
大人スタッフは、ファシリテーターとして子どもたちのサポート役に徹し、
子どもたちの自由な発想を伸ばします。
一眼レフを使っての撮影、商店街や企業への取材、illustratorを使ってのデザイン作成などをおこないます。
子どもの自主性を伸ばし、成功体験を積むことで自信を得られ、
取材を通して地域の人と触れあう機会を作ることで地域活性化に繋げる事業です。



【募集部門と内容】


<募集部門>
事業運営部
ファシリテーター部
(子ども担当、カメラ担当、編集担当、取材担当)
デザイン部


(事業運営部)
事業の運営や展開、マネジメントをおこなう部門。
「起業したい」「マネジメントを学びたい」と思っている人向け。



【ファシリテーター部】
(子ども担当)
子どもたちと関わる部門。
直接関わり、指導やサポートをおこなう。

「先生になりたい」「子どもと関わるのが好き」な人向け。



(カメラ担当)
カメラワークショップの企画、子どもへのカメラ指導をおこなう部門。
「カメラが好き」「写真LOVE」な人向け。


(取材担当)
取材の指導やアポイントの調整をする部門。
「マスコミ志望」「ジャーナリストになりたい」な人向け。

(編集担当)

文章の添削や編集をする部門。
「雑誌作りたい」「文章書くの好き」という人向け。



(デザイン部)
デザインワークショップの企画、illustratorの講習、子どもへのデザイン指導をする部門。
「デザイナーになりたい」「デザインが好き」な人向け。



【期間や関わりかた】


期間は、ご相談に応じます。
(インターン生は、最低1ヶ月以上〜)

関わり度は、3種類。

・コアスタッフ(週に2日以上参加)
・レギュラースタッフ(2週に1日〜2日参加)
・スーパーサブ(月に数日参加)
・イベントスタッフ(イベントごとの関わり)

上記が基本となりますが、バイトや学校の都合などの調整は可能です。

関われる範囲でお手伝いいただければ結構です。
面談で個別に対応します。



【活動場所】


主に草津市内。
事務所は草津駅前(11月下旬に移設予定)


【スタッフ、インターン生になるには?】

(1. 面談)
ご連絡いただきましたら、
日程を調整して面談(30分ほど)を実施させていただきます。
その際に、どういうことをしたいのか、どのくらい関われるのかなどの希望を聞き、
関わりかたを決定させていただきます。

(2. 部門決定)
面談の内容を元に、関わる部門や期間などを決定します。

(3.目標、課題設定)
相談の上で、各自で目標を設定してもらいます。

(4. スタッフデビュー)
以上を終えれば、あなたもD.Liveの一員です!



スタッフ応募や、疑問や質問などは下記までご連絡ください。


担当:田中
ytapples613@gmail.com
090-3619-5296
twitter:@ytapples613
Facebook:田中洋輔

2011年10月29日土曜日

「第一回 とりあえず、社会変えてみよっか」イベント報告







お昼の中之島公園で、4人で楽しく議論しました。
2時間という尺でしたが、全然話し足らない感じでした。

当初は、バーチャルボードミーティングをしようかなと思っていたのですが、
一つのネタでじっくり話そうと言うことで、その話に関してみんなで話し合いました。


「社会問題に関するフリーペーパーを作るのはどうだろう?」









学生団体でフリーペーパーを作っている子の発言から端を発し、
みんなで話しをしました。



”ターゲットはどうする?”

→(アイデア)「あまり社会問題に関心のない大学生はどうだろう?」


【問い】
『あまり関心がない人に、どういうものを作れば見てもらえるだろう?』


・もともと関心がないんだから、フリーペーパーとして受け取ったとしても、多分読んでもらえない。

・学生と言っても、価値観や経験による違いがあるから難しいよね。裕福な家庭で育った学生と、他の学生では興味や関心も違う。
そうなれば、そういう対象によっても内容も変わってくる。



煮詰まったので、話題転換。



”みんなの社会問題に関心を持ったキッカケは??”

・知り合いが差別を受ける立場にいた

・子どものときの原体験

・今の子どもの現状を知って(体験して)危機感を持った

・クラスに貧困で苦しんでいる友達がいた



→原体験や身近な人が困っていて(当事者)というパターンが多いみたい。


反対に、自分たちがあまり関心無い社会問題を考えてみると、
「他人感が強い」と判明。

困っている人に実際に会ったこともないし、
現状は知っていても、共感まで至らない。

また、たとえ見学やボランティアなどで当事者に会ったとしても
そこまで問題意識を持てないこともある。

「たいへんだなぁ」という同情に近い感覚で終わる。

所詮は、他人と思ってしまう。



”では、どうやってそういった社会問題に興味・関心を持ってもらうのか?”


→(アイデア)「ストーリー」ではないかな?

浮浪者の人を見ても、「大変だ」くらいにしか思わないけど、
その人がどういう生い立ちで、なぜ今の状態になっているのかというストーリーがわかると共感を呼ぶ。

そうすると、関心を持つようになるし、行動も変わるかもしれない。



<まとめ>


”社会問題”だけに特化して記事にするのはおもしろそう。
知りたい、勉強したいというニーズもあると思う。

ただ、具体的なコンセプトやターゲットを決めないと
意味があるものには出来ないかも。







”少人数で楽しく話す”という感じでやりたかったので、
目標を達成出来たかなと思います。
「こんなんしたい!」という具体的なアイデアも出て、おもしろかったです。

これから、ゆるい感じで定期的にやっていきたいなと思っています。
また、興味ある人がいればご連絡ください!

2011年10月28日金曜日

草津市で実現したい僕のイノベーション







子どもだけでフリーペーパーを作る”フリペ塾”を滋賀の草津市でやろうと思い、今はプログラムや価格設定などを考えております。

今日は、この事業で僕がやりたいことや、その意図などを書きたいと思います。




子どもの自尊感情(自信)を高める














この”自尊感情”というものが僕たちD.Live(ドライブ)の中でずっとテーマでした。

「どうすれば子どもたちが自分に自信を持つのか?」

それをこの3年間、考え続けました。
その結果わかったことは、”承認空間”と”成功体験”でした。

承認空間とは、その人のあるがままを認めてもらえる場所です。
「君は君のままでいいよ」と言ってもらえるような空間、言ってくれる人がいる場所です。

ちびまるこちゃんで言えば、おじいちゃん(友蔵)のところがそれにあたります。

成功体験は、「やった!出来た!」という経験です。

勉強もスポーツも出来ない子どもは、褒められる経験が圧倒的に少ない。
活躍出来る場所もありません。
そうなると、「俺なんか、頭悪いし、運動もでけへんからあかんねん」となってしまいます。

彼ら一人一人を、「そんなことないで。できるで。大丈夫やで」と暖かく見守れる環境があり、誰もが楽しんで取り組めるものがあればきっと自信になる。

そう思い、フリペ塾をしようと考えました。




地域で子どもを育むまちにする





フリーペーパーは、全てにおけるキッカケに過ぎません。
子どもたちが、「頑張るって素敵やん」となるキッカケ。
商店街のおっちゃんに取材するキッカケ。
地域を探索するキッカケ。


フリーペーパーという媒体を使って、子どもたちと地域を繋げたいと思っています。


学校で商店街の人たちに話しを聞いたり、地域のイベントに参加したとしてもその場限りで終わってしまうことが多いです。
そんな点ではなく、線になり、面になるようにしたい。

今まで知らなかった商店街のおっちゃんが、「おはよ。今日もいってらっしゃ」と声をかけてくれる。

「おかえり。今日、テスト出来た?」

そんな繋がりを作りたいと思っています。

親でも先生でもない、ナナメの関係。
その繋がりは、まさしく承認空間だと思います。


近所のおっちゃんにしたら、子どものテストの点数なんて関係なくて、ただただその子たちが元気に挨拶してくれたらいいし、勉強が出来る出来ないなんて関係ない。

その子のあるがままを見てくれる。

そういう人が地域にたくさんいたら、子どもたちもきっと自分に自信を持てるはず。



子どもが主役になれるまち







子どもがもっともっと活躍できる場を作りたい。

僕は、感覚が常に子どものところがあります。
「自分がおもしろいと思うことがしたい」という感覚は、子どもに負けていないと思っています。

”子どもだまし”は、子どもには簡単にばれてしまいます。

「子どもだから、こんなもんでいいかな」

そんなものだと、すぐに子どもにはそっぽを向かれてます。

僕は、子どもたちの可能性を信じているので、どんどん無茶なことをさせたいです。

「これ、出来るかな?」という少しだけ高い壁を作り、それを乗り越える姿を見ていたい。

子どもたちの懸命な姿を見たい。

もっともっとおもしろい、ワクワクするような課題をあげたい。
地域で、子どもたちがチャレンジできる機会を多く作りたい。

フリーペーパーはその取っかかりに過ぎません。

運動も出来ない。スポーツも出来ない。絵もうまくない。
でも、レポートはすごくうまい。

そんな学校では発揮できない才能を見つけ出したい。

そして、それを伸ばす環境をまちの中に作りたいと思っています。


子どもたちの”得意”を地域で発揮でき、子どもたちが主役になれる場所をまちに作りたいと思っています。

子どもたちを中心にして、地域を活性化させる。
子どもを利用してまちを作るのではなく、子どもたちがまちを利用して成長する。


それが僕が考えているイノベーションです。



さいごに






就活生や社会人のかたたちが”人生のキッカケや転機”について語るときがあります。
そんな場合の多くが、”人との出会い”です。

「大学のときに、出会った恩師が。。。」

「入社したときの上司が。。。」


僕は、草津市で育った子どもたちが将来、


「俺な、人生の転機ってか、キッカケって草津に生まれたことやと思うねん。うちのまち、めっちゃおもろかってん。いろんなことできた。努力するって教えてくれたんが、まちやって地域やった。商店街のおっちゃんとか、近所のおばちゃんとか、誰に出会って変わったとか特定できひん。まるごと、この地域があったかかった。どんな失敗も笑って許してくれる雰囲気が俺のとこにはあってん。」


そんな風に言ってくれるような、そんなまちにしたい。


それが僕の夢です。

2011年10月26日水曜日

アイデアを実現するためにするべき3つのこと



今、”フリペ塾”というものをしようと動いています。

以前は、”ガクカフェ”という学童とカフェを融合した子どもたちの居場所を考えていたのですが、子どもを預ける場所でご飯を食べさせたいというニーズがないために断念しました。

また、保護者のかたへのメリットがわかりにくいということもあり、それに変わるような企画を考えてきました。


子どもたちが、挑戦することを応援する場所を作りたいという想いから、”フリペ塾”というアイデアが生まれました。

「これをやろう」と思ったのが9月の末なので、まだ1ヶ月たっていません。

しかし、プログラムの枠組み、3カ年の計画、財務計画など(途中ではありますが)着々と準備は出来てきました。


”アイデアが浮かんで、その後の行動をどうするか”を参考にしていただければと思い、ここになにをしたのかを書きたいと思います。



高橋プレゼンで企画書を作る





山崎亮さんの『コミュニティデザイン』に、
”解決すべき社会的な課題を見つけたら、すぐに企画書を書くこと”とあるように、なにかのアイデアが浮かべば、すぐにそれを文字にすることが必要だと思います。

僕の場合だと、高橋プレゼンで簡単に概要がわかるようなスライドを作り、それをslideshareで共有。Facebook、Twitterなどにもアップして、多くの人に見てもらえるようにしました。

高橋プレゼンとは、写真などを使わず、大きな文字でスライドに内容を書く手法で、なんといっても簡単に作れるのが利点です。

記載する内容としては、目的、事業の内容などがわかればOKです。



プレゼンテーションzenを使ってスライドを作成






高橋プレゼンで概要をまとめたら、次はもう少し詳しい企画書を作ります。
”この企画のおもしろいポイント"、”より具体的な内容”を高橋プレゼンの内容を元に肉付けしていきます。

僕の場合、資料はKeynoteで『プレゼンテーションZEN』を参考にして作成します。

シンプルでわかりやすく、美しいものを心がけて作ります。

この資料もTwitterやFacebookなどにあげて、より多くの人に見てもらいます。



師匠に謁見






企画書が出来たら、多くの人に意見をもらいましょう。
お願いするのは、主に2タイプの人。


・先輩、師匠、メンター

同じような問題意識を持っている人や、事業をするに当たって参考になることを先にされているような諸先輩。

目の肥えた人に見てもらって、事業計画などをどう思うか伺いましょう。

行動するまでに一番のポイントはここだと思います。
先輩としての冷静な目で見てもらえますので、アドバイスも明確。
問題点もしっかり指摘してもらえるので、自分のアイデアに自信を持てるようになります。
(ダメだしされまくって凹むことも覚悟しなければなりませんが。。。)



・顧客になる人

行おうと思っている企画のターゲット。
”フリペ塾”であれば、子どもであり、保護者です。
お金を出してくれるのは、顧客の人たちなのでこのかたたちの意見は非常に大事です。
(ただし主観が入ってくるぶん、意見なども分かれますのであくまで参考に)



2~3人でもメンターのような人がいれば、非常に心強いです。
僕は、そういった方々に会ったときに大事にしているのが「宿題をもらうこと」です。

自分の相談のために、先輩の方々に時間を取っていただくのは恐れ多いし、なかなか頼みにくいです。

しかし、宿題をもらっていれば、「前回ご指摘いただきました件で僕なりに考えましたので、またお時間いただけませんでしょうか?」と自然に言えます。



まとめ








アイデアは、できるだけ多くの人に見てもらいましょう。
1人で考えているだけでは見えない視点が必ずあります。

「いいな」と思ってたアイデアも、そうやって話を聞いていくと問題点が出てきます。
そういった”宿題”を多くの人からもらうことが、アイデアを思いついたときには大事です。

”宿題”さえもらえば、あとはそれを解決するためにどうすればいいかをひたすら考えます。
アイデア(解決法)が浮かんだら、また相談。

そんなサイクルをまわしていくと、自然に応援してくれる人も増えますし、企画内容もブラッシュアップされていきます。

アイデアは頭の中にあるだけでは誰にも伝わりません。
文字にしたり、絵に描いたりして他の人に伝えられるようにしましょう。
そうすれば、きっと思いもよらない発想やアドバイス、応援がもらえます。


2011年10月9日日曜日

【完成版】子どもフリペ塾企画書

【プレゼン資料】子どもフリペ塾
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【ご意見募集】

この企画に関する、ご意見ご感想をいただければすごく喜びます。
「ここはどうなの?」「このアイデアは?」「だれが行くの?」
なんでも良いです。
ぜひ、企画の参考にさせていただきます。



【スタッフ募集】
運営を手伝っていただけるスタッフを募集しています。
教育に関心がある。社会起業家になりたい!
そんな学生さん、ぜひぜひご連絡ください!!

2011年10月6日木曜日

スティーブ・ジョブズが教えてくれたこと





朝起きて、なにげなくTwitterを見ていたら
「ジョブズ。。。」というTweetが流れてきた。


まさかと思って、調べてみたら

【スティーブ・ジョブズ死去】の文字。



遠くない日に、この日は訪れるとは思っていました。
ここ数年は、ガリガリに痩せていたし
あまり体調が良くないということも報道で知っていました。


でも、まさかこんなに早いとは。。。

ティム・クックがCEOになって前線から離れたものの、ジョブズの支配下にある限り、appleは大丈夫だと思っていました。


ほんとに、ギリギリの状態でずっと戦っていたのでしょう。。。

訃報を聞き、改めてスタンフォード大学でのジョブズのスピーチを聞きました。


「もし今日が自分の人生最後の日だとしたら、今日やる予定のことを私は本当にやりたいだろうか?」


今日ほどこの言葉が胸に突き刺さることはありません。


会ったこともないし、話したこともない遠く海を越えた向こうにいる人の死が
これほど悲しくなるなんて思いませんでした。

喪失感。

大きなものがぽっかりなくなってしまったような気がします。

「イノベーション」という言葉を僕は彼から学びました。

どれだけドラッカーの本を読んでも、よくわからなかった「イノベーション」という言葉が彼を見てたらすんなりと入って来ました。


”1人の力でも、世界を変えることができる”

それを教えてくれる人でした。


appleを追い出されたことからもわかるように、彼の人生は順風満帆ではなかったと思います。
それにも関わらず、これほどのインパクトを社会に与えました。

どんな苦労があっても、挫折があっても、決して無駄ではないし、いつか報われる日が来る。

彼のスピーチ、生き様を見ていると、それが確信できました。



僕がはじめてappleと”出会った”のは、iPod(第四世代)でした。
肌触り、シンプルさ、美しさ、全てに心を奪われました。

それから、iBook、iPod mini、MacBook、iPodnano、iPod classic、Mac Book Air、iPad、ipod touchと当然のようにappleに引き込まれていきました。

あれだけマイノリティだったapple(Mac)が今では、多くの人がiPhoneを持っています。

iPadのない生活、iPhoneのない生活なんて今では考えられません。

ジョブズは亡くなりましたが、彼の想いを引き継ぐ人は世界中にいるでしょう。


僕も、分野は違えど、教育というフィールドで社会にインパクトを与えられるようなイノベーションをおこすために、これからも"Stay hungry,Stay foolish”で毎日を過ごしたいと思います。


ジョブズさん
ほんとに、どうもありがとうございました。
新製品の発表は、いつもワクワクしました。
この文章をMacBook Airで書いていることが本当に感慨深いです。
出来れば生き返ってもらいたいのですが、難しいと思うのでどうぞ安らかにお休みください。
新しいイノベーションを雲の上から見守りください。

2011年10月2日日曜日

【企画書】子どもフリペ塾

(D.live)子どもフリペ塾
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自尊感情が低くなっている日本の教育において、
それらを解決するための事業をしようと思っています。

応援、批評、懸念、問題など思いつくことがあればご指摘いただければありがたいです。
どうぞよろしくお願いいたします。

「社会起業研修」で学んだ3つのこと





200人ほどが参加した社会起業関連の研修に参加してきました。
参加者の中には、学生さんから70歳になる人まで全国から来られていました。
みんなそれぞれに想いがあり、聞いているだけでも刺激的でした。


そんな中で、学んだことを書きたいと思います。




・行動、行動、行動



同じ関西から来られているかたで年配のかたたち5人組がいらっしゃいました。
聞くと、堺で廃油をバイオディーゼル燃料にする事業をされているとのことでした。
実際に市へ事業提案されたり、アンケートをとったりとすごくアクティブに活動されていました。

そうやって活動する中で、マスコミの取材を受け、それを見て興味を持った人が手伝ってくれる。
そんな好循環を生み出し、日々活動をされているそうです。

当たり前のことですが、行動しないとなにも変わりません。
どれだけいいアイデアも、どれだけおもしろい商品でもだれにも知られないとなににもなりません。

完璧でなくてもいいから、とにかく動くこと。
頭で考えるだけでなく、足を動かすこと。

いつも反省なんですが、もっとアクティブにならないとなと60歳を超えたかたたちを見ていて思いました。



パッション



いろいろな人の話を聞いていて共感できたのは、どれだけ想いが詰まっているかどうかでした。

想いがある人がやろうとしていることには、出来るだけ協力したくなるし、応援したくなります。

以前、僕は泣きながらプレゼンをしたことがあります。
想いを込めすぎて、感極まってのことでした。
途中くらいからなにが言いたいのかまとまりのない内容になってしまいました。
しかし、多くの人はこのときのプレゼンをすごく褒めてくださいました。

内容も大切だけれども、それ以上にその人の想いは大切です。

特に、社会起業と呼ばれるものは利益を出すことが目的ではなく、よりよい社会を創ることが目的です。

「自分は、どんな社会を創りたいのか?」
「どんな社会問題に関して懸念を持っているのか?」

そこにどれほどの想いがあるのか。


周りの人たちに伝えることももちろんですが、その想いこそが自分を突き動かしてくれる原動力になるはずです。




・巻き込み力


通常のビジネスとソーシャルビジネスの一番の違いは、”共感”だと思います。
ビジネスでは、利益をあげることが目的ですが
ソーシャルビジネスは、社会を変えることが目的です。
だからこそ、多くの人の協力が必要です。


研修で行った静岡の三島では、20もの団体で川を綺麗にしたり、公園を作っているそうです。
「変えよう」と数人が立ち上がり、多くの人たちを巻き込んで地域を変えていったのです。


自分の夢をどれだけ多くの人と一緒に見ることができるか。
そこに事業の成功は隠されているのではないかなと感じました。

社会は、1人では変えることはできない。
けど、1人が動かないとなにも変わらない。


自分がやろうと思っていることを多くの人へ伝え、
巻き込み、一緒にやっていくことが大切だなと思いました。





・まとめ



この研修で一番うれしかったのは、いろんな社会問題に関してそれぞれの人がなにかしようと考えていたことです。

まだまだ”社会起業”というのは、ニッチな分野で、取り組んでいる人も少数です。
だからこそ、多くの同志に巡り会えたことがすごく大きな財産になりました。

そんな方々と一緒に、少しでもこの社会が良くなるように活動していこうと思います。

2011年9月23日金曜日

まだ慌てるような時間じゃない





長野県に2ヶ月ほど行っており、ゆっくり考える時間が出来ました。
じっくり考えると、今まで見えていなかったものに気がつきました。
考えればわかることなのですが、どうも死角になっていたと言うか、気がつかないふりをしていたような気がします。



起業が目的になっていた



起業さえしてしまえば万事うまくいくような錯覚がありました。

助成金を取り、立ち上げてしまえばあとはなんとかなるだろうという気持ちがあった一方、”そんな簡単にいくわけがない”という不安が心の中でせめぎ合っていました。

大けがするのが怖くて、チャレンジできず、頭の中だけで考えて悩む日々でした。

事業計画を書くにも、この企画によって本当に子どもたちに変化はあるのか、子どもが興味を持ってくれるのか実感を持てずにいました。
なぜなら、実際にやったことがないから。

やったことがないから、どうなるかもわからない。
わからないから、企画もつめられないし、事業計画も書けない。

そんな八方塞がりな状況でした。



まだ慌てるような時間じゃない



原因は、”あせっていた”ことに尽きます。

周りの仲間は、起業したり、マスコミで取材を受けたりするなど結果を出してる。
それを見ていると、
”いつまでもくすぶっているわけにはいかない。自分も早く結果を出さなくては”
と、焦ってしまい、やる気が空回りしていました。

基礎体力も出来ていないのに、ホームランバッターを目指して、大ぶりを繰り返し、フォームを崩してしまうような悪循環に陥っていました。

別に慌てる必要もないし、焦ることもないのに気ばかりが急いてしまっていました。



急がば回れ



一攫千金、一発逆転ホームランを狙うのではなく、コツコツ地道に進んでみよう。
ゆっくり考える時間を取ることで、そう考えることができました。


やりたい企画がいくつかあるので、個人経営の塾などを借りたり、区民センターなどでやっていこうと思います。

そうやって、少しずつ実績を重ねながら、事業計画書も作っていきます。


自分よりも若くてすごい人もたくさんいます。
けれど、他の人と比較しても仕方がない。
『自助論』を読んで、まだまだ慌てなくてもいいなと思いました。
継続して、努力を続ければ必ず結果は出るはず。
自分を信じ、ゆっくり前を向いて進んでいこうと思います。




<編集後記>

今日から、静岡でNPO関連の研修を受けてきます。
200人くらい人が来るらしいので楽しみです。
たくさんの人の話を聞き、刺激をもらえればと思っています。

2011年9月1日木曜日

他人をすごいなと思って自信をなくす前に





僕の悪い癖は、考え過ぎてなにも出来なくなること。
「バカになれ」みたいなことは良く言われますが、これはほんと大事だと思います。

知り合いとか後輩の活躍を聞くにつれ、「すごいなー。自分には出来ないなー」なんてただただ羨望のまなざしを向けていました。

なにから手をつけて良いのかもわからず、ただただ企画やアイデアを練ることだけをしていました。


すっごいアイデアや企画を作れば、自ずとお金は集まり、人も集まり起業を出来るんじゃないか。

そんな風に思っていました。

でも、そんな簡単にアイデアはふってくるわけもなく、ただただ時間ばかりが過ぎていきました。

失敗を恐れ、人に会うことを怖がり、挑戦することから逃げていました。


ただ、それは必要なこと(期間)だったように思えます。

人生に無駄なときなんてないし、起きることは全て最高の出来事だと思うようにしています。


この時間があったから、自分の中から発する恐怖の声と向き合うことができ、”なにかしたい”という思いもより強く出てきました。



挑戦=恐怖



なにかに挑戦するときは、いつだって恐怖でいっぱいです。

尊敬する人にメールを送るとき、目をつぶって「えいやっ」と送信ボタン押してたくらいにびびっていました。

教育学部出身でもないのに、教育分野の仕事をしたいと思っている僕を子どものお母さんたちはどう思うだろうか?

”知識もないのに、なにやってるんだ!”



関係者にそんなふうに思われるのではないだろうか。。。

内心では、いつもひやひやしています。



自分が信じることをする



その恐怖を乗り越えることが出来るのは、”想い”です。
”信念”と言ってもいいかも知れません。


僕には「やりたい」ことがあります。


多くの子どもたちに自分の可能性に気づいて欲しい。
「出来た」という経験を積んでもらい、なにかへチャレンジ出来るような子どもに育って欲しい。

今の日本は閉塞感でいっぱいで、高度経済成長のときのように目指すべきものがあるわけでもないし、働けば働くほど生活が豊かになることが保証されているわけでもない。

良い大学へ入って良い会社へ勤めるという価値観は、もう古いってことが子どもでもわかるくらい。

なにが正解なんてわからない世の中で必要なことは、自分で考え、自分の足でこの社会を歩くことだと僕は思っています。


子どもたちが自分に自信を持ち、自分が「やりたい」と思う人生を過ごすこと。
そのお手伝いをすることが、僕が生涯やっていきたいテーマです。


1人でも多くの子どもたちに自信を届けるためにも、くじけるわけにはいけません。


辛いこともあるし、しんどいこともたくさんあります。
子どものことで悩むことも多いし、嫌になったりもします。
でも彼らの笑顔を見たら、その全てが吹っ飛ぶくらいに幸せで、うれしくなります。
その瞬間のためにやっていると言っても過言ではないくらい。

目をキラキラさせながら、「やった」「できた」「わかった」
そんな声を多く集めること。
それが僕の夢であり、目標であり、やるべきことであり、やりたいことです。



出来ないことを考えない


『ダメな自分を救う本』には、

「今、この瞬間に何ができるか?」を考え、それを行動に移すこと

とあります。


自分に出来ないことを考えても仕方ありません。

僕は、人見知りなので、いきなり人に会いに行ったり、飛び込み営業的なことは出来ません。

気合いで行うこともできますが、結局うまくいかないし、疲弊し、嫌になるだけ。
だから、出来ることだけをするようにしようと思っています。


ワークショップの企画。
知り合いの人たちを巻き込んで一緒に広報。
知っている人の場所を借りてイベント企画。


全て、今の僕が出来ること。


跳び箱を10段しか飛べない人が、15段を飛ぶことは無理です。
でも、11段だったら頑張ったら飛べるかも知れません。
そうやって、自分が出来ることからやっていけば
気がつけば15段も、いや20段すら飛べるようになっていると思うのです。


自分が苦手なこと、出来ないことは受け入れ、強みを生かすことだけを考えていけばいいのではないかなって思います。

その代わり、出来ることを一所懸命する。
そうすれば、新しいステージに立つことが出来るのではないかな。
なんて思った夏の終わりでした。




<編集後記>

FUNKY MONKEY BABYSの「ちっぽけな勇気」を聞きながら書きました。
テンションめっちゃあがりました。
ファンモンは、くさいくらいにアツい歌詞で、アツイ感じで歌ってくれるので大好きなんです!!




2011年8月29日月曜日

現状の把握とこれから(未来)のこと




大学3回生のとき、就活をしていく中で
商社というものに憧れを持ちました。

”社会、世界にインパクトを与える仕事”に魅力を感じていました。

しかし、就職活動をしていく中でどうも違うんじゃないかという気がしました。

海外でバックパックをしたこともなければ、世界中の貧しい子どもたちをこの目で見たこともない。
なのに、「世界で困っている人たちの役に立ちたい」というのはおかしいのではないかなと、ふと思いました。

じゃあ、なにをするのか?

その結論は、出ませんでした。



「30歳までにやりたいこと見つける」という目標を立て、人のマネジメントを学びたかったので飲食店で働くことにしました。


働いて2年ほど立ったときに、週刊ダイヤモンドの”社会起業家特集”というのを見て「これだ!」と思い、仕事を辞め、教育分野で働くことにしました。


そのときから、今、3度目の夏を迎えました。

仕事を辞め、人に相談し、団体を作り、メンバーを集め、イベントを開催。
その後、NPOでインターンとして働きながら、いくつかの企画を実施。
付随して、事業計画を練り、ブラッシュアップを重ね、白紙に戻し、また考える。
その繰り返しでした。

悩み苦しみ、喜び、笑い、いろいろあった2年でした。


今まで、それほど目標を持たずにやってきました。

僕自身、どうも目標を立てるのが苦手だったこともあり、敢えて目標を立てずに、目の前のことにガムシャラにやってきました。


しかし、2年ほどやってきてわかってきた(業界に関すること、なにが難しいか、どれくらい時間がかかるかなどなど)こともあり、ここらでキチンと整理をし、今後の見通しをつけようと決めました。


今年の目標を決める。
2〜3年での目標を決める。
起業までのロードマップを作る。

などを中心に考えていこうと思います。

2011年8月1日月曜日

利益をあげられないNPOの3つの理由


以前、G-netの秋元さんにお話を伺っていて、

NPOで利益を出すのは難しいですよね」という話をしました。


そのときに、すごく参考になることを聞いたのでシェアしたいと思います。



NPO法人は、非営利企業です。
しかし、利益を出さないと職員の給料を出せませんし、新規事業などを手がけることも出来ません。

助成金は、人件費を賄えないことも多く、いつなくなるかもわかりません。
そのためにも、自主事業を回すことがNPOには求められます。

そういった事業をする際に活用できるフレームワークです。



<利益をあげられないNPOの3つの理由 >

1. 顧客にお金がない
2. お金に変える力がない
3. 良いことではない


1. 顧客にお金がない


では、1つ目から順番に見ていきましょう

これは、多くのNPOが直面する問題です。
フリーター支援、ホームレス問題などへ取り組んでいるところを考えてもらえればわかりやすいと思います。


この場合は、顧客から直接お金を取るよりも、他のビジネスモデルを作ったほうがうまくまわるかも知れません。
広告などのように第三者からお金を払ってもらう形です。

国や学校、企業や市町村などから代替してもらうというのが考えられます。




2. お金に変える力がない


これは、経営者のビジネススキルの問題です。

どれだけ良いことをやっていても、ビジネスモデルの作りかたや魅せかた、告知の方法などが出来なければ利益をあげることは難しくなります。

3つの中でも、ここが一番大切であり、分岐点となるところだと僕は思っています。






3. 良いことではない

言い換えると、「ニーズがない」ということです。

社会にとって良いことだとしても、顧客に取って良いことでなければサービスを受けようと思う人はいません。

どれだけ、良かれと思ってもそれはただのエゴかも知れません。

自分勝手の思い込みだけで、実は顧客はそんなサービスを求めていないことも多々あります。

接客態度が悪くてお客さんが減ったラーメン屋が割引サービスを実施してお客さんを増やそうと努力するようなものです。





まとめ


社会にとっても、顧客にとっても必要だと思われるサービスは必ずうまくいくと僕は信じています。

NPOが利益を出すと言うことを語ると、訝しげな顔をする人たちがいます。
しかし、それはまだそれだけ認知度が低いだけの話。

ボランティアベースで活動をしているNPOが非常に多いと思います。
それはすごく素晴らしいことだとは思うのですが、活動をしている人がいろいろなものを犠牲にしながらやっているものというのは、やはりどこか無理があります。

良いことをして、利益を出し、給料も一般企業並みに払えるようにする。

そうすることによって、NPO業界がもっともっと活性化し、社会も良くなっていくと思っています。





2011年7月10日日曜日

人と話すことで、企画の悩みが解消された夜




一昨日、子育て支援をされているところへヒヤリングに行ってきました。
知り合ったかたに、自分たちがやろうとしていることを話すと
「あそこいいんじゃないかな」ということでご紹介いただいたのがキッカケです。


結果的には、すごく良かった!


子育てサークルのようなところで、イベントなどをされているということしか知らずに行きました。


「どんなことをされているのか?」
「どういう団体なのか?」

そんなことがお伺い出来たらいいな程度に思っていました。

しかし、ふたを開けてみると、僕のお悩み相談会になっていました。


どういう活動をされているのかを教えていただいた後、僕たちがなにをしようとしているかを説明し、聞きたいことなどを尋ねました。



話をして、わかったことや気づいたこと



教育関係のNPOは厳しいよ


これは、ほんと良く聞く。
こんなこと言うと語弊があるかも知れませんが、
「教育は儲からない」です。
結果は見えにくいし、時間もかかる。
お会いさせていただいたかたの知り合いで、教育関係をされているNPOも
別事業で生計を立てているが、学童などのほうでは赤字だとのこと。

でも、教育は大切。
ほんとに大切。
これから、益々重要。

教育でも、お金がちゃんとまわるビジネスモデルを作りたいなと改めて感じました。


おばちゃんパワーすごい



こんなこと言うと怒られるかも知れませんが、

おばちゃんすごい!


以前、見学に行った学童の先生もそうでしたが、本質を見抜く力、行動力、巻き込み力など半端なく高い。

教育でエネルギーを注ぎ、少しでも子どもたちを健全に育てようというアツイ気持ちが伝わってきます。


僕には、子育て経験もなければ、教育の知識や経験も低いです。
だからこそ、こういうパワーのある方々と共にやっていくことが必要だと思っています。

僕は、箱を作り、仕組みを作り、環境を作る。
現場に強い人たちが、子どもを見て、教育し、指導する。

そうやってお互いの強みを生かし、弱いところは補完し合うことが大切であると切に感じています。



単発ではなにも変わらない。でも。。。



僕が、ハコを用意してやろうと思ったそもそもの発端は
単発のイベントで子どもたちの変化を促すことは難しいと思ったからです。

1年に1回とかでキャリア教育をしたところで、ほとんど意味がないと
現場に立っていたときに思いました。

その話をしたところ、相手方の人も同じような感じで1年に1度イベントをしているけれど
それだけではダメだという認識を持っているとおっしゃっていました。

しかし、それと同時にこんな言葉もいただきました。


「最初はね、徐々にやっていくんよ。そしたら、実績になる。はじめは見向きもされへんかも知れへん。けれど、やっていくうちに応援してくれる人が増えてくる。『あの人がやっているんやったら、少し覗いてみよう』と言われるようになるの。やってみて初めてわかることもいっぱいある。だから、まずは徐々にはじめる。反応、反響を伺いながら試行錯誤やで」


まとめ


やはり、一人で悶々と考えていたらダメだなと再確認しました。
わかってみれば、すごく単純なこと。

なにに悩んでいるのかがわからず、ただただ悶々としていて、うんうん唸って苦しんでました。


多分悩んでいたのが、相手の顔が見えないこと。

ずっとお母さんにどうやって魅せたらいいかを考えていました。
お母さんがお金を払うから。

しかし、今日気づいたのは、僕らの企画は、子どもたちが「めっちゃ行きたい」と言って来てくれるもの。



「なんかな、あそこな、めっちゃすごいらしいねん。ちゃうねん、遊ぶだけじゃなくて、ちゃんと成績もあがるらしいで。
しゅーじんも、ましろもあっこ行ってから、テストの点数めっちゃいいし」


なんて風にお母さんにせがんでくれるような場所であるべきでした。

なのに、お母さん向けに考えていたから、全くストーリーも浮かばず、なんか気乗りしない感じだったのです。

ゆるい感じで、話を聞いてもらうことって大切なのかも知れませんね。

毎週毎週は難しいですが、定期的にいろいろお話を聞くことは必要だなと感じました。


【編集後記】

人のご縁は大切ですね。
話をしている中で、「あなたの生活が心配だわ」と本気で心配してくださいました。
ありがたいです。
こうやって、応援してくださるかたがいるのは幸せだし、
勇気をもらえます。
背筋がピンとなりますね。
こういう言葉の一つ一つは、全てEvernoteに保存して、
たまに見返してにやにやしています。

2011年7月5日火曜日

企画の内容をリニューアルします。





小学生のお母さんにヒヤリングをして、企画に関するアドバイスをいただきました。

その中で、「食事が出来ることにメリットを感じる」人が少ないなと感じました。

どれだけ遅く帰ってきても、出来れば子どもと一緒に食事したい。
そういう声を多く聞きました。

当初、カフェのように食事をメインにした企画を考えていました。
しかし、ニーズがないのならばそこにこだわる必要はありません。

やりたかったことは、

『子どもの自尊感情を高めるために
包み込まれる感覚を育む場を作ること』

決して、カフェがやりたかったわけでも、子どもと一緒にご飯を食べたかったわけでもありません。

食事は、ただのファンクション(機能)です。


食事を使って、大人や子どもが繋がる場を作りたかった。
けど、これは違う方法でも出来るはず。
週に1回くらいの頻度で、みんなで食事をしてもいい。
必要な子どもだけ、なんらかの形で食事を用意することも出来る。

自分たちがやりたいこと。必要だと思っていること。
お母さんたちが欲しているもの、価値を感じるもの。
そこをすりあわせよう。

そんなことをヒヤリングをしたことで思いました。





新しい企画を


というわけで、今は企画を練り直しています。
基本的なラインは出来ており、これからは詰めていく作業です。


僕たちは、子どもに自信を与えたい。
誰だって、価値がある人間だし、取り柄もある。
そんなことを伝えたい。

そのためには、包み込まれる感覚も大切ですが、それと同時に成功体験も必要な要素です。

そこで、自由に問題や課題に取り組む塾のような学童を考えています。

運動会で活躍するために、みんなで練習したり、算数が苦手な子が、クラスで一番の成績を取る。

そんな『ノブタをプロデュース』的な企画です。


これなら、ライフハック、コーチング、テレビ企画などの僕の強みを生かせるんじゃないかなと思っています。

まだまだ、ラフなデザインしか出来ていないので、これから詰めていってる次第です。

まぁ、だいぶ煮詰まっていますが。。。



【編集後記】


煮詰まったときにどうしようかなと考えています。
今の状態でヒヤリングすると、
軸がぶれて結局なにがしたいのかわからなくなってしまう懸念も。
だからと言って、一人で考えていても泥沼になるだけ。
メンバーと会って話しても、悶々と頭を抱えるだけに。
しばらくは、一人で考えたほうがいいのかなぁと思っています。


(こんな一冊も)



2011年6月30日木曜日

「社会起業家とは?」をカップラーメンから考えてみた







先日、大阪池田にあるインスタントラーメン工場へ行ってきました。
自分でカップヌードルのデザインが書けるということで、ワクワクしながら阪急電車に乗って向かいました。




自分だけのオリジナル・カップヌードル


自分で作るのももちろん楽しかったのですが、それ以上に僕の心を捉えて離さなかったのが
カップヌードルが出来るまでの展示。




館内には、カップラーメンが出来た経緯なども展示されており、百福さんのカップラーメンに対する想いなども書いていました。




戦争が終わり飢えで苦しんでいる人たちを救うためには、安くておいしいものを提供することが大切だと考えてカップヌードルの開発に取り組んだそうです。





社会起業家とは?





この話を聞いて、ふと思いました。
「"社会起業家"ってなんだろう?」と。

パナソニックの創業者である松下幸之助さんは、安くて品質の良い電化製品を作り、多くの人の暮らしがよくなるようにしたいと思って事業をしていたといいます。


百福さんや幸之助さんは、私的な思いではなく
社会のため、人々がより幸せに暮らせるようになるために事業を興したと思うのです。


しかし、日清もパナソニックもNPO法人ではなく、株式会社であり、営利企業です。




社会起業と一般的なビジネスの違い


社会起業(ソーシャルビジネス)とは、『社会的な問題をビジネスの手法を使って解決すること』などとしばしば紹介されます。

どうも、わかるようでわかりにくい。


社会起業とは、”マイナスをゼロやプラスにすること”ではないかと思います。


食べるものがなくて困っている人に、安くておいしい物を提供することもそう。
シングルマザーが安心して働けるように子どもを預かることもそう。

ゼロの基準は、”当たり前”かどうか。



「お腹がすいたら、食事をする」
「子育てしながら、女性が働く」

これは、当たり前です。
いや、”当たり前でなくてはならない”と言ってもいいかも知れません。
(日本国内だけ話です)








僕は、子どもたち一人一人が自分に自信を持つことは当然だと思っています。
でも、今の日本社会では自分に自信が持てないで苦しんでいる子どもたちが大勢います。
小学生でうつ病になるというのは、にわかに信じがたいです。


一般的なビジネスでは、”足りない”とか”欲しい”ということに対してアプローチします。
つまり、ゼロからプラスやプラスからプラスなのです。

iPadなどのタブレットは、今までなかったものなのでゼロ。(なくて当たり前だったので)
それが出来たことによって、プラスになりますが、なくても困らないのです。
iPadがなければ、死んでしまうという人はいないでしょう。
より便利になるというだけの話。


ここが、いわゆる”ソーシャルビジネス”との違い。


今は、カップラーメンがなくても死ぬことはありません。
しかし、戦後すぐの食べ物が不足した日本では、カップヌードルがなければ多くの人が餓死したかも知れないのです。


まとめ


ソーシャルビジネスをしているから”えらい”とか、”すごい”なんてことはありません。
お寿司とハンバーグのおいしさを比べるのと同じように、一般的なビジネスとソーシャルビジネスを比較するのはナンセンスだと思います。


「そこに山があったから」と同じで、「問題に気づいたから」やっているという人が多いと思います。


百福さんもそうですよね。
飢えで苦しんでいる人がいて、それに対してどうしたら良いかを考えてカップヌードルを作ったのだから。


先日、「社会起業家という言葉についてどう思いますか?」という質問をうけました。


上記で述べたように、特に一般の起業家と一緒だと思います。

ただし、違う点はあります。

それは、使命感。
”気づいたものの責任”という言葉がありますが、この問題を放っておけば困る人がたくさんいるという逼迫感のようなものがあります。
待っている人がいるというのは、強く感じます。

ここがソーシャルビジネスの一番しんどいところであると同時に、一番おもしろいところでもあると思っています。




【編集後記】

大人の社会見学って楽しいですね。
いろいろ勉強になりますし、楽しい。
カップラーメンは、スタッフでおいしくいただきました。




2011年6月23日木曜日

ヒヤリングのメリットとデメリット



<wikipedia>


ヒヤリング
【特定の事案に対して、利害関係人や一般の意見を聴取すること】



昨日は、
子どもが3人いらっしゃるお母さんに
ヒヤリングをしてきました。

いろいろ参考になる点をアドバイスいただき、
企画を考えるキッカケになりました。


ここで改めて、
ヒヤリングをするメリットとデメリットを
考えてみようと思います。



【メリット】


・当事者のリアルな視点

事業者側が「必要」だと思っていても
ユーザーには「あまり必要ではない」
ということも多々あります。


そのような気づき、リアルなニーズは
ネットや統計データにはなかなか現れてきません。
地域に特有の問題があったり、
1人1人の悩みや思うことなどは、
聞いてはじめてわかることがたくさんあります。


・応援団

思いや、事業内容に共感していただければ
いろいろな面で協力をしてもらえるようになります。

何より、僕たちがサービスを届けたい人からの、
「ぜひ作って欲しい」「応援しているわ」という言葉は
とても励みになります。


・閃きにつながる

話をしていて、
なにげない向こうの一言が
企画の内容を決めるヒントになったりします。

一人で悶々と考えて悩んだときなど、
リフレッシュの意味を込めて、話を聞くことで
思いもつかなかったアイデアが出てくることが多々あります。



【デメリット】


・独自の視点

その人自身の問題や悩み、
環境や経験からのアドバイスなので
狭い視野になってしまいがちです。


イタリアンのお店が、
「お寿司が欲しい」と言う人の要望を聞かないように
聞ける要望と聞けない要望を
自分たち自信で判断しなければなりません。

全ての希望に応えることは、不可能です。


・価格信仰

「もうちょっと安かったらいいなぁ」
と言う声は、よくいただきます。
それを鵜呑みにして、ただただ価格を下げるだけでは
事業として成り立ちません。


『いくらまでなら出せるのか?』
『価格の比較する対象(競合)はどこなのか?』

ただ安くして欲しいという意見ではなく、
なぜ、この価格で受け入れられないのかを明確にしましょう。

もしかしたら、
そこまで魅力的なサービスではないのかも知れません。
なにかのサービスと比較して、
相対的に高いと思ってしまっているのかも知れません。

値段の根拠を聞き、価格を変えずに
その問題を解決出来ないかを考えましょう。


・ターゲットではない可能性

ヒヤリングしている人は、
ターゲットだと思っているけれど
もしかしたらそうでないかも知れません。


30代の女性に、カルティエの値段に関してアンケートを取ると
彼女たちの年収によって意見は違うでしょう。


同じような人でも
年収、地域、趣味などによって趣味嗜好、欲しいものは分かれます。


僕たちのように、子育てするお母さん向けビジネスの場合は
”子育て理論”によって変わってくるはずです。

熱心な人は、より多くのお金をかけるかも知れません。
人と違うことを子どもにさせたがるかも知れません。


想いによって、
必要なサービスやニーズは変わります。

今、話を聞いている人は
本当にターゲットなのか?
もし違うなら、どうして違うのか?

そうやって考えていけば、
よりターゲットを絞ることができます。









まとめ


ヒヤリングは、絶対に必要です。
自分たちの考えだけで進むのはあまりにも危険です。

話を聞くことで、
必要なサービスを絞ることができ、
不要なサービスは削ることができます。

しかし、声に耳を傾けすぎてしまい
なにをしたかったのかがぶれてしまってはいけません。




スターバックスの”第三の場所”というコンセプトは、
顧客の声を聞いた結果として出てきたものではありません。
どんなに体系的に顧客の声を収集したとしても、
『第三の場所をつくってくれ!』というような
気の利いたことを言うお客さんはいなかったはずです。
『閉店時間をもう少し遅くしてほしい』とか、
『こういう新しいメニューを入れて欲しい』というような
”ニーズ”が出てくるのが関の山でしょう。
そうした”声”をいくら寄せ集めても、それはコンセプトにはなりえません。


『ストーリーとしての競争戦略』(始まりはコンセプト p289)



この本に出ている言葉を借りれば、
『答えは結局われわれの頭の中にしかない』のです。


いろいろなニーズを聞いたとしても、
それを必要か不必要かを判断するのは自分たちです。

ヒヤリングさせていただく人たちの言葉は、
毒にも薬にもなります。

事業に繋がるすごいヒントになることもあれば、
迷走するキッカケになることもあります。


自分たちのコンセプトが明確でないと、
そういった言葉に惑わされます。

話を聞くことも大切ですし、
ニーズを知るためにアンケートすることも必要です。

しかし、それと同じくらい
自分で考え、核となるコンセプトを考えることが重要だと思います。



【編集後記】

コンセプトがあいまいなままヒヤリングをすると、
あいまいな問いしか出来ないので、あいまいな答えしか返ってきません。
結果、消化不良になってしまう。
そんなことが多々ありました。

今思えば、
自分で考えることから逃げていたんだろうなと思います。