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2014年5月28日水曜日

子どものときに知っていれば...と思うことはなんですか?




子どものときは、情報が限られている。
でも、「もっと早く知っていれば。。。」と思うことが人生ではある。

人は変われる


子どものとき、僕の中には絶対があった。誰に言われても変わらない強い意志。
まぁ、そういえばカッコイイけど、自分の考えが全て正しいと思い込んでいた。
もっと人の意見を聞いたりしてもいいかなと思っていたけど、人なんて変われないって信じてた。

“自分らしさ”みたいなことを考えていたけど、そんなしょうむないプライドなんて必要ない。

それで失うことが多くあった。
人は変われる。
性格も、考え方も、生き方も。
僕は不器用だったから、そんなことは出来ないと思っていたけど、そうじゃない。
服装を変える、習慣を変える、言動を変える。
小さなことから自分を変えることができる。

いろんな生き方がある



僕はずっと野球選手になりたかった。
メジャーリーガーに。
それがダメなら野球に関わる仕事。
トレーナーや栄養士。
仕事の本なんかを見ながら考えていた。
大学もスポーツ科学系に興味を持っていた。
あの頃の僕は、将来の選択肢はほんとにわずかだった。

世の中にある仕事は3万種類。
しかも、10年前にはない仕事がどんどん作られていく。
どんな仕事だってやろうと思えばできるし、なければ作ればいい。
苦手でも、努力すればなんとかなる。
才能はもちろん必要だけど、それはやってみないとわからない。
今の自分が出来ることを考えると選択肢は減る。
でもやりたいこと、なりたいものをうかべたらもっとたくさんある。

人は可能性であふれている。
もっといろんな選択肢を知りたかった。
もっといろんな選択肢を探すべきだった。


人はそんなに自分を見ていない


思えば、ずっと人の目を気にしていた。子どもの頃は特に。
どうみられているのか、どんな風に振る舞えばいいのか。
まるで演じるかのように日々を過ごしていた。
だから、人の反応は気になるし、どう思われているかをすごく意識した。

人はそこまで自分のことを気にかけてない。
別になんとも思っていない。
人にどう思われるかを考えながら行動するのは疲れる。

自分の行為は自分で操作できても、人がどう思うかをコントロールすることはできない。

自分がやりたいように。
自分のあるがままをもっと出す。
人の目なんてくそくらえ。


子ども達に伝えたい

こんなことを教えてくれる大人はいなかった。
だから、僕は今の仕事をしている。

「もっと早く知っていたら。。。」
そう思わずにはいれないことがたくさんある。

「あのときの後悔は、なかったのに。。。」
口惜しく思うこともある。

だからこそ子どもたちに、ちょっとでもなにかを伝えられたらって思う。
そんなことを思いながら、日々の授業をおこなっている。


あなたが、子どものときに知っていたかったこと、子どもたちに伝えたいことはなんですか?

2014年5月22日木曜日

めっっっっっっちゃくちゃおもしろい習いごと


こどもしゅっぱん社を2年以上続けてきた。
いつも思っていたのは、「こどもしゅっぱん社は、おもしろい」ということ。
プログラムや内容などもいろいろあるけれど、一番は“おもしろさ”だ。

おもしろいってのは、ただ単に楽しいとか、笑けるとかそんな意味じゃない。
僕たちが思うおもしろいは、interestの意味。
ガリレオで湯川先生が言う「実に、おもしろい」っていう、あの“おもしろい”だ!
興味深いとか、関心があるという意味での“おもしろい”。

こどもしゅっぱん社で大事にしているのは、なにをするか子ども達が決めること。

「こどもしゅっぱん社は、なにをしているのかよくわからない」とどれだけ言われても、ここの軸を変えようとは思ったことはない。

それは、子ども達が自分で考え、なにをするか決めることが大切だと思っているからだ。

“生きる力”と文科省では言われているけれど、現代の子ども達は考える機会がすごく減っている。

少し前までは、外でいろんな学年の友達と遊ぶことが多くあった。
「今日、なにしよう?」「誰と遊ぶ?」「どんなゲームにしよう?」
異学年との会話。遊びの選択。

自分たちでゲームを考えたり、ローカルルールを作ることもよくあった。
そういった経験がクリエイティブ(創造性)を育んでいった。



今は、みんなゲームばかり。
ゲームは、完全に受け身だ。
なにも考えなくてもプレイできる。

子ども達の周りには、たくさんの物で溢れている。
しかし、それではクリエイティブな力を育むことは難しい。
なにもないからこそ工夫がうまれる。
脚本家の三谷幸喜氏は、「制約の中に答えがある」と言い切る。
全て用意されている状態では、自ら考える必要などない。

なによりの矛盾は、社会はクリエイティブな人材を求めていることだ。
グローバル化が進み、単純作業は海外でおこなわれる。
必要となる人材は、自分でなにかを生み出せる人、問題解決出来る人。
決して、教科書を丸暗記した優等生ではない。

だからこそ、自分で考える機会を作るためにこどもしゅっぱん社をおこなっている。


授業が終わったあとの子どもたちの脱力感



授業後、子ども達がグッタリしていることがある。
まるで150球以上投げてベンチで座っているピッチャーのように。

それくらい、こどもしゅっぱん社のプログラムは疲れる。

子どもたちで自由に決められることは、一見するとすごく楽しそうに見える。
しかし、そこには責任も課される。
自分たちで決めない限りは、前に進まないのだ。

困っていてもスタッフはほとんど手を出さない。
「どうしよう?」「どうする?」
子どもを静観して見守る。

授業の中で一番聞く言葉は、「難しい」「わからん」だ。

正直、スタッフもどうしようか悩む場面が多々ある。
「自分が生徒だったらどうするだろう?」と考える。
大人でも逡巡するような場面がたくさんあり、その1つ1つを子どもたち自身に決めさせる。

常に頭はフル回転だ。
普段、そこまで考える機会はない。
こどもしゅっぱん社は、知的ゲームに近い。
RPGのように、目の間にあらわれる問題や課題をパーティー(チーム)で解決する。
難しいからこそ、うまくいったときの達成感はハンパない。

15分以上も「いやぁ、良かったね~」と子ども達が喜んでいることもある。
おもしろいからこそ本気になるし、真剣になる。
真剣に取り組むからこそ、うまくいったときは歓喜するし、失敗したときの悔しさも大きい。

世界一おもしろい習いごとを目指す!



“自分で決める”
“いろんなことにチャレンジ出来る”

こどもしゅっぱん社の特徴は、たくさんある。
けれど、やっぱりその中で一番押したいのは『おもしろい』という点だ。
スタッフが「自分が子どものときに、こんな習いごとあったらよかったのに」と口を揃えて言う。

なにより、授業をしているスタッフが子ども達と同じくらい楽しんでいる。

これから、こどもしゅっぱん社は世界一おもしろい習いごとを目指す。

子ども達が楽しくて楽しくて仕方がない教室を作っていく。
もっともっと突き抜ける。
ただ単に楽しいっていう習いごとではなくて、“おもしろい”教室。

たくさんの大人に会える。
いろんなところへ行ける。
多くの挑戦が出来る。
ここでしか出来ない経験が出来る。

そんな、めっっっっっっっっっっっっっっっちゃくちゃおもしろい習いごとにしていく。

p.s
参加したいスタッフ(1日だけでもOK!)や見学者も募集中。
ご希望のかたは、info@dlive.jpまで。


〜 こどもしゅっぱん社 絶賛生徒募集中 〜



おもしろくてたまらない教室。
一緒に、おもしろいことしていかないかい?









2014年5月7日水曜日

NPOが長期計画をたてるときに大切なこと



今まで長期計画をしっかり立てることが出来なかった。
必要性もよくわかっていなかった。
考えないといけないのはわかっていたけれど、どうすればいいのかわからなかったことも大きな理由。

けれど、3月に「かものはしプロジェクト」の山元さんがおこなう講演に参加したことで長期計画の必要性がわかった。

NPOは、社会を変えるために活動している。
そのため、僕は一般の企業と同じように事業計画を立てることに違和感をもっていた。
それが、山元さんの講演をきいて、どうすればいいかを学ぶことが出来た。

具体的なミッションを決める



計画を立てるために大切なのはミッション。
具体的になにを解決するかを決めていなければ、打ち手は見つからない。
ドラッカーは、
『考えるべきは、ミッションは何かである。ミッションの価値は、正しい行動をもたらすことにある』
(ドラッカー名著集『非営利組織の経営』)
と言っている。

そして、なによりミッションとは具体的でなくてはならない。
ここもドラッカー。

『ミッションは、行動本位たるべきものである。さもなければ、単なる意図に終わる。ミッションとは、組織に働く者全員が、自らの貢献を知りうるようにするものでなければならない。』
(『非営利組織の経営』)

これを読み、今までのミッションを改訂した。

「人生の転機となるキッカケをつくり、夢へと向かう情熱に火をつける」というミッションから、「子どもの自尊感情が低い問題を解決する」という具体的なものに変更した。

問題解決へのシナリオを作る



具体的なミッションが決まれば、次はどうやって実現させるか。
目指す社会を創るためには、なにが必要で、どうすればいいのか。
それを徹底的に考える。

なにをしたいのかを考えるのではなく、なにが必要なのかを考える。

料理で例えるのであれば、じゃがいもがあるからカレーを作るのではなく、
カレーを作りたいからそのために牛肉やタマネギ、じゃがいもをそろえるといった作業。

安いからといって、適当に豚肉を買い、海老を買い、フランスパンを手に入れたとしても、決してカレーは作れない。

社会を変えようと思ったら、ミッションを決め、そのための解決へのシナリオを作らないことには、今なにをやっていいのかわからない。

そのために、事業計画が必要。

正直、僕たちは今まで行き当たりバッタリだった。
計画は、あってないようなもの。
今考えると、本当に場当たり的だったなと思う。


長期計画があったことで変わったこと


まず、なにをするべきかが明確になった。
今までは、思いつきが本当に多かった。
「あれやろう」「これやろう」

だから、やろうと思ったことが続かなかったり、いきなりなにかをおこなったり。
なかなか継続しておこなうことが出来なかった。

長期計画を立てたことで、来月にはどうなっていないとだめか。
今、やるべきことがなんなのか?
それが、本当に明確になった。

なにより、やらないことが明確になった。

計画を達成することを考えると、出来ないことも見える。
優先順位を考え、「これは今年、やらない」という決断を下せる。

恥ずかしい話だが、法人3年目にしてやっとそんなことがわかってきた。

今までの形骸化してた計画とは違う。
毎週、事業計画を元にしての振り返りもおこなえている。

やりたいことは、計画に落としてはじめて実行出来る。
それは、個人も法人も一緒。
まだまだ、長期計画としての精度は低いと思う。

けれど、計画に沿って実行し、常に見直し、修正を加えていくことで実現出来ていくはず。


<まとめ>
長期計画を立てたことでうまくいくこと

・やるべきこと、やらないことが明確になる
・思いつきの行動がなくなる
・団体としての行動指針が出来る
・必要なスタッフやボランティアが明確になる

・優先順位が明確になる