Pages

2013年7月31日水曜日

なぜ、アルバイトを続けながらでも今の仕事をおこなうのか?





先日、東京研修のときにあったメンタリングで「どうして、やろうと思ったのか?」などのキッカケについて話しをしていた。

その中で、「どうして、アルバイトをしてまで今のことをやっているのか?」という質問があった。

自分の中では当たり前で、考えたこともなかったので改めてじっくり考えてみた。


ずっとやりたかったこと



学生時代、就活で自己分析をずっとして、悩みに悩んで、自分はなにをしたいのかを懸命に考えた。

当時作っていた自己分析ノートは、ルーズリーフ600枚を越えていた。

自分との対話を通して、だんだんやりたいことの輪郭が見えてきたけれど、それがどの仕事なのかはわからなかった。

僕は、“人の可能性を伸ばす仕事がしたい!”と思った。

「じゃあ、教育だな」と思ったのはいいものの、別に勉強を教えたいわけじゃなかった。

もっと、いろんな人の可能性、その人の魅力を伸ばすような仕事がしたかった。

リクナビで教育業界を探してみたけど、やりたいことをしている企業は皆無だった。

「30歳までには見つけよう」と思って飲食の世界で働いていたときに、NPOという働き方を知った。

“カタリバ”を見たときに、「これが、やりたかったんだぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!」と文字通りに叫んだ。


今、ずっとやりたいと思っていたことが、こうして形に出来ている。

まだ食えてはいけていないけど、ぼんやりとしていた自分の夢がこうして仕事になっているんだから、そりゃ幸せじゃないって言えばバチがあたる。



人の為になるのなら食っていける



僕には、信じていることがある。

それは、「人の為になることは、儲かる」ということ。

人の為になっているということは、そこにはニーズがあって、その問題を解決していることを意味する。

儲かるというのは、別にお金が稼げるという意味だけじゃなく、物(賞賛を含む)をもらえたりとかも。

 今、おこなっている仕事は間違いなくそういうことが実現出来る仕事だ。

「でも、食べていけてないじゃない?」という反論はもちろんあるだろう。

食べていけてないのは、完全に自分の責任だと思っている。

G-netの秋元さんに、NPOが食べていけない理由は、「顧客が貧乏」「人の役に立ってない」「ビジネススキル(マネタイズ)不足」のどれかだと言われた。

要は、自分の実力不足。

やっているこは自己満足で、そもそも人の役に立っているのか?というところ。

僕は単純なので、「じゃあ、人の役に立つようにして、ビジネススキルをつければいいじゃないか!」と思う。

だから、現状としてうまくいっていないのは自分の問題だと思うし、自分が変われば状況を変えられると思って疑わない。



やっぱり、人の成長がたまらない




僕は、“成長フェチ”なのかも知れない。

人の成長がなによりも嬉しい。

生徒の成長した様子を話す僕は、とてもイキイキしてるようだ。

おせっかいだし、何様なんだ? とも思うけど、自分の可能性を諦めたり、自信を持てない子が「俺、やったら出来るやん」って気づいたり、成長する姿を見たい。

手助けがしたい。

僕は、成長のビフォアーアフターを近くで見ていたい、そんなストーリーをいっぱい聞きたい。

それがなによりの幸せ。

大変なことも多いけど、子どもに泣かされることもあるけど、全てが吹っ飛ぶくらい嬉しいことがあるからこの仕事は辞められない。

子どもの成長、変化って大人が想像出来ないくらいすごい。



まとめ




ずっとやりたかった仕事だし、幸せを感じる場面も多い。

だから、人からは「大変ですね」とか言われるけど、本人的には全然そうは思わない。

もちろん、「早くバイト辞めたい」って思うことは常日頃だけど、やりたいことをさせてもらってるんだからあんまり欲張りなことは言えない。

“自分の実力不足”という結果でもあるし。


迷い、悩むこともある。

「今やっている方法で正しいのか?」

正解なんてないから、ほんとに今やっていることが合っているのかどうかがわからなくて途方に暮れる。

自分のふがいなさに落ち込んだり、自信をなくすこともしょっちゅう。

でもでもでも、やっぱり今のこの仕事は楽しい。

このままいけば、次はどんな景色が見えるのかワクワクする。

(まぁ、だからこの仕事だけをしたくてバイトは早く辞めたいって思うんだけど)

楽しい。幸せ。

だから僕はアルバイトをしながらでも今の仕事を続けることを望むんだ。








2013年7月28日日曜日

社会を変える気概を持った仲間たち




NPO法人 ETIC主催の『アメリカン・エキスプレス・サービスアカデミー 2013』に参加してきました。


「サービス」にフォーカスした、社会起業家・NPO リーダー向けの人材育成プログラムです。これまでにない革新的な社会的サービスの提供を通じて、社会課題の解決を志す若手社会起業家が、自らのサービスモデル、またその根拠となるビジョン、ミッションを捉え直し、新たな一歩を踏み出すきっかけを提供することを目的としています。


というもの。

2泊3日、東京でみっちり学んできました。



サービスは見えるもの?見えないもの?





まずは、サービスに関する講義。


サービスは、見えないものとして捉える。
そうしないと、可視化しようしない。出来ない。



自分たちはどこかで、「教育は見えないものだし、仕方ない。。。」って諦めていた。

でも、それを見えるようにしないと、お客さんはお金を払えないということに気がついた。


「どうすれば、“可視化出来るか?”」


教育業界の人は、みんな悩む問題。

カタリバの今村亮さんと話していたときも、「難しいですよね〜」なんて言いながら二人でうなずいていた。


“そもそも見えないもの”と捉えれば、自分達としてのスタンスも変わる。


1つ自分たちで決めたのは、“親や生徒が実感出来るくらいのドラスティックな変化を起こすこと”


変化だから、目に見える。

見えたらそこは価値になる。

実感出来るほどの劇的な変化をおこすためにどうするか、それを念頭にしてプログラム作りを今はおこなっている。



ボトルネックは、トップの人





これは、自分自身にとってはイタい言葉だった。


「ボトルネックは、代表。組織の器は、代表の器で決まる」


わかってはいたけど、ストレートに言われるとヅキヅキくる。

別に僕へ直接言われたわけではないけど、後ろから大根で思いっきり殴られたような衝撃。

ただ、そのあとに「だからこそ、代表は成長出来るし、成長しなくちゃならない」ともおっしゃってた。

簡単な話で、頭打ちになったら、またそこから成長すれば良いだけの話し。

僕らがスゴ過ぎてあがめたてまつっている人でさえ、日々悩むし、自分がボトルネックだなと思って落ち込むこともあるらしい。

「みんな悩むし、自分なんてまだまだ」と思うのか...ってわかると、すごく気が楽になった。


こどもしゅっぱん社はおもしろい




自分達ではおもしろいという自信はあった。

でも、「もしかしたら、そもそもニーズはないんじゃないのか。。。」なんて不安にもなっていた。


メンタリングをする中で、小学生のママでもある職員さんに「めちゃくちゃおもしろいよー」と言われたり、「ニーズはあると思うよ」とコメントをもらえたのは嬉しかった。


どれだけ努力しても、そもそも前提としてイマイチだったら、うまくいくわけがない。

それは、無駄な努力になってしまう。

ポジティブなフィードバックをいただいたことで、また1つ自信に繋がった。(これ、近江八幡の研修後も言ってた気が。。。苦笑 )


なにより心強かったのが、同じようなことをしようと思っているかたが他に2人もいたこと。

同じ問題意識を持ってて、同じ悩みを共有出来て、同じ熱量で話しが出来る。

もう、嬉しすぎ!

「やっぱり、間違っていないよね〜」なんて確認出来たし、とても良い出会いだった。


まとめ




3日間での研修で学んだことはたくさんある。

自分自身、人生の転機になることもあった。

でも、それ以上に大きかったのが一緒に参加した人たちとの出会い。

全国から、30人近くが参加していた。

同じ熱量、同じ想いで行動している人が日本にこんなにいるんだと思うと、もうめちゃくちゃ嬉しかった。


年代が違ったり、フェイズが違ったりでなかなか同じ目線で語り合える人がいなかったので、その出会いが自分にとってはほんとに大きい。


「みんな、もがきながらガンバってる」ってのを知ったら、「1人じゃない」と思えるし、辛いときもガンバれる。


同じ志を持つ仲間が出来て、「この人たちと一緒にやっていけば、きっと社会は良くなる!」と思えた。

「もっと、社会を良くしたい。変えていきたい」

改めて、やるべきことが明確になった。

今後、フォローアップ研修もあるので、「成長した姿を見せられるように自分も精進していこう!」と思えた、ホテルに缶詰の東京3日間だった。











2013年7月19日金曜日

こどもしゅっぱん社の未来を考えてみた!




今、もっともっと面白くなるようにカリキュラムを考えている。

海外のオルタナティブ教育を参考にして、どうすれば子ども達が自主的に学び、もっと自信をつけられるのか。


1年半ほどやってきて見えたことも参考にしながら、よりバージョンアップするために頭を捻っている。



今回、カバーストーリーという手法を使って、こどもしゅっぱん社がどうなっていればおもしろいかを考えてみた。
(参考:『ワークショップ手法「カバーストーリー」を知っていますか?』



まだ、こうなると決まったわけじゃない。

科目も候補を出しているところで、書いているように全てがなるとは限らない。

ただ、「こんなものを作りたい!」という想いは伝わるはず。


誰よりも、自分が一番こどもしゅっぱん社の未来にワクワクしている。

きっと、おもしろいものになる。

根拠なんてないけど、でも確信に近い手応えがある。



こどもしゅっぱん社 カバーストーリー






大人と子どもが一緒に勉強する塾!


こどもしゅっぱん社は、塾です。しかし、子どもだけではなく大人も一緒に学びます。
勉強は、自習がメインです。なにをするかは各自で決め、「これをしなさい」という言葉はここにはありません。
今の自分になにが足りないかを考え、そのためにはどうするかを決めて、学びます。
強制ではなく、自分で必要と思って学ぶので、生徒はみんな意欲的です。


<3つのポイント>


○子どもと大人が一緒に学ぶ

生徒は、小学生から大人までです。
異年齢の人たちが、机を並べて一緒に学びます。
それぞれが必要だと思う勉強をするので、学年は関係ありません。
プロジェクト学習では、大人も子どもも関係なく一緒に課題へ取り組みます。
ここには、大人が子どもに教えるという構図はありません。
経験豊富な先輩であり、”誰がえらい”というのはないので、子どもも自分の考えを自由に述べられます。



○やることは全て自分で決める

自分に足りていないこと、するべきこと。
それを考え、目標や課題を設定して取り組みます。
アドバイスはしても、「あなたはこれをしなさい」と指示することはありません。
はじめは、自分になにが足りていないのか、どうしたらいいのかわからなくて困惑する子も多いと言います。
しかし、取り組んでいくうちに、どうすればいいか気がつくようになり、子ども達は自主的にどんどんと学んでいきます。


○自信がつく

こどもしゅっぱん社は、“失敗”を奨励しています。

『チャレンジポイント』というのがあり、なにかに取り組むことを大切にしています。

そのため、生徒はいろんなことにチャレンジします。

うまくいかないこともたくさんありますが、なにかうまくいくことで少しずつ自信をつけていきます。

自分で決めたこと、計画したことで結果が出ることで「自分で出来た」という自信がつきます。


<カリキュラムについて>

学科学習は、自習が基本です。

社会の授業は、対話の中でおこなわれます。

『本能寺の変があったとき、織田信長は明智光秀が来たことを知りどう思ったか?』

こんなテーマでみんなで話し合ったり、寸劇をおこなうなどして学んでいきます。


その他の科目としては、『人生』『チャレンジ』『地域』などがあります。

人生では、社会人が来て人生について話しをしたり、偉人伝を読むなどして様々な人生を学びます。

チャレンジは、自分で考えるチャレンジやチャレンジ課題に取り組むことで、挑戦や失敗などを経験します。


たとえば、『500円を2時間のうちにどれだけ増やせるかやってみよう』など全く正解がない課題を前にして、チームでどうすれば良いかを考え、まちへ出て行動を開始します。


人と関わることが苦手な子もチャレンジをおこなっていく中で、大人とスムーズに会話が出来るようになるそうです。


地域は、草津や滋賀について学びます。草津の人に来てもらってまちのことを聞いたり、草津市の課題を生徒で考えるなどをします。


この授業をおこなっていくと、生徒はまちの誰よりも歴史や文化などに詳しくなるみたいです。



<雑誌について>

こどもしゅっぱん社では、”雑誌づくり”という科目があります。

「草津をもっと知る、もっと楽しむ、もっと自慢する」というコンセプトの雑誌を生徒たちで作っています。

いくつかのテーマから、どんな記事を作るか考え、グループで作成をおこないます。

インターネットやまちの人の声を拾って調査をおこない、それをまとめて記事にします。

完成した雑誌は、草津の商店街やお店などに置かれています。



<各界の声>

塾だと思っていくと痛い目にあう。遊んでいるように見えるが、子ども達には非常に厳しい場所だ。
自分でやるべきことを考え、実行しなくてはならない。「これしなさい」と指示された方が簡単。
しかし、普段の子ども達にとって「自分でなにかを決めて、やる」ということは少ない。
大変だけど、子どもたちはやりがいを持って取り組むだろう。
“自主性を育む教育”とはまさに、こどもしゅっぱん社のことを言うのだ。

子どもに取って、大人と触れあう機会は近年減ってきています。
人は憧れで生きていきます。子どもにとって大切なのは、「あんな人になりたい」という憧れです。大人のカッコイイ背中をみせることで、子どもは「大人になりたい」と思うのです。
子どもと大人が混ざって、共に学ぶことで、大人の真剣な姿を子ども達は見ることができます。
本気でなにかをする大人を目の当たりにする機会。それは、子どもにとってとても貴重な経験になるはずです。


まとめ

まだ、カリキュラムや仕組みなど作っているところなのでどうなるかわからない。

上記のようになるのか、もっと変えるのか。

ただ、1つ言えることは『どんな塾や教室よりも、子ども達がチャレンジし、自信をつけられる教室にしたい』ということ。


ここだけは、絶対にぶれない。


人の可能性、子どもの未来のためには僕たちはどんなことだってやる。


社会を変えたい。

子どもの自己肯定感が低い、この日本をなんとかしたい。

まだまだ、なにも出来ていないけれど、一歩一歩すすみながら理想の社会を創っていきたい。








2013年7月12日金曜日

今の100倍おもしろい”こどもしゅっぱん社”へ



「まだまだ、出来る」

「もっともっと可能性がある」


こどもしゅっぱん社をはじめて1年半。

やっていく中で気がつくことがあり、その都度いろいろと変えたりしていた。

まだ実際にはスタッフが食べていくまでには至っていない。

けれど、僕たちはこどもしゅっぱん社にはもっと可能性があるし、もっとオモシロイものに出来ると信じて疑わない。


選択と集中

「こどもしゅっぱん社で食べていけるようにカリキュラムを作りなさい!」

メンターからの宿題。


こどもしゅっぱん社が(経営的に)うまくいかないから他のことに手を出したりして、
いろんなことに中途半端になりそうな時期だった。

やりたいことはたくさんある。

けれど、「まずは、食べられるようになってから!」とのこと。


課題をもらい、改めてカリキュラムや内容について考えている。



夢を見つける場所ではなくて、夢を叶えられる力をつけるところ


“人生の転機となるキッカケをつくり、夢へと向かう情熱に火を点ける”

これは、D.Liveのミッション。

僕たちは、子どもたちが夢を目指せるようになって欲しい。

自分に自信を持ち、「こんなんやってみたい」と言えるような子に育つことを目指して運営をしている。

そのために大切だと思っていることが、成功体験と承認空間。

「出来た!」という経験。

そして、子どもたちを見守ってくれる人たちがいること。

少しずつ自信をつけていき、失敗したときは周りの人がフォローしてくれる。

そんな安心感があれば、きっと子どもはスクスクと育ち、いつか夢を見つけて突っ走れるようになるはず。


子ども、大人も同じ方向をみつめる




まだまだ、ブレストの段階。

過去の議事録やメモなどを見ながら、「どんなことをしようかな〜」なんて考えている。

サス塾や福幸塾なんかも参考にしながらカリキュラムを練っている。


その中で、一つ閃いたことがある。

まだ、どこまで実現するかはわからないけど、非常にワクワクしそうなこと。


『星の王子さま』で有名なサン・テグジュペリの名言がある。

愛、それはただ互いに見つめ合うことではなく、ふたりが同じ方向を見つめることである


授業は、大人が子どもたちに教えたり、指示をする形式。

これは、”ただ互いに見つめ合う”という状況。

一方、”ふたりが同じ方向を見つめること”だとどうだろう?


たとえば、チャレンジの時間で子ども達がなんらかの挑戦をするために課題をしていたとする。

そのとき、大人として見守るんじゃなくて、学生や地域の人たちも参加者として課題にチャレンジすればどうだろう?

こどもしゅっぱん社は、チャレンジする場所であり、失敗をもする場所。

別に子ども達だけでおこなう必要もない。

子どもは、大人の真剣な姿を見て感じるものがある。

隣で大学生が真剣に勉強をしていたら、自分もやろうと思う。


『チャレンジ』という科目を作り、自分で目標を立てて課題に取り組む授業を考えている。

その時間、子ども達は学校の勉強をしたらいい。

大人は資格の勉強や昔に苦手だった数学を勉強してもいい。

”みんなで一緒に成長していく”

”子どもも大人も関係なく、チャレンジする!”

そういう空間になればステキ。


こどもしゅっぱん社は、大人や地域の人たちとの関わりを大切にしている。

みんなで同じ方向に向かって走りだすのも理念にマッチしていて良い感じ。


まとめ




今までは、「どうすれば、お金を払ってもらえるか?」というマーケティング思考だった。

最近は、「どんなことがしたいか?」「どんな子どもにしたいか?」という原点に返り、プログラムを作っている。

気がつかないうちに尖ったことや、ウケの良さそうなことしか閃かないようになっていた。

ブレーキをはずし、ゼロベースで考えるようになってからどんどんアイデアが湧いてきている。

「これで経営がうまくいくのか?」という不安は、ないと言えばウソになる。

けれど、今は信じてカリキュラム作りに没頭している。

僕たちがワクワクするようなものを作らないと、子ども達もワクワクしない。

生徒たちが驚くような、とんでもないようなもの。

どこにもないような、どこでもやっていない教室、つくります。


10月からプレで試してみて、4月より本格的に導入する予定です。



<募集>

カリキュラムを一緒に作ってくれる学生スタッフを募集しています。

「子ども達にこんな教育をしたい」

「オモシロイアイデアを考えたい」

「自分で斬新な授業をつくりたい」

そんな人は、ぜひ info@dlive.jpまで!










2013年7月10日水曜日

全ての創造は、たった一人の『熱狂』から始まる




久しぶりに、体が震える本を読んだ。

『渋谷ではたらく社長の告白』を手に取ったのは、まだ学生時代。

「俺もいつかは起業したい!」

そんな想いを抱いていたときだった。

それから時はたち、形は違えども法人を立ち上げた。


滋賀という、ほとんどなにも知らない土地。

まだ、1年半。

現実は、思っていたよりも非情で、うまくいかないことも多い。

立ち上げてから今まで、様々な苦労があった。

そもそも全然食えない。

自分の実力不足なのは明白。

でも、どうすればいいかわからず、ずっともがいていた。

試行錯誤をしながら、次の一手、次の一歩へ向けて取り組む。

うまくいかず、他の方法を試す。

「一体、いつになったら出口は見つかるのか?」

不安感が体を覆い、身動きが取れなくなる夜もあった。



どこに答えはあるのか?






メンターに話しを聞いたり、本を読み、答えや気づきをもらう。

「見つかった!」

そのときは、そう思う。

でも、また見失う。

同じところをぐるぐる回っているような感覚。

進んでいるのか戻っているのかもわからないような、そんな気持ちになってくる。


「自分の能力が足りないんじゃないか?」

「向いてないんじゃないのか?」

ネガティブな感情が浮かんでは消え、また浮かんでくる。

そんな繰り返し。




先日、メンターにアドバイスをいただいた。

「こどもしゅっぱん社で食べられるようにしなさい。他のことは全てやめなさい」

選択と集中。

頭でわかっていても、なかなか出来ない。


なにより、「こどもしゅっぱん社で食っていくことは出来るのか?」という疑念が頭から離れない。


そうした中で読んだ本が、『起業家』だった。


サイバーエージェントは、他のネットベンチャーと比べても
順調に業績を伸ばしている会社だと思っていた。

けれど、この本には藤田晋さんの苦悩が余すことなく書かれている。

「藤田さんですら悩むなら、自分が悩むのも当然じゃないか!」

みんな悩んだり、葛藤したりすることがわかって心が軽くなった。



全ての創造は、たった一人の『熱狂』から始まる





アメーバが今日のような姿になることを信じていたのは世界で私ただ一人でした。誰も相手にしない、たった一人の孤独な熱狂でした。しかし、私が熱狂していなければ、アメーバはこの世に存在していなかったと思います。不可能を可能にするのが起業家です。
皆の反対を押し切っても、逆風にさらされても、窮地に追い込まれても、それでも自分が本気で熱狂しているものなら不屈の精神で乗り越えなければならないのです。
熱狂は、それを成し遂げるためであれば、さまざまな困難、孤独や憂鬱や怒りを乗り越える力を内包したものだと私は思います。



こどもしゅっぱん社は、おもしろい。

自分達がやっていることには自信をもっている。

でも、「本当に理解されるのか?」という不安もあった。


この本を読んで、どうすればいいのか。

今の自分がすべきことが、くっきりと姿を見せた。


「藤田さんがアメーバと心中する想いで挑んでいたのと同じように、自分もこどもしゅっぱん社に賭けないと!」


もしかしたら、うまくいかないかも知れない。

必死でやっても、全てが無駄に終わる可能性もある。

それでもいい。

まずは、目の前のことに必死になる。

誰よりも自分が、こどもしゅっぱん社に熱狂しよう。



突き抜けなければアメーバも、おれも終わりだ。
私はそう覚悟を決めていました。
しかしそれは、その道が正しいのかどうか、その先にゴールがあるのかどうかも分からないまま走り続ける、孤独なマラソンのようでした。