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2014年3月24日月曜日

こどもしゅっぱん社への諦めと希望





正直、諦めていた。
こどもしゅっぱん社では、収益化は無理だと。
やっていることに意味はあると思っている。
プログラムにも自信がある。

けれど、塾や他の習いごとと比べると優先順位は劣る。
お金と時間にも余裕がない中で、うちなんかに来てくれない。

そう思っていた。
いや、そう思い込んでいた。

問題は、自分の中にあった



先日、福幸塾の福田さんに事業相談をおこなっていた。
そのときに、フィードバックをもらい、気がついたこと。

優先順位が低いとか、お金を取れないとかは、全て思い込みだということ。
結局のところ、自分達が提供しているサービスに自信を持てていないだけだった。

僕たちがおこなっているものは、イノベーティブなものだ。
今まで、どこもやっていないようなプログラム。
塾や水泳だと、なにをするのか、どんなメリットがあるのかわかる。

けれど、こどもしゅっぱん社は良く知らない団体のよく知らない内容のプログラム。

心のどこかで、「どうせ、わかってくれないんだ」と諦めていたところがある。
小学生が忙しい、いろんな習いごとをしていて金銭的に厳しい。
そんな正統な理由をつけて、本気で売ることから逃げていた。

キチンと伝える


OATHの法則というのがある。

これは顧客の問題意識レベルを4つに分割したもので、それぞれ下のような特徴を持っている。

O(Oblivious)・・・無知
A(Apathetic)・・・無関心
T(Thinking)・・・考えている
H(Hurting)・・・困っている


僕たちがおこなっていることは、目先ではなく、子どもたちの将来を考えたプログラムだ。

だから、なぜ大切なのか。
どうして必要なのか、わかっていない人が多い。
(そりゃ、みんな目先のことが大切!!)

これは顧客が悪いのではなく、僕たちがキチンと伝えられていないことが問題。

今後、子どもたちの将来にとってどういうものが必要なのか。
なぜ、こどもしゅっぱん社が子どものためになるのか。

しっかり、丁寧に伝えていく必要がある。

僕たちは、今までこの伝えるという作業をさぼって、顧客や環境のせいにしていた。

それは、孤島でおいしいまんじゅうを必死に作りながら、客が来ないことを嘆くようなものだ。


まとめ



今、あらためてマーケティングを勉強している。
特に、セールスレターの書き方。
ダイレクト出版の本を買い、ダン・ケネディをTTP(徹底的にパクる)している。

こどもしゅっぱん社をはじめてようやく2年。
やっと、確かな手応えを感じてきた。
生徒も格段に成長している。

同い年くらいの子と比較すると、考える力やコミュニケーション能力の差は歴然としている。

他の習いごとに負けないだけのクオリティだと自信を持てるものが作れてきた。
新たに取り入れた 60 minutes challenge もスゴくおもしろい。

まだ出来る。
まだまだ、諦めるには早い。
こどもしゅっぱん社を収益化するために、やれることはもっともっとある。
諦めたらそこで試合終了。

さぁ、ここからだ!

『人生はボクシングと似ている。 問題は倒れることではなく、 倒れたときに 立ち上がろうとしないことだ』

モハメド・アリ









2014年3月5日水曜日

NPO、社会起業家への3つの問い



NPOがおこなう事業は、収益性が低いものが多い。

困っている人、苦しんでいる人たちを救うためにおこなうため、多くのお金を取ることが難しい。

そのため、寄付や会費といった形で事業収入以外の資金源を作るのだ。

その資金調達のことをファンドレイジングという。

山元さんがゲストのファンドレイジングセミナーに、「どうすれば、資金調達が出来るのか?」を学ぼうと思って参加した。

まさか、こんな大きな大きな学びが出来るとは思っていなかった。


まだファンドレイジングする時期じゃない





かものはしプロジェクトの紹介が終わり、具体的なファンドレイジング戦略の話になった。

5W1Hのフレームワークを使い、誰から、いつ、どうやって、なにを、どこから集めるのかワークシートを元に計画の仕方をご紹介いただく。

その中で、1番心に響いたのが「何のために?」という問い。

『ワークシート 「Why 何のために?」』の項目には、3つの空欄があった。

MISSION、VISION、問題解決のシナリオ

山元さんは、『「なんのために?」の部分が明確になっていないうちはファンドレイジングはしないでください』と強くおっしゃっていた。

社会課題も解決する覚悟もないのに、ただテクニックだけを覚え資金調達をするのが一番の害悪だと。

近いうちに賛助会員を集めようと考えていた僕には正直、耳が痛かった。

ミッションもビジョンもあるけど、どこか形骸化していた。

なにより、『問題解決のシナリオ』がうちにはなかった。


3つの質問に「Yes」と答えられるか?



<ミッションは、なにか?>
団体のミッションは、なんなのか?
社会となにを約束している団体なのか?


<問題解決のシナリオは、明確か?>
ミッションを達成するための計画は、本当に明確なのか?
それを果たすためのシナリオは、明確なのか?


<成果(ソーシャルインパクト)を追求する覚悟はあるのか?>
成果(ソーシャルインパクト)、社会的価値の創出を追求する覚悟があるのか?
どんな困難があったとしても、果たしきる覚悟はあるのか?


この3つの問いに対して、「Yes」と言えない場合は、ファンドレイジングする段階ではないとのこと。

うちの団体は、どれも力強く「Yes」と言える状態ではなかった。

特に、「問題解決へのシナリオ」の部分。

どうやって解決するべきかもわからないまま、あいまいなまま活動をおこなっていた。

こんな形で、いろんな人に寄付をお願いするべきではないと痛感した。


決意




「このままじゃダメだ」と強く思った。

どんな問題意識を感じていて、なにを解決するのか。

解決するために、どんなことをしていくのか。

問題解決のシナリオが明確じゃないから僕たちの団体は共感されにくいし、事業も軌道にのっていかないのだ。

ずっと先に延ばしていた『社会を変える計画』を立てようと、セミナーを聞きながら決意した。