NPOがおこなう事業は、収益性が低いものが多い。
困っている人、苦しんでいる人たちを救うためにおこなうため、多くのお金を取ることが難しい。
そのため、寄付や会費といった形で事業収入以外の資金源を作るのだ。
その資金調達のことをファンドレイジングという。
山元さんがゲストのファンドレイジングセミナーに、「どうすれば、資金調達が出来るのか?」を学ぼうと思って参加した。
まさか、こんな大きな大きな学びが出来るとは思っていなかった。
まだファンドレイジングする時期じゃない
かものはしプロジェクトの紹介が終わり、具体的なファンドレイジング戦略の話になった。
5W1Hのフレームワークを使い、誰から、いつ、どうやって、なにを、どこから集めるのかワークシートを元に計画の仕方をご紹介いただく。
その中で、1番心に響いたのが「何のために?」という問い。
『ワークシート 「Why 何のために?」』の項目には、3つの空欄があった。
MISSION、VISION、問題解決のシナリオ
山元さんは、『「なんのために?」の部分が明確になっていないうちはファンドレイジングはしないでください』と強くおっしゃっていた。
社会課題も解決する覚悟もないのに、ただテクニックだけを覚え資金調達をするのが一番の害悪だと。
近いうちに賛助会員を集めようと考えていた僕には正直、耳が痛かった。
ミッションもビジョンもあるけど、どこか形骸化していた。
なにより、『問題解決のシナリオ』がうちにはなかった。
3つの質問に「Yes」と答えられるか?
<ミッションは、なにか?>
団体のミッションは、なんなのか?
社会となにを約束している団体なのか?
<問題解決のシナリオは、明確か?>
ミッションを達成するための計画は、本当に明確なのか?
それを果たすためのシナリオは、明確なのか?
<成果(ソーシャルインパクト)を追求する覚悟はあるのか?>
成果(ソーシャルインパクト)、社会的価値の創出を追求する覚悟があるのか?
どんな困難があったとしても、果たしきる覚悟はあるのか?
この3つの問いに対して、「Yes」と言えない場合は、ファンドレイジングする段階ではないとのこと。
うちの団体は、どれも力強く「Yes」と言える状態ではなかった。
特に、「問題解決へのシナリオ」の部分。
どうやって解決するべきかもわからないまま、あいまいなまま活動をおこなっていた。
こんな形で、いろんな人に寄付をお願いするべきではないと痛感した。
決意
「このままじゃダメだ」と強く思った。
どんな問題意識を感じていて、なにを解決するのか。
解決するために、どんなことをしていくのか。
問題解決のシナリオが明確じゃないから僕たちの団体は共感されにくいし、事業も軌道にのっていかないのだ。
ずっと先に延ばしていた『社会を変える計画』を立てようと、セミナーを聞きながら決意した。
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