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2011年8月1日月曜日

利益をあげられないNPOの3つの理由


以前、G-netの秋元さんにお話を伺っていて、

NPOで利益を出すのは難しいですよね」という話をしました。


そのときに、すごく参考になることを聞いたのでシェアしたいと思います。



NPO法人は、非営利企業です。
しかし、利益を出さないと職員の給料を出せませんし、新規事業などを手がけることも出来ません。

助成金は、人件費を賄えないことも多く、いつなくなるかもわかりません。
そのためにも、自主事業を回すことがNPOには求められます。

そういった事業をする際に活用できるフレームワークです。



<利益をあげられないNPOの3つの理由 >

1. 顧客にお金がない
2. お金に変える力がない
3. 良いことではない


1. 顧客にお金がない


では、1つ目から順番に見ていきましょう

これは、多くのNPOが直面する問題です。
フリーター支援、ホームレス問題などへ取り組んでいるところを考えてもらえればわかりやすいと思います。


この場合は、顧客から直接お金を取るよりも、他のビジネスモデルを作ったほうがうまくまわるかも知れません。
広告などのように第三者からお金を払ってもらう形です。

国や学校、企業や市町村などから代替してもらうというのが考えられます。




2. お金に変える力がない


これは、経営者のビジネススキルの問題です。

どれだけ良いことをやっていても、ビジネスモデルの作りかたや魅せかた、告知の方法などが出来なければ利益をあげることは難しくなります。

3つの中でも、ここが一番大切であり、分岐点となるところだと僕は思っています。






3. 良いことではない

言い換えると、「ニーズがない」ということです。

社会にとって良いことだとしても、顧客に取って良いことでなければサービスを受けようと思う人はいません。

どれだけ、良かれと思ってもそれはただのエゴかも知れません。

自分勝手の思い込みだけで、実は顧客はそんなサービスを求めていないことも多々あります。

接客態度が悪くてお客さんが減ったラーメン屋が割引サービスを実施してお客さんを増やそうと努力するようなものです。





まとめ


社会にとっても、顧客にとっても必要だと思われるサービスは必ずうまくいくと僕は信じています。

NPOが利益を出すと言うことを語ると、訝しげな顔をする人たちがいます。
しかし、それはまだそれだけ認知度が低いだけの話。

ボランティアベースで活動をしているNPOが非常に多いと思います。
それはすごく素晴らしいことだとは思うのですが、活動をしている人がいろいろなものを犠牲にしながらやっているものというのは、やはりどこか無理があります。

良いことをして、利益を出し、給料も一般企業並みに払えるようにする。

そうすることによって、NPO業界がもっともっと活性化し、社会も良くなっていくと思っています。





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