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2013年5月2日木曜日

[ストーリー] 〜 子ども応援団がいるまち 〜




子ども応援団事業をこれからやっていきたい。

子どもの自尊感情を高める上で、彼らを温かく見守る人の存在はとても大切。

そんな人がまちに多くいたら、きっと子どもたちも楽しく、イキイキと生きていける。

草津は、子どもも学生も多い。

地域の繋がりが希薄化してしまっている今こそ、もう一度みんなが繋がれるような仕組みをつくりたい。

実現したら、どうなるか。

小説風に書いてみた。





まさこは、「お好み焼き じゅうじゅう」に駆け足で入ってきた。

12時から始まるワークショップに参加するためだ。

今日は、店主の遠山さんが焼き方をみんなに教えてくれる。

その名も、「お家で簡単、お好み焼き講座」

お店の前はいつも通っているけれど、店に入ったのは今回がはじめて。

商店街の一角にあるこじんまりとした「じゅうじゅう」は常連の人いきつけ。といった感じで少し入りにくかった。

ワークショップがはじまり、参加者の自己紹介がはじまった。

まさこのテーブルには、学生が2人。そして、「行こう!」と誘ってくれたママ友の純子。

4人で自己紹介をする。

なごんだところで、店主の登場。

遠山さんはかなり気さくなおっちゃん。

「適当でええんや」が口癖。

コツをたくさん教わり、最後はみんなで美味しく食べて会は終わった。

今度は、家族で『じゅうじゅう』へ行こう。

そんなことを思いながら店を出た。


(商店街やお店でおこなわれるワークショップ。普段、行かない店や場所へ行ける機会がある)



名古屋から滋賀の大学に来た朋子は、一人暮らし2年目。

先日、友達から「”おかずの物々交換会”行かない?」と誘われた。

おかずを一品持ち寄ったらいいみたい。

昨日作ったポテトサラダが余っていたので、それをタッパに入れて持ってきた。

場所は、市民センター の調理室。

参加者は、15人くらい。

学生が半分くらい。

おじいちゃんやおばあちゃん、主婦の人もいる。

炊きたてのご飯があり、それと一緒にみんなでおかずをほおばる。

簡単な自己紹介と自分が持ってきた料理の紹介がはじまった。

朋子は、滋賀へ来て1年。

けれど、学校以外で接する人って言えばバイト先の店長くらい。

この日は、おばあちゃんの敏子さんにひじきの作り方も教わった。

料理のコツも学びながら、少し年上のお友達も出来た。


(異世代で交流するイベントがある)



まさしは、小学5年生。

今の担任が、あまり好きじゃない。

すぐに怒るし。

そんなことをお母さんに言ったら「ちゃんとせえへんからやっ」なんて言われ、しまいには「もっと勉強しなさい」と、説教が始まる。

でも、最近まさしはお母さんにそんな話しはしなくなった。

愚痴は、近所におる”けんさん”に聞いてもらってる。

けんさんは、商店街で働いている。

学校帰り、店の前で掃除をしていることが多い。

D.Liveのイベントへ参加したときに知り合って、それから挨拶する仲に。

仲良くなるにしたがって、まさしは学校のことをいろいろ話すようになった。

友達のことや勉強のこと、先生のこと。

”けんさん”は、どんなときだって優しく話しを聞いてくれる。

「けんさんは、いつも『うん、うん』しか言わへんなぁ」なんて言っても、笑ってうなずいている。

(親でも友達でもない人の存在。温かく見守ってくれる大人がいる。地域に、愚痴を言える人がいる。)



『楽しいイベント、つくってみない?』

そんなビラを見たのは、先月のことだった。

小学6年生の大輔はおもしろいことが大好き。

新しい遊びを考えたり、クラスの流行も自分で作る。

ある日、家のポストにビラが入っていた。

イベントを自分で考えて、作るみたい。

めちゃくちゃ面白そうだ。

早速申し込んだ。

授業が4回あり、その中で企画作りについて学んだ。

アイデアを出すのは得意だと思っていたけど、”アイデアの出し方”や”どうやって考えるか”なんてことも教わり、今まで知らないことばかりだったので、大輔はワクワクした。

学校の勉強なんて全然集中出来ないけど、ここで学ぶことはおもしろかったので、メモもたくさんとった。

お父さんからは、「学校の勉強もこれくらい真剣にやってくれたらなぁ」なんて言いながら苦笑していた。

授業を数回おこない、いよいよ自分で企画を考える段階に。


(子どもが主役になれるまち)


今日はまちにまった日。

「晴れて良かった。。。」

前日の天気予報では、雨が降るかもしれないと言っていたので心配していたがそんなことがウソみたいな晴天。

ゆうきは、小学6年生。

スポーツ大好き。

休み時間は、いつもカラダを動かしている。

特に、学校ではドッチボールがはやっていて、ゆうきは給食を誰よりも早く食べて、運動場へボールを持って走って行く。

そんなゆうきが楽しみにしている今日。

『小学生 vs 大学生 本気ドッチボール対決』

多少のハンデはあるけど、手加減無しの本気対決だ。

1ヶ月、みんなで練習を重ねた。

ゆうきは負けず嫌いだ。

誰にも負けたくないと思っている。

たとえ相手が年上だろうとそんなことは関係がない。

集合2時間前にグラウンドへ行ってみんなで練習することになっている。

ゆうきは、おうちの人に作ってもらったお弁当(カツサンドが入っている)を持って家を出た。

(大学生と小学生の交流イベント)


佑子は、社会人3年目。

仕事もだいぶ慣れてきた。

今は、草津に1人暮らし。

実家は、鹿児島。

仕事で滋賀へ来た。

最近、佑子には楽しみがある。

同僚からは、「彼氏出来たんでしょう?」なんて言われる。

就業時間が近づくとにやにやしているからだ。

佑子は、仕事が終わったあとで子ども達の勉強を見ている。

厳密には、一緒に勉強しているのだが….

以前、週末におこなわれたイベントで仲良くなった小学生3人組。

「私ら、平日とか勉強しているから今度またきて〜や!」

小さな後輩にそんなことを言われたら、社交辞令で終わらせるわけにはいかない。

それから、佑子も子ども達と一緒に勉強することになった。

会社でファイナンシャルプランナーの資格を取らなくてはいけなかったので丁度良かった。

たまに「これどうすんの?」って子ども達から質問も来るけど、ここはすごく集中出来る。

子どもたちが真剣に勉強しているのに、大人の佑子が遊んでいるわけにはいかない。

「今度、同僚の祥子も呼ぼう」

そんなことを考えながら、カバンからノートを取り出した。

(子ども、大人関係なく一緒に学ぶ環境がある)



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