今日は、京都産業大学の大室悦賀さんの講演に行ってきた。
大室さんには、3ヶ月に1度ほどメンタリングされていることもあり、今日は復習の意味も込めて参加。
内容は、『ソーシャルビジネスについて』。
気づいたことなどはたくさんあったけど、学んだことは大きく3点。
① ソーシャルビジネスはどうしてもニッチになるので、単一の市場を狙うのではなく、複合的な社会的価値をもったビジネスモデルを構築する。 ② ソーシャルビジネスをおこなうのは、プロであらなければならない。 ③ 顧客を変えること
複合的な社会的な価値を作ろう
たとえば、子どもだけでなく、いろんな分野(たとえば、地域とか環境とか)を混ぜ合わせてモデルを作る。
そうすれば、いろいろなところから顧客が集まる。
今、うちでやろうと思っているのは、大人や大学生も対象にした事業。
複合的に組み合わせて、ビジネスとして成り立つモデルを作っている。
プロであろう
プロかアマチュアかの判断は簡単で、「食べていけるかどうか」の1点だけ。
寄付型モデルは抜きにしても、ソーシャルビジネスの場合はキチンと食べていける状況でなければプロではない。
「早く食べれるようになれ!」というのは、大室さんに口酸っぱく言われている。。。
今日のお話を聞いて、もっともっとビジネスに舵を切ろうと思った。
ビジネス色が強くても、それが社会を変える手段になるのであればオッケーだ。
ソーシャルビジネスを小難しく考え過ぎていた。
『ソーシャルビジネスは、社会的課題の解決に、ビジネスを活用すること』
1つの事業だけで、社会を変えられるようなことは難しい。
ビジネスをうまく活用しながら、よりよい社会を創っていく。
プロである以上、適正価格でおこなうし、他の企業に勝てる価値を作る必要もある。
顧客を変えよう
目指す社会を創るためには、顧客や人を変える必要がある。
フェアトレードをおこなっている団体であれば、フェアトレードに関心を持つ人を増やすことがミッションに繋がるし、それが利益にもなる。
うちの場合で考えて、どういう風に変えていきたいかと言うと2点ある。
子どもの可能性と挑戦のおもしろさ。
子どもには、もっともっといろんな可能性があるってことを世間に知らしめたい。
彼ら、彼女らの成長はスゴイ。
大人は、「こんなこと出来ない」と思うようなことも意外に出来る。
子どもの可能性がもっと多くの人にわかれば、子どもがもっといろんなチャレンジが出来る社会になる。
そういう子たちが大きくなっても、きっと挑戦を続けていくようになるだろう。
そうすれば、『誰もが、いつでも挑戦出来る社会』になる。
子ども達が、楽しく、どんどんどんとチャレンジしていけば、“挑戦”のハードルはきっと下がる。
大人でも、「ちょっとやってみようかな」と思う。
こどもしゅっぱん社は、これから『子どもの挑戦応援マガジン』を作っていく。
大人がびっくりするようなチャレンジもおこなう。
そこから、社会を変えることに繋げていく。
まとめ
完全にリミッターが外れた。
どこかで、NPOらしさとかを考えていたような気がする。
もっともっとビジネスとしてやっていく。
けれど、その結果は社会を変えることに繋げる。
社会を変えていくには、順番がある。
どれだけ良いことをしても、収益がないならば存続することは難しい。
プロとして、ちゃんと対価を取れるビジネスを作り、しっかりとした基盤を作って社会変革をおこなう。
いろいろバラバラになっていたパーツが1つに繋がりつつある。
いやぁ、楽しみ。
きっと、面白くなる。
【編集後記】
講演の中で気になったメモを。
・ 領域の偏重性 → 国際協力だけで考えると国際協力の問題は解決出来ない。
・ビジネス・ソーシャルと考える。
まずは、ビジネス。
そのクオリティを高める。
だって、ビジネスだから。
・社会は、イノベーションの源泉。
・ビジネスの空間で人を集める。(これがソーシャルビジネス)
・結果的に社会に関することに繋げていければ良い。
・深掘りしていると、他に違う問題が見えてくる。
・1つの問題を解決しようとすると、いろんな問題が見えてくる。
・そこだけに解決しようと思うとマーケットって存在しないけど、付随する課題を見ると、そこからマーケットが生まれてくる。
・周りの問題から解決していくと、最終的に解決するようになってくる。
・3つ、4つのところから(複合的な視点)考えると、ビジネスとしてうまくいく。
・ミクロとマクロを見ないと、深掘りは出来ない。
・「自分たちが考える未来」 と「現状」
このギャップを解決するのがビジネス。
・今やっていることは、部分最適。
やるべきことは、全体最適。
全体から見ないと、解決なんて出来ない。
・社会に対して意味のある事業をしていく
・収入確保を目的にすると、それは企業と同じ。
・時代や環境に合うようにドメイン(領域)を広く持っておかなくては、柔軟に対応できない。
・緩やかに成長を考えないとひずみが出てくる。
・どれだけのファンがいるか → これが成果になる。
・価格勝負していては、企業のロジックにはまる
・団体の存在意義、資源ってなんなの?
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